最近馬肉の評判が良いので、馬肉を食材としたドッグフードが気になっています。
いろいろ調べてみたところ、一番魅力を感じた馬肉を使用したドッグフードの「馬肉自然づくり」について、今回徹底的に調査したので紹介します。
馬肉自然づくりは、カナダ生まれの馬を、日本一の肥育技術を誇る馬肉の本場熊本で育て、人間用の馬刺しを製造・販売している馬肉専門店「株式会社 利他フーズ」が、国産の新鮮な原材料を使用して作った無添加でヒューマングレードのドッグフードです。
馬肉自然づくりの一番の特徴は、メイン原材料に新鮮な馬刺しにする馬肉を使用していること。
これが最大の魅力なわけです。
馬刺しにすることで、ワンちゃんに最も必要とされるタンパク質を新鮮な状態のままで摂取できます。
また、加熱処理がされていない点が大きな特徴で、豊富なビタミン、鉄分、カルシウムが壊れることなくそのまま摂取できる嬉しい魅力となっています。
馬肉自然づくりはヒューマングレードで、人間が食べても安心です。
馬刺しを使用という点に魅力を感じ、一粒食べてみました。
ほとんどニオイはしませんね。
思った以上に普通に美味しくてビックリしました。
後味もさほど悪くなく食べやすかったです。
モグワンなども食べてみたことがあったのですが、こちらは結構匂いが口に残り、後味がきつく、はっきり言って人間は美味しいとは思えないという感想だっただけに、馬肉自然づくりが食べやすくて驚きました。
やはり人間が食べる馬刺しの威力なのでしょうかね。
馬肉は鶏肉、豚肉、牛肉などに比べて栄養価が高いお肉のため、是非愛犬に食べさせたい肉ですが、特に体力が落ちたワンちゃんや高齢犬におすすめしたいです。
あなたの愛犬がシニア期に突入したなら、メイン原材料に新鮮な馬肉を使用するドッグフードや、馬肉の生肉などを与えてあげるのがおすすめです。
馬肉が評価される理由が、ドッグフードのメイン食材として使われることの多い、鶏肉、豚肉、牛肉などに比べて栄養価が高いお肉だからです。
本当に驚くことに、いろんな栄養価がマジで2倍以上高いです。
分かりやすいように一覧表にまとめ、主な栄養素を比較してみましょう。
栄養素(100gあたり) | 馬肉 | 鶏肉 | 豚肉 | 牛肉 |
エネルギー(kcal) | 110 | 105 | 216 | 193 |
α-リノレン酸 | 91mg | 24mg | 9mg | 26mg |
カルシウム | 11mg | 3mg | 4mg | 4mg |
鉄 | 4.3mg | 0.2mg | 0.9mg | 0.9mg |
ビタミンB12 | 7.1μg | 0.2μg | 0.3μg | 1.5μg |
タンパク質 | 20.1g | 23g | 18.5g | 21.7g |
脂質 | 2.5g | 0.8g | 14.6g | 3.6g |
リン | 170mg | 220mg | 180mg | 190mg |
亜鉛 | 2.8mg | 0.6mg | 2.7mg | 2.8mg |
一覧表で比較するとその中でも特に、「α-リノレン酸」「カルシウム」「鉄」「ビタミンB12」当たりが、顕著に馬肉は含有量が圧倒的量となっています。
また、馬肉が高タンパク低脂肪なことも分かります。
なお、最も注目したいのが、「α-リノレン酸」の高さです。
α-リノレン酸には、犬が体内で合成できない必須脂肪酸のオメガ3脂肪酸が含まれており、DHA と EPAという成分になって、血液をさらさらにしてくれることで有名です。
これは主に青魚に含まれる不飽和脂肪酸のことであり、主な効果は悪玉コレステロールの抑制及び、過酸化脂質の発生防止です。
カルシウムが多いので、骨や歯を丈夫にし、さらに鉄やビタミンB12が豊富に含まれるため、免疫を高め正常にする働きが期待できます。
そのため、疲労回復に効果が高く、特に高齢犬におすすめです。
馬刺しは鮮度が命であり、新鮮なほど美味しく品質も高いとされています。
そこでのこだわりが、一切の作り置きををしないことです。
そのため、常に注文後にさばくことを心がけているそうです。
また、馬肉自然づくりの原料は、人間用にさばいた馬刺しの端材を使用する。
さらにまったく品質的には問題ないが、カタチなどの問題で人間用には出せないものを使用することに徹して原料費をおさえることに成功し、人間同様の新鮮な馬肉を原料とするようにこだわっています。
そのこだわりのおかげもあり、リピート率88.7%という驚異的な支持を得ています。
馬肉は必ず全国でも高い衛星管理水準である熊本中央食肉センターを通過した馬肉しか使用しません。
さらに、国際的な衛生管理システムHACCPの対応に準じた生産管理基準において、国内工場で製造を行っています。
市販のドッグフードによくあるとされる「動物用だから」という甘い検査基準ではなく、あくまで「人間用」にこだわった品質管理を実施して、厳しい検査をクリアした厳選された馬肉のみをこだわって使用します。
「毎日の製造方法へのこだわり」
上記画像を見てもらえば分かるように、まったく同量の原料でも、その日の気温、湿度まで計算することに徹し、毎日の製造方法を微調整しないとこのような違いが生じてしまうケースもあるのです。
このようなことが起こらないように、微調整可能なためにあえて利益を無視して安全性に重点を置き、70%の稼働率で実施して、さらに異物混入がないかを1粒ずつチェックする徹底したこだわりで、馬肉自然づくりドッグフードを製造しています。
なお、膨化は加熱・乾燥させる過程において、中に気体が発生して膨張した状態となったケースです。
膨化させてしまうと、粒の中がスカスカの状態になるため空気循環が生じてしまい、その結果酸化が進行してしまう問題が起こってしまいます。
膨化させずにぎゅうっと固めた状態では、その1粒の大きさはわずか5mm程度です。
このこだわりの大きさのため、馬肉自然づくりは「シニア・小型犬のための専用設計」のサイズとしてこだわっています。
確かにこのこだわりの粒の大きさであれば、チワワなどの口の小さな小型犬も安心サイズです。
そして馬肉自然づくりは、公式サイトで、「老衰の兆候が出はじめるシニア(7歳ごろ~)に、毎日の元気のもと「馬肉自然づくり」を責任をもっておすすめしたい」と語っているように、高齢犬には特にスポットを当てて推奨しているわけです。
したがって、噛む力が弱まった高齢犬に考慮して、食べやすいようにこのこだわりサイズとしているのです。
馬肉自然づくりの成分分析値は次の通り。
成分 | 含有量 |
粗タンパク質 | 27%以上 |
粗脂肪 | 11.1%以上 |
粗繊維 | 5.2%以下 |
粗灰分 | 2.2%以下 |
水分 | 7.0%以下 |
カロリー(100g) | 399kcal |
馬肉の力を存分に発揮させた、高タンパク&低脂肪というまさに理想の成分バランスが完成されています。
AAFCO(米国飼料検査官協会)の定める最低基準
・タンパク質:子犬:22.5%以上・成犬:18.0%以上。
・粗脂肪:子犬:8.5%以上・成犬:5.5%以上
これと比較してみれば、タンパク質と粗脂肪がかなり優秀な数値であることが実感できます。
なお、粗灰分の2.2%以下という数値は、少し目を引きますね。
ミネラル類を抑えて、腎臓に優しくを意識した、老齢犬への配慮も加わっているように感じます。
実は馬肉自然づくりのパッケージには、「与えすぎは肥満の原因になりますので、適量をお守りください。」とあえて明記されています。
これは完全に、399 kcalという高カロリーを意識しているからに違いありません。
これは確かにかなりの高カロリーであり、食べ過ぎにマジで注意しないと、肥満の危険性はぬぐえませんね。
しっかり飼い主さんが意識してあげることが大切となります。
馬肉自然づくりは、とても高齢犬を意識して開発されているので、食が細くなったシニア犬が、少量でも高カロリーを摂取できるように配慮しているため、このような数値となっています。
しかしこれは、成犬にはかなり高めな数値のため要注意です。
当サイトではカナガン・モグワンをかなりおすすめしているのですが、カナアガンもかなり高カロリーであり、その数値当たりが上限かなと感じていたのですが、馬肉自然づくりは遥かに上回ったいます。
参考までに、馬肉自然づくり、カナガン、モグワンの100gあたりカロリーを紹介しておきましょう。
・馬肉自然づくり:399カロリー
・カナガン:361カロリー
・モグワン:344カロリー
馬肉自然づくりの原材料一覧
馬肉、鶏肉、玄米、大麦、黒米、きなこ、かつお粉、米ぬか、馬油、おから、ハト麦、卵、わかめ、小松菜、昆布、ビール酵母、卵殻カルシウム
馬肉自然づくりの原材料は、公式ページにて全ての食材の原産地を公開しており、これは最高の配慮であり安心ですね。
「馬肉」
カナダ生まれで熊本で育てた馬の肉を使用。
馬肉は低カロリー高タンパク質が魅力。
脂肪やカロリーが低く、ビタミン・カルシウム・ミネラル・オメガ3脂肪酸などを多く含む。
「鶏肉」
鶏肉は消化吸収がよく高タンパク・低脂質。
鉄分・ビタミン・必須アミノ酸なども豊富。
「玄米」
人間の健康維持にも効果バツグンの玄米は、低GIの優れた炭水化物源。
食物繊維が整腸効果を発揮し、ビタミン類、ミネラル分が体の調子を整えます。
「大麦」
馬肉自然づくりでは、小麦アレルギーのワンちゃんでも安心して食べられるように配慮して、大麦を使用。
「水溶性食物繊維」のため、水分を吸収すればゼリー状に変化し、消化が早い穀です。
なお、水溶性食物繊維の場合、体内に摂取することで溶けるため、アミラーゼが少ないワンちゃんでも消化不良を起こしません。
食物繊維の働きで腸内環境を改善。
また、β-グルカンにより血糖値の上昇を防止。
「黒米」
ポリフェノールを多く含み、強い抗酸化作用があります。
水溶性食物繊維。
「きなこ」
きなこは大豆が原料の穀類です。
したがって、ワンちゃんの消化不良が心配になるかも知れませんね。
当然そこは大豆のまま使われていませんから消化吸収可能です。
ミネラル分・食物繊維・タンパク質・葉酸・カルシウム・イソフラボンなどを豊富に含みます。
また、植物性タンパク質を多く含むのが魅力であり、必須アミノ酸を摂取でき、不飽和脂肪酸として「オメガ3脂肪酸」「オメガ6脂肪酸」を含むのが魅力。
これらの豊富な栄養素で次の効果が期待できます。
・疲労回復
・免疫力アップ
・ガンの予防
・血中の善玉コレステロールの増加
・皮膚や被毛の艶改善
「かつお粉」
風味やニオイをよくします。
食いつきがよくなります。
「米ぬか」
お米や玄米の精米時にでる外皮や胚の粉が米ぬか。
期待効果は、食物繊維による便秘解消。
なお反対に下痢症状となる可能性もありますが、抗酸化作用や免疫力アップの期待も持てます。
「馬油」
動物性油脂という表記でなく、きちんと馬油と名称を記載してくれるところに、馬肉自然づくりの本気度を感じさせてくれます。
必須脂肪酸である「オレイン酸」「パルミチン酸」「パルミトレイン酸」「リノール酸」「α-リノレン酸」などを含むため、肌老化の防止効果があり、ワンちゃんの皮膚の健康維持や美しい毛艶と毛並み改善に効果大。
「おから」
高タンパク質低カロリーの食べ物で、タンパク質、食物繊維、鉄分、ビタミン、カルシウム、ミネラル、オリゴ糖を含む。
腸内環境を整え、オリゴ糖が善玉菌の餌になります。
「ハト麦」
水溶性食物繊維
ビタミンB、ビタミンE、糖質を含む。
「卵」
良質なタンパク源となります。
「わかめ」
海のミネラルを補給しよう。
「小松菜」
ビタミンA、カルシウムを多く含みます。
「昆布」
海のミネラルと食物繊維がたっぷり。
腸内環境を整えて、毛並みや艶を改善。
「ビール酵母」
ビール酵母と聞くと、心配してしまう飼い主さんもみえるかも知れませんが、当然アルコール分や苦みは削除済です。
アミノ酸・ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養素を豊富に含みます。
特に食物繊維が豊富で、弱った胃腸をフォローし、腸内細菌のバランスを整えるため、下痢や嘔吐を押させてくれます。
「卵殻カルシウム」
加工した食品用のカルシウムで特徴は、通常のカルシウムよりも高い吸収率を誇ること。
人間と比較して、およそ約 14 倍ものカルシウム量が必要とされるワンちゃんにはありがたいですね。
「原材料まとめ」
馬肉自然づくりには信念のこだわりがあり、安全な原材料のみで自然食に近いドッグフードを実現しようとしています。
原材料として含まれる役割は、主に整腸作用の働きが多いようです。
さらに加えて肌や被毛の質を保つ効果も期待できます。
そして何よりも、馬肉というメイン食材を生かすように考えています。
また、すべての原材料を国産にこだわり、産地を紹介しているのも馬肉自然づくりの嬉しいこだわりです。
ちなみに、季節や時期によっては、紹介した代表産地が変化する場合があります。
それではしめとして、ワンちゃんが「馬肉自然づくり」の食いつきの良さを見てみましょう。
「悪い評判」
・ウンチがゆるくなっちゃいました。
・さすがに、1kg3,000円は贅沢すぎくねぇ。我が家の肉より単価が上では?このセレブ犬め。
・残念うちのワンコはまったく食いつかなかった。
・食いつき良かったのに残しました。
・併用して与えていたら、もう一方を全然食べてくれなくなった。やっぱ馬肉は美味いのかな。
・太ってしまった。単純によく食べるので、与えすぎました。
馬肉自然づくりの悪い評判をチェックしていると、かなり下痢になったとの声が多かった。
確かに原材料には、食物繊維を豊富に含む食材が多かったです。
食いつきが良い状態でも、特に新しく与えたケースでは、ウンチの状態をチェックしながらだんだん量を増やしていく方が良さそうです。
馬肉は高級素材ですから、愛犬に馬肉素材のドッグフードを与えようと決心した時点で、ある程度の出費は覚悟するしかなさそうです。
でも、プレミアムフードをチェックすれば、ざらに1kg3,000円以上のドッグフードが存在しますよ。
まったく食べてくれないケースは、好みなら仕方ないでしょう。
しかし、馬肉自然づくり単独でなく、以前のフードと混ぜたり、好きなものをトッピングするなどして、焦らず時間をかけて味に慣れさせれば食べてくれるようになると思いますね。
また、食いつきが良くて残すのはどのようなケースでしょうね。
これは結構、プレミアムフードに変えた時に起こる現象なのです。
つまり無添加であることが影響しています。
あなたもご飯の味付けに、化学調味料とかを使った方が美味しく感じませんか。
今までの濃い味になれているのでしょう。
無添加ということは、嗜好性狙いの添加物が一切含まれていないわけだから、物足りなく感じるケースがあるわけです。
カロリーは高いフードなので、きっちり給餌量を注意しましょう。
食べ過ぎれば、すぐ太ります。
「良い評判」
・食べっぷりが最高です。本当に馬肉が美味しいのだと思う。
・毛艶が本当に良くなった。やっぱり食べ物は大事ですね。
・ダイエット効果があります。肥満気味だったのに悩み解消です。
・老犬で弱ってきていたのが、元気を取り戻してきた感じです。
・体重維持がずっとキープできてます。
馬刺しじゃ美味いに決まってますよね。
皮膚や毛の艶は、本当によくなったと語っている人が多いです。
栄養はバツグンですからね。
馬肉は高タンパク、低脂肪だから、しっかり食べる量を管理すればダイエット効果もあるわけです。
馬肉自然づくりは栄養価が高いから、加齢で弱った高齢犬は、少しの量でも元気でますよ。
馬肉自然づくりは、高齢犬向きなので、歳をとって弱ってきたなら、是非一度馬肉自然づくりを食べさせてあげたいですね。