ねえビビ姉、大丈夫?
これから動物病院行きなんだろ。
ご愁傷様。
ぜんぜん平気さ。
ちょっと皮膚の炎症が起こっただけさ。
でもいつもなら、とても憂鬱なところさ。
なんたってまた、本来ならエリマキトカゲにならないといけないところだからな。
あれだけは苦手さ。
思うように動けないし、体も舐められないしな。
あれだね。
ボクだって何回かお世話になっているよ。
もちろんエリザベスカラーだよね。
あれをされると、途端にストレス上昇さ。
あれくらい邪魔で、ホクたちワンコが頭にくるものはないね。
可哀そうに、またビビ姉はストレスだらけになるね。
リアスがもうエリザベスカラーはさせないと約束してくれたんだ。
確かにエリザベスカラーは、あたいらワンコが手術をした後などに、使用すべき必需品アイテムとされてたよ、傷口を舐めちゃうとマズイからね。
でももうエリザベスカラーなど、時代遅れ商品もいいところさ。
モコ覚えておきな、今は「エリザベスウェア」が注目の的で、画期的な商品として注目を浴びているのさ。
どうだいモコ、この図を見てよ。
エリザベスウェアとは、こんな具合の体全体を覆う洋服さ。
ちょっとした発想の転換から生まれた商品らしいんだ。
要は傷口や皮膚病などの治療後の患部さえ、覆って隠せばいいわけだから、何もエリザベスカラー何て邪魔者を首に付ける必要なんてないのさ。
あたいは一度、エリザベスカラーを着けた状態で家具の隙間に入ったら、引っかかってしまて、そのまま身動きが取れなくなったトラウマがあるしな。
とにかくもう、あのエリザベスカラーを付けなくていいというから、今回動物病院に行くのもそれほど億劫でもないわけさ。
まさしく救世主だなエリザベスウェアって。
ボクもさっそく買ってもらわなくちゃいけないけど、どんなのがいいかな?
ボクも最近はオシャレにはうるさいんだぜ。
でも、治療中しか着ないんなら、コスパが悪そうだよね。
元気なボクには買ってくれないかな?
モコ心配無用さ、ちゃんとモコの分も買ってあげるから。
ビビだけに買ってやると、すぐ焼餅焼いてシットするからな。
傷口が治った後でも、普通に散歩に使っても大丈夫さ。
おっとモコは散歩にいけないか。
でもお庭とかで遊ぶ時、冬場などは寒いし、そろそろ散歩だって出来るようにならないと、マジで恥ずかし過ぎだよな。
普通の犬服の場合、お腹が出てしまうことが多いから、エリザベスウエアならお腹をすっぽりカバーできてヌクヌクさ。
雨降り用の散歩に利用して、重宝がっている飼い主さんもいるみたいだな。
だけど目立ち過ぎ、エリザベスウエアで散歩してれば、すぐ散歩友達の飼い主さんたちから、どうかしたのって質問攻めされそう。
そのような時の解決策としては、エリザベスウエアの上に、犬用の洋服を重ね着させてみてもいいかもね。
機能的にもさほどの違いはないけど、一応男の子用と女の子用に分かれるから注意して選んであげるべきだな。
Amazonや楽天なんかをチェックすれば、それこそ選り取り見取りで目移りするほど販売されているよ。
もはや流行品だからな。
ビビなんて本当に、エリザベスカラーを見せるだけで逃げ出していたから、ワンちゃんたちにとっては、難儀な問題が一つ解決しましたね。