面白いですよ。
おやつのボーロを2匹の真ん中に投げてやれば、まず取り合いの競争に勝つのはビビ。
やはり小さいだけに小回りが利き、敏捷性はありますね。
まああまりバカなことさせて、ケガでもされては大変ですから、滅多にこんなイタズラはしませんけどね。
モコはどんくさいというより、性格ですね。
おっとりしていて、素早く取りにいきません。
でも体が大きいから、ビビより遥かに大食いで、早食いですね。
リアス、あたいとうすのろモコがスピード勝負して、あたいが負けるわけないじゃん。
俊敏性だけは自信満々さ。
もちろん、早食い、大食いはモコに勝てないけどさ。
それにパパはそそっかしいから、時たまご飯の時におかずとか落っことすわけ、その時のあたいの素早さったら見事なものさ。
モコの奴もいっちょ前に、テーブルの下に陣取っちゃいるけど、モコが落としたことに気づかず反応すらできないうちに、獲物はあたいの口の中さ。
百発百中あたいの勝ちさ。
ビビ姉は、何でも構わず、落ちたモノに飛びついて食べているけど、ボクはリアスにちゃんと食べてはダメなものがあると教わっているから、無暗に飛びつかないだけさ。
本当はスピードだってあるんだ、単に走るだけならボクの方が早いんだからな。
モコをお庭で遊ばしていたら、また何か拾い食いした感じ。
指をゆっくりと突っ込んでみたけど、もう何もなかったよ。
実はこの慌てて口の中に手を入れるのは危険なのさ。
だから私は、慌てずゆっくりモコを興奮させずに行っています。
愛犬が拾い食いをするところを見かけた飼い主さんが、思わずやってしまうNG行為が、次の2つ。
・慌てて大声を出す
・急いで手を口に入れて取りだそうとする
さて何故この行動が、「逆効果」のNGであるか、あなたは理解できますか?
まず、飼い主さんが慌てて大声を出した場面での、モコの反応を示してみればこんな具合。
あれ、リアスどうしたの?
何か大声上げて楽しそうじゃない。
あれれそうか、ボクを注目してくれているぞ。
そうか拾い食いすればボクを見てくれるんだな。
どうです。
愛犬はこんな具合に、大声を上げて騒ぐあなたを見て感じているのですよ。
さてもう一方の慌てて口の中に手を入れる行為ですが、こちらの気持ちもモコの気持ちになればこんな具合。
あっヤバイ。
せっかく美味しそうなものを見つけてお口に入れたのに、リアスに取られてなるものか。
直ぐに飲み込んでしまえば安心さ。
それごっくん。
ああ、ごめんなさい、リアスが無理やり口に手を突っ込むから、間違ってかんじゃったよ。
まあこんな具合だね。
この通り、愛犬は飼い主さんに大事な拾い食いしたものを取られないために、焦って習性に従って、口に入れた物を直ぐに飲み込もうとするのです。
だから手を噛まれてしまうこともあり要注意。
ではどうすれば良いでしょう。
また、モコの反応を見てみよう。
モコどうだい、いいだろう。
これ何だ?
モコお気に入りのおもちゃさ。
これで一緒に遊ぼうぜ。
わあーい、嬉しいな。
こんな落ちていたものより、おもちゃの方がずっと楽しそう。
ぺっぺと、こんなものは吐き出して、おもちゃで遊ぼうと。
モコは本当にお利巧だね。
ご褒美におやつをあげるよ。
わーいやったあ。
そうか拾い食いはダメなのか。
異物を口からだせば、リアスに褒めてもらえて、その上おやつまでもらえるんだな。
よしボクは、拾い食いはダメ、リアスがくれるモノは食べても良いと覚えたよ。
まあこうなれば、理想なわけですね。
愛犬が拾い食いしてしまった場合、みなさん多分叱ってしまいますよね。
でもそれはほとんど効果なし。
理由はワンちゃんが、叱られた理由が理解できないから。
だって、拾い食いって、犬にとってはダメなことではなく当たり前のことだからです。
はっきり言って自然な習性なんです。
野生時代であれば、野外で餌をとってきたわけ、もしも地面に食べ物が落ちていれば、これは立派なご馳走になってしまうわけ。
だからとてもしつけが難しいのですが、問題は叱るタイミング。
愛犬が拾い食いする前に、「ダメ」と大きな声で言ってあげることが肝心。
これで愛犬に、地面にあるものを食べようとした際には、飼い主さんから叱られることを学ばせます。
そして、飼い主さんの注意で、愛犬が拾い食いを止めたならば、思いっきり褒めて、ご褒美をあげてあげましょう。