チワワが突然ご飯を吐いたときに、慌てふためかないように原因と対策を紹介しておきます。
本来ワンちゃんは、人間より吐く頻度が多いのです。
何て冷静に言われても、可愛い愛犬が苦しんでいれば飼い主さんは心配ですね。
特にチワワって小さいから余計心配になりがち。
確かに体力とかはあまり無いので、ちょっとしたことで結構マジで注意すべき犬種なのです。
慌てず行うべきチェックポイントを今回は紹介しますから参考にしてください。
この4つのチェックポイントは、愛犬チワワのビビが実際にご飯を吐いた時に、動物病院に連れていき、獣医師に愛犬が嘔吐した時に必ずチェックするように、実際に指示された項目なのです。
吐く前に何を食べたか、吐いた時の状態などを思い出してチェックします。
・吐く前に食べたご飯。
・気になるような食べものや、普段と異なる変わった食べものを与えなかったか。
・古い食べ物や刺激の強いものは。
・異物などを飲み込んだりしなかったか。
・ガツガツとごはんを食べて、早食いしなかったか。
・普段より多めに与えなかったか。
・散歩で草を食べて吐いた。
嘔吐の回数をチェック。
・吐いたのは1回のみか。
・何回も複数回吐いたか。
・食後にすぐに吐いたか。
・いきなり食べていない状態で吐いたか。
・水を飲んでも吐くか。
吐いたものをチェックします。
なお、吐いたものは捨てずにとっておくのがおすすめ。
動物病院に連れて行く時に、嘔吐物を獣医師に実際に見てもらうと、診断の参考に役立ちます。
・食べたご飯がそのまま出ているのか。
・異物や血が混入していないか。
・色のチェック。
・白い泡が含まれていないか。
・黄色の液体が含まれていないか。
・嘔吐物から便の匂いがしないか。
愛犬が吐いた後の状態を観察してチェック。
・元気はあるのか。
・食欲はあるの。
・下痢は大丈夫。
上記4つのポイントをチェックしながら、動物病院へ連れて行くべきかどうかを見分けて判断します。
当然ですが、慌てず様子見で良いケースと、至急病院へ行くべきケースがあります。
これからそれぞれの特徴を説明します。
愛犬が吐いた回数は1回のみ。
その後、普段と変化なく元気がある。
飼い主が愛犬の嘔吐の原因を把握できている。
下痢などの症状もない。
このような状態であれば、半日から1日程度、絶食をさせて様子をみてみましょう。
水分補給も12時間ぐらいはさせなくてかまいません。
絶食させることがポイントでとても大切です。
胃腸を休めさせ、消化器官の体調を整える効果が生じます。
さらにワンちゃんは、ご飯を食べて消化を行うことで、60%エネルギーを消費しています。
だから絶食させて胃腸を休めることで、消化で費やすエネルギーを、自然回復治癒力に回すことができるのです。
なおワンちゃんが吐いたりしたケースでは、心配でしょうが慌てる素振りを愛犬に見せないように注意しましょう。
大きな声を出したりすれば、ワンちゃんは敏感に飼い主さんの動揺を見抜き、不安を感じてしまうからです。
12時間ぐらい経過すれば、水を少し与えてみて嘔吐しないか観察します。
大丈夫であれば、少しずつ水の量を増やして与えていきましょう。
水を飲んでも嘔吐せず大丈夫な様子であれば、消化のよいものを選んで食事量を減らしてあげて、数回に分けて少しずつ与えていきます。
最初はおじやなどがおすすめです。
りんごをすってあげるのもいいですよ。
なお、りんごの皮は消化が良くないので、必ず剥いてあげるように注意してあげましょう。
ポイントは普段から食べなれている消化の良いものをあげることです。
また、ドッグフードを与える場合は、お湯でふやかしてあげましょう。
なお、ドッグフードの正しいふやかし方やコツ及び注意点が知りたい飼い主さんは「チワワにふやかしたドッグフードを与えるタイミング!メリットは?」の記事を参照してみましょう。
次のような症状が見られた場合は、急いで動物病院に連れて行ってあげましょう。
・元気がなくぐったりしている。
・嘔吐を繰り返している。2日以上嘔吐が続いていれば速攻で。
・下痢や発熱を伴う嘔吐状態。
・嘔吐物に血が混じっている。
・嘔吐物から便臭がする。
・嘔吐物の色が、緑色、濃い黒色。
・嘔吐物に今回食べたご飯以外の異物が混じっている。
・吐いた状態でそのまま倒れた。
・痙攣している。
・よだれをたらした状態。
・呼吸が異常である。
・とても苦しそうに見える。
・食欲がずっとないまま。
このような状態であれば、嘔吐物も持っていくのがおすすめです。
ワンちゃんは、嘔吐する前にSOSを送ってきます。
愛犬の飼い主であれば、犬が吐く前兆のサインを把握しておきたいですね。
「嘔吐が始まる前兆のサイン」
・舌をしきりにペロペロさせる。
・よだれをよく出す。
・ぶるぶると震え出す。
・口を動かし、クチャクチャと音を出す。
・そわそわして動き回り、落ち着きがない。
・飼い主の後をついてまわる。
・「カッ」と咳込むような声を出し咳をしだす。
・えずく。
・「グェッ」と変な音を出す
ワンちゃんに生じる嘔吐の種類は、主に3つの症状に分類されるので知っておきましょう。
1.吐き出し
吐き出しは、食べた直後に吐く状態であり、食べ物が食道から吐き出されています。
前を向きながら、勢いよく前に飛ばすように吐くのが特徴です。
胃まで食べ物が届いていない状態のため、未消化状態です。
そのためワンちゃんは、その吐き出したものをまた食べたりします。
喉や食道に原因がある可能性が高く、吐出を頻繁に繰り返すケースでは、食道拡張症、腫瘍などの病気の可能性も考えられるので、一度早めに動物病院を受診するのがおすすめです。
2.嘔吐
吐物の場合、食べたご飯がある程度消化されています。
これは、食べ物が胃や小腸にまで達している証拠であり、これらの部位の消化器官に何らかのトラブルや病気があることが考えられます。
吐物の場合は、ある程度消化されているため、ワンちゃんは吐き出したものを食べません。
また吐き方は、下を向いて吐くのが普通です。
3.嚥下困難(えんげこんなん)
嚥下困難の場合、食物はまったく消化されていません。
したがって、口腔、喉、食道などの部位に、原因がある可能性が考えられます。
食事中に食べ物をポロポロ口から落としたり、上手くくわえられないようなケースでは、口腔が原因の可能性が高いです。
ワンちゃんは人間よりすぐ吐いてしまうのが特徴ですが、飼い主さんが注意を払ってあげることで、少しでも愛犬の嘔吐を減らすように心がけてあげましょう。
食べすぎれば吐きやすくなります。
食事量には注意を払いましょう。
また、空腹で吐くケースも多いです。
特に子犬の時期には多いので注意が必要です。
1日のご飯の量自体は一定に保って、1回分の食事として与える量を減らし、食事の回数を増やしてあげると、空腹時間が減って有効です。
特にチワワは少食なケースが多いので、1度のご飯量が少ししか食べられないようであれば、考えてあげましょう。
中型犬や大型犬に多い腸捻転(ちょうねんてん)は、飼い主の注意でグッと減少可能です。
ご飯の後に激しい運動をしないことを注意して、食後2時間以内の散歩をさせないことを守ってあげましょう。
さらにストレスも、愛犬の嘔吐の原因になります。
愛犬とのコミュケーションを図り、ストレスの原因を排除してあげることも重要です。