2.飼い主の心境にたち、自分の愛犬に素直に「食べさせたい」と思えるかとの観点から判断する。
3.愛犬にVIPを与える飼い主の口コミ情報を紹介する。
上記、3つのコンセプトに従いながら、今回「VIP」の評価記事を書いてみます。
客観的な目線に立ち、「メリット・デメリット」を紹介し、商品の良いところ、問題なところを知ってもらえればいいなと思っています。
単なるオススメ記事にしないように考えています。
オススメ記事であれば、商品の公式サイトを見てもらえばよいので、客観的な立ち位置から眺めて、「役立つ点」「問題・改善点」「こんな人には向いている」「こんな気づきから嬉しいことがあった」など素直に感じた意見を紹介していきます。
また生の声として、実際にVIPを愛犬に与えている飼い主さんの口コミ情報を紹介します。
率直な意見を聞いて、少しでも参考にしていただき、ぜひ購入検討の資料として役立ててください。
VIPは、高い水準のオーガニック素材であるオランダ産の原材料を80%以上使用したドックフードです。
V.I.Pは、Very Important Petの略で、「とても大切なペット 」という命名です。
VIPは、株式会社一榮商會が販売するオランダ産のフードで、ユトレヒト大学の動物栄養学教授のレシピを参考に成分配合されています。
天然の抗酸化作用があるハーブ類と、防虫効果のある野草類を配合し、植物保存に使う水をクリーンに保つほどのこだわりをもっています。
原材料は、人間の消費水準のものが配合構成されています。
VIPは、化学調味料や合成着色料などを一切使用しない無添加フードです。
今回はラインナップの中から、小型犬成犬用をメインに取り上げて紹介します。
原産国 オランダ
メイン食材 チキン
価格 1.5kg(2,268円)
販売会社 株式会社一榮商會
住所 名古屋市昭和区広路通1-17-1 SHOW-Aビル301号
電話番号 052-734-2846
一榮商會サイト http://kazue-pet.com/
成分 含有量
粗タンパク質 26%以上
粗脂肪 16%以上
粗繊維 2.4%以下
粗灰分 6.6%以下
水分 8.0%以下
オメガ6脂肪酸 3.0%以上
オメガ3脂肪酸 0.2%以上
カルシウム 1.5%以下
EPA+DHA 0.25%以上
ナイアシン 4.5mg/g
パントテン酸カルシウム 2.0mg/g
ビオチン 15mcg/g
コリン 100mg/g
葉酸 0.1mg/g
リン 1.1%以下
代謝カロリー 416.4Kcal/100g
犬の体重 未避妊・未去勢の成犬 避妊・去勢済みの成犬
~1kg 30g 27g
1~2kg 51g 45g
2~3kg 69g 61g
3~4kg 86g 76g
4~5kg 101g 90g
5~6kg 116g 103g
6~7kg 130g 116g
7~8kg 144g 128g
8~9kg 157g 140g
9~10kg 170g 151g
妊娠中及び授乳中のワンちゃんは、最初の6週間は通常量、7週目からは25%増量して与えてください。
出産後から離乳までは50%増を与えてください。
VIPドッグフードの1日の給餌量は、上記表の愛犬の体重を目安に従って運動量なども考慮して体重の増減をチェックしながら与えるようにしましょう。
また愛犬にエサを与える場合、体重と同時にライフステージに合った与え方も大事となります。
子犬の成長は早く、それこそ毎日成長する勢いです。
このため単純に月齢だけで判断せずに、こまめに体重を測った上で給餌量を参考にすることが大切となります。
このような注意を図らないようにしないと、栄養過多や栄養不足のリスクが生じます。
上記給与量の2倍を上限に調整します。
餌の回数は、子犬は1度にたくさんの量が食べられないため、分量を少量にして与える回数を増やしてください。
目安は、生後10週までは1日分の量を4回に分けて与えます。
生後3ヶ月が過ぎた頃から、1日3回に分けて与えてあげましょう。
生後5~6ヶ月頃で、その犬種の体重の50%近くになったあたりで、エサの回数を1日2回程度にしていきます。
成犬は、上記給与量を目安に調整して、エサの回数は1日2回でOKです。
給与量は、ワンちゃんの運動量によっても大幅に変わってきます。
このため、体重と照らし合わせて調整することが大切です。
上記給与量の8~9割を目安に調整します。
老犬になると消化率や代謝率が低下するため、食べ過ぎてしまうと内臓や消化器官に負担を与えることとなります。
このため、成犬より量を減らすとともに、3回程度に分けてエサを与えることで1回分の量を減らし、消化器への負担を軽くしてあげましょう。
VIPは、高水準のオーガニック素材を使用したドッグフードです。
オーガニックとは、農薬や化学薬品などを使用せずに育てた植物のことであり、肉類の場合は、オーガニックの飼料で飼育された動物が該当します。
・農薬や化学肥料等を使用しない
・3年間基準を満たした土で栽培している
・家畜は狭い檻にいれずに、自然に近い状態で飼育する
・ホルモン強化剤・肥育用補助剤・予防的抗生物質等の人工的な注入物を使用しない
・餌は農薬・化学肥料等を使わずに栽培し、有機栽培によって生産されたものとする
・BIOの環境で育てられた農畜産物・素材を使用
・合成添加物・化学薬品・加工助剤など使用せずに加工する
・保存料や着色料も使用しない
このような厳しい基準を守るため、使用される原材料は安全で安心となります。
VIPは、化学調味料や合成着色料、合成保存料・BHA・BHT・プロピルガレート(酸化防止剤)を一切使用していない無添加フードで安心できます。
調味料は、通常であれば塩分が多い素材が多いものです。
なお、調味料を用いる意味は、食いつきの悪さを隠すために使用すると思われ、本来ドッグフードに調味料は不要であり、自ら味がお粗末だと告発しているようなものです。
犬の世界は白黒のモノトーンと言われています。
これは色を犬が識別しないためです。
したがって、着色料を用いてもまったく意味がなく、これは飼い主さんに見た目の色の良さをアピールして購入意欲をあおっているだけです。
人工保存料には多くの危険な成分が含まれており、そのような添加物がVIPには使われていません。
VIPは、トウモロコシや小麦などのアレルゲンが高い穀物が多く含まれており気になります。
確かに近年の動物栄養学では、良質な穀類は腸活に良いという考えもあります。
このため、穀物が配合されるフードも多くなっていますが、それでも通常は、小麦やトウモロコシなどのアレルゲン性の高い穀物は使用されておらず、穀物の中ではアレルゲン性が低いものを使用するのが一般的です。
しかしVIPは、注意すべき穀物であるトウモロコシや小麦を多く含んでおり心配です。
肉食であるワンちゃんは、腸が短く、またアミラーゼという酵素が欠乏しているため、穀物の消化が本来苦手であり、穀物を摂取すると消化不良を起こしやすくなってしまい、便の回数が増えたり、軟便になったり下痢となることが多くなります。
また、穀物にアレルギー引き起こしやすいのも事実です。
必ず穀物に敏感な子もいるので、そのようなワンちゃんには注意が必要です。
VIPには、サトウダイコンの搾りかすであるビートパルプが入っており気になります。
世間で言うようにビートパルプ=危険ということではありません。
よく硫酸系の薬剤使用が取り沙汰されていますが、犬の食べ物であるドッグフードにそのようなビートパルプを使用することはできません。
ビートパルプは、ウンチを固めてくれる作用が働きます。
このため、軟便や下痢が治った錯覚を飼い主さんに与えてしまいますが、便を無理やり固める作用が働くだけであり、根本的に腸の環境が整って良くなったわけではなく、消化器官に負担を与えるケースもあります。
また、反対に愛犬が便秘になってしまうケースもあります。
このため出来ればビートパルプ無しで、便の状態が整うのが理想です。
ビートパルプで無理やり軟便が抑えられているケースでは、返って下痢を起こすことで気づける病気を見逃す危険性すらあります。
このような理由から、ビートパルプはあまりおすすめできません。
VIPは原材料をフィッシュミール・野菜類・ハーブ類というように曖昧明記しています。
これではまったく中身が不明で、どんな種類の原材料が使われているのか分かりません。
犬は特定の魚にアレルギーがあって食べられないケースがあります。
特に青魚(サバ、アジ、イワシなど)をアレルゲンとするワンちゃんは多いです。
このため、きちんとどの種類の魚を使用しているのか記載して欲しいものです。
この記載がなければ、魚にアレルギーがある場合、そのフードを選んでもらえないことにも繋がってしまいます。
野草類は防虫効果がある野草を使っていると書かれていますが、本来犬はあまり野草を食べる習慣はありません。
防虫効果があるということは、虫を防ぐ成分が含まれているため、ワンちゃんにだって影響をおよぼすかも知れません。
しっかり種類を明記してくれないと不安視してしまいます。
~類という曖昧表記は避けて、明確に名前を記することで、安心でき評価もあがります。
VIPは、加水分解タンパクを使用しています。
加水分解タンパクとは、タンパク質をアミノ酸のレベルにまで分解した肉などのことです。
このように分解することで消化がしやすくなり、さらにアレルギー反応が起こりにくいという効果が期待できます。
ただし、一般的に加水分解の方法としては、塩酸を用いるため心配が生じます。
分解が終わった後の塩酸は、通常アルカリで中和することで食塩のかたちで除去しますが、
塩酸などによる酸分解によって製造されているケースでは、発がん性物質が含まれる危険性が指摘されています。
このため、ドッグフードのように毎日長期的に摂取する場合は危険性が高まり、また、腸内細菌のバランスを崩してしまう可能性もあります。
VIPの水分量は8.0%以下と少し少なめです。
犬はフードから水分摂取をしているため、フードの水分量が少なめの場合、しっかり水を飲ませてあげる必要があります。
このため、いつも新鮮な水を愛犬が飲める環境を整えておいてあげましょう。
またこのような理由から、飲水量が増えるかも知れませんが、心配無用です。
どうもVIPは気に入らなかったらしくほとんど食べてくれません。
オーガニック素材なので期待していたので残念です。
VIPにしてから軟便が続いています。
食いつきは悪くありませんが、相性はよくなかったみたいです。
触った感じがさらっとしており、脂っこさがないフードだと感じました。
食いつきもよく、オーガニック素材にしては値段も手頃だと思います。
すぐ軟便や下痢になることが多かったのですが、VIPにしてから便の状態が安定しました。
うちの子のように胃腸が弱いワンちゃんは、試してみれば良いと感じています。
パピー期からずっと与えていますが、飽きることなく食いつきもいいです。
調子も良く元気一杯に育っており、無添加で安心でき、栄養バランスも良いフードだと思います。
口コミ量は少なめなフードといえますね。
胃腸が弱い子の便の状態が安定したという声が上がっていますが、原材料的には、トウモロコシや小麦など、犬が消化が苦手な穀物が多く入ったフードだけに、本来便の調子がそう簡単には整いにくいフードの部類と言えます。
このため、ビートパルプの影響が懸念されますね。
食いつきは個体差がありますが、比較的良好な声が多くあがっていました。
年齢別でさらにサイズ別にラインナップが組まれているため、愛犬にあったフードが選びやすいとの声もありました。
口コミ量が少なく、アレルギーが改善されたなどの具体の声がほとんどありませんでした。
気になる原材料がいろいろ入ってはいますが、オーガニック素材を使用した無添加フードだけに、品質は悪くないフードといえます。
・チキンや穀物にアレルギーがない。
生後1年未満の小型犬、妊娠中や授乳中の母犬向けフード。
粗タンパク質30%以上、粗脂肪16%以上、粗繊維2.5%以下、粗灰分6.5%以下、水分8.0%以下、代謝カロリー424.8Kcal/100g
生後1年以上の小型犬向きフード。
生後7年以上の小型犬向きフード。
粗タンパク質25%以上、粗脂肪12%以上、粗繊維2.5%以下、粗灰分6.5%以下、水分8.0%以下、代謝カロリー377.0Kcal/100g
生後1年未満の中・大型犬、妊娠中や授乳中の母犬向けフード。
粗タンパク質30.5%以上、粗脂肪20%以上、粗繊維3.6%以下、粗灰分8.1%以下、水分
8.0%以下、代謝カロリー413.0Kcal/100g
生後1年以上の中・大型犬向きフード。
粗タンパク質26%以上、粗脂肪16%以上、粗繊維2.4%以下、粗灰分6.6%以下、水分8.0%以下、代謝カロリー399.8Kcal/100g
生後6年以上の中・大型犬向きフード。
粗タンパク質23%以上、粗脂肪10%以上、粗繊維2.5%以下、粗灰分6.5%以下、水分8.0%以下、代謝カロリー357.0Kcal/100g