2.飼い主の心境にたち、自分の愛犬に素直に「食べさせたい」と思えるかとの観点から判断する。
3.愛犬にモアソフトを与える飼い主の口コミ情報を紹介する。
上記、3つのコンセプトに従いながら、今回「モアソフト」の評価記事を書いてみます。
客観的な目線に立ち、「メリット・デメリット」を紹介し、商品の良いところ、問題なところを知ってもらえればいいなと思っています。
単なるオススメ記事にしないように考えています。
オススメ記事であれば、商品の公式サイトを見てもらえばよいので、客観的な立ち位置から眺めて、「役立つ点」「問題・改善点」「こんな人には向いている」「こんな気づきから嬉しいことがあった」など素直に感じた意見を紹介していきます。
また生の声として、実際にモアソフトを愛犬に与えている飼い主さんの口コミ情報を紹介します。
率直な意見を聞いて、少しでも参考にしていただき、ぜひ購入検討の資料として役立ててください。
モアソフトは、株式会社ペティオの「アドメイト」が製造・販売するブランドのセミモイストタイプ(半生)の国産ドッグフードです。
「ADD MATE」とは造語ですが、「ADD」は「~を加える」という意味で、「MATE」は「仲間・友達」を表します。
セミモイストタイプのため、添加物である保存料が必要となり、ソルビン酸Kやプロピレングリコールなどの化学合成された危険な添加物が使用されています。
単ーの動物性タンパク質を使用することで、食物アレルギーに配慮したフードとなっていますが、小麦粉や大豆といった高アレルゲンで消化に悪い穀物も多く含まれています。
半生タイプで保存がきかないため、100gずつの分包タイプとする工夫がされており、新鮮な状態で美味しさを味わえます。
今回はラインナップの中から、チキンアダルトをメインに取り上げて紹介します。
原産国 日本
メイン食材 鶏
価格 600g(927円)
会社名 株式会社ペティオ
住所 東京都港区芝1-10-11 コスモ金杉橋ビル4F
電話番号 03-6858-8013
成分 含有量
粗タンパク質 17.0%以上
粗脂肪 7.0%以上
粗繊維 1.0%以下
粗灰分 7.0%以下
水分 30.0%以下
ナトリウム 1.1g以下
カルシウム 0.42%以上
リン 0.35%以上
ビタミン A3500IU以上
ビタミン B10.70mg以上
ビタミン D350IU以上
リノール酸 0.70%以上
モアソフトの一番の特徴が、通常のドライフードではなく、セミモイスト(半生)タイプのドッグフードである点です。
このため、ドライフードをあまり好まない犬や、噛む力が弱くなった老犬には柔らかくて、わざわざふやけさせたりしなくても食べやすくなっています。
モアソフトは半生タイプのフードのため水分量が30%程度もあり、このため開封してしまうとすぐにカビが生えてしまいます。
そのための工夫として100gずつに小袋分けされています。
したがって、美味しい新鮮な状態でフードを食べ切ることが可能となります。
モアソフトにはオリゴ糖が配合されています。
オリゴ糖はプレバイオティクスであり、乳酸菌などのエサとなって善玉菌を増やすことで、腸内環境を整える効果が期待できます。
アダルト(成犬用)とシニア(高齢犬用)の年齢別に分かれ、さらにメイン素材がチキン・フィッシュ・ホース・ラムと分かれて、ワンちゃんの好きな肉を選んであげられます。
半生フードのため水分量が多く、柔らくて食べやすい反面、開封すればすぐにカビが生えてしまいます。
そのためそれを防止するために、多くの保存料が必要となってしまうのが避けられない宿命です。
したがってモアソフトも例外にもれることなく、品質保持剤(プロピレングリコール)、保存料(ソルビン酸K)、酸化防止剤(エリソルビン酸Na)などの気になる添加物が含まれています。
プロピレングリコールは、一般的には発ガン性はないとされていますが、ドイツでは使用が禁止されており注意が必要です。
また、アレルゲンとなりやすい化学物質であり、特に脂肪として蓄積されやすいとされています。
ソルビン酸Kは、発ガン性物質の発生を促す恐れがある成分だとされているため要注意です。
ハムやソーセージなどのような、亜硫酸塩を含む食べ物と一緒に食べることで、化学反応して発ガン性物質が生じるとされています。
エリソルビン酸Naは、発ガン性はないと言われていますが、突然変異や染色体異常を起こすリスクがある成分だとされています。
このように、かなり健康リスクに影響を与えてしまうと認識しておきましょう。
モアソフトは600gで927円であり、1kgに変換すれば1,545円です。
価格だけを見れば比較的リーズナブルだと感じられますが、原材料を確認した場合、価格が品質に見合っていないフードだと感じます。
小麦粉や大豆などの高アレルゲンな原材料が多く含まれ、半生状態を維持するための危険な保存料(添加物)が多く使用されています。
さらに、砂糖やソルビトールなどの糖分が多く含まれており、肥満の恐れも伴います。
栄養面も低く、栄養バランスもよくはありません。
モアソフトのタンパク質は17.0%%であり、脂質も7.0%とどちらも低めです。
タンパク質は子犬期であれば30%以上、成犬期であれば25%以上、脂質は最低でも10%は欲しいものです。
ちなみに、AAFCO(米国飼料検査官協会)によるタンパク質の最低基準は、子犬で22.5%以上、成犬で18.0%以上であり、脂質は子犬用基準8.5以上、成犬用基準5.5以上となります。
このため、成長期の子犬や、運動量の多い活発なワンちゃんには不向きといえます。
また、低脂質フードが良いと言われていますが、脂質はエネルギー源なので低いと元気がでません。
脂質が7.0%しかないようなフードを食べ続けていれば、脂質不足となってしまう恐れがあります。
モアソフトは、アレルゲンが高い穀物である小麦粉が含まれており気になります。
またさらに、小麦たん白や小麦ブランも含まれており、モアソフトに含まれる小麦の量は、これらを合計すれば、第一主原料より多いのではないかと懸念します。
また小麦と並び高アレルゲンである大豆も含まれています。
確かに近年の動物栄養学では、良質な穀類は腸活に良いという考えもあります。
このため、穀物が配合されるフードも多くなっていますが、それでも通常は、小麦やとうもろこしなどのアレルゲン性の高い穀物は使用されておらず、穀物の中ではアレルゲン性が低いものを使用するのが一般的です。
しかしモアソフトは、注意すべき穀物である小麦を大量に含んでおり心配です。
肉食であるワンちゃんは、腸が短く、またアミラーゼという酵素が欠乏しているため、穀物の消化が本来苦手であり、穀物を摂取すると消化不良を起こしやすくなってしまい、便の回数が増えたり、軟便になったり下痢となることが多くなります。
また、穀物にアレルギー引き起こしやすいのも事実です。
必ず穀物に敏感な子もいるので、そのようなワンちゃんには注意が必要です。
半生タイプは柔らくて食べやすいため、食いつきがよいとのイメージがあったのですが、モアソフトはあまり食べてくれません。
前のフードと混ぜて与えていたのですが、それでも便が柔らかくなってしまいました。
ドライフードが苦手な子でよく残すので、ローテの一つにモアソフトを導入したのですが、ますます他のドライフードを食べなくなってしまいました。
今では、モアソフトを混ぜてあげないと食べてくれない状態です。
また、モアソフトには砂糖が入っており、このようなフードの味に慣れてしまうと、他のフードの食いつきが悪くなる恐れもあると感じています。
モアソフトにしてからお腹が緩み、下痢気味になりました。
やはり小麦とかが多すぎるのかと感じています。
小分け包装になっているため使いやすいです。
食いつきも良いです。
ドライの食いが悪い時にあげています。
老犬で歯が弱くなってきていますが、柔らかいので食べやすそうです。
変な匂いもなく値段もさほど高くないし、小分けになっており便利です。
ドライフードのトッピングとして混ぜてあげることで、完食してくれます。
良い口コミで多い声が、ドライが苦手なワンちゃんに与えて助かっているというものです。
柔らかいので老犬に与える飼い主さんも多いですね。
あと小分け包装が便利との声も多いです。
その他では、ドッグフードの独特なニオイがしないことも評価する声がありました。
値段は飼い主さんの判断で高くも安くも感じているようですが、値上げして参ったという声が目立ちました。
個人的には、価格が品質に見合っていないフードだと感じています。
悪い口コミとしては、原材料に不安を感じるとする声が目立ちました。
犬の苦手な小麦が大量に含まれ、保存料や酸化防止剤などの危険な添加物が含まれており気になるところです。
アレルギーが改善したなどの声はなく、品質は期待できません。
また、栄養価が低く、バランスも悪いため、常食とするのはオススメできません。
ドライが嫌いな子や、歯の弱い老犬に対してトッピングしてあげるような使い方が望ましいでしょう。
チキンがメインで小麦粉と大豆を使用した成犬用フード。
チキンがメインで小麦粉・大豆を使用した7歳以上向きの低カロリーフード。
粗タンパク質17.0%以上、粗脂肪4.5%以上、粗繊維1.0%以下、粗灰分7.0%以下、水分30.0%以下
チキンがメインで小麦粉・大豆を使用した11歳以上用フード。
粗タンパク質18.5%以上、粗脂肪8.0%以上、粗繊維1.0%以下、粗灰分6.0%以下、水分30.0%以下
チキンがメインで小麦・大豆入りの低カロリーフード。
粗タンパク質18.0%以上、粗脂肪3.5%以上、粗繊維2.0%以下、粗灰分7.5%以下、水分30.0%以下
白身魚がメインで小麦粉と大豆を使用したフード。
粗タンパク質15.0%以上、粗脂肪3.5%以上、粗繊維1.0%以下、粗灰分6.5%以下、水分30.0%以下
白身魚がメインで小麦粉と大豆を使用した7歳以上用の低タンパクフード。
粗タンパク質14.0%以上、粗脂肪3.5%以上、粗繊維1.0%以下、粗灰分6.5%以下、水分30.0%以下
馬肉メインの小麦・大豆入りフード。
粗タンパク質17.0%以上、粗脂肪5.5%以上、粗繊維1.0%以下、粗灰分7.5%以下、水分30.0%以下
馬肉がメインで小麦粉と大豆を使用した7歳以上用の低タンパクフード。
粗タンパク質16.0%以上、粗脂肪5.0%以上、粗繊維1.0%以下、粗灰分7.5%以下、水分30.0%以下
羊肉メインの小麦・大豆入りフード。
タンパク質14.5%以上、脂質8.0%以上、粗繊維1.0%以下、灰分7.0%以下、水分32.0%以下、代謝エネルギー312kcal/100g
羊肉がメインで小麦粉と大豆を使用した7歳以上用の低タンパクフード。
タンパク質14.5%以上、脂質5.0%以上、粗繊維1.0%以下、灰分6.0%以下、水分32.0%以下、代謝エネルギー301kcal/100g