あなたは、ドッグフードに含まれる酸化防止剤ミックストコフェロールって知ってますか?
ひょっとしたら、トコフェロールの総称なのでビタミンEといった方がピンとくるかもしれませんね。
細かいことについては分からなくても、少し高めのプレミアムフードによく使われているイメージがおありでしょう。
酸化防止剤は添加物だからNG、体に悪いという印象をお持ちではありませんか?
しかし酸化防止剤はドッグフードには基本必ず使われているものなのです。
何故酸化防止剤は必要なのか?
チワワにとってミックストコフェロールは危険なのかについて説明します。
酸化防止剤とはその名称の通り、物質の酸化を防ぐことを目的に配合された成分です。
ドッグフードは、光や空気(酸素)に触れた瞬間から酸化が始まります。
酸化するのは、ドッグフードに含まれた油です。
ドッグフードにはメイン食材として、肉類が多く含まれています。
当然ですが、肉類にはもちろん油が含まれています。
また、ドッグフードはワンちゃんの食いつきを上げるために、風味付きのオイルをフードに吹き付けたりしています。
このようにいろんな形で、ドッグフードには油が含まれています。
当然ながら、油が含まれないドッグフードなど存在しようがありません。
ドッグフードが酸化すれば、味や風味、感触などが落ちてしまいます。
そうなれば、チワワの食いつきが悪くなり、唯でさえ食いつきの悪い犬種であるのに、ますますフードを食べてくれなくなってしまいます。
神経質なワンちゃんならば、フードの袋を開けて一週間もすれば、酸化で風味が悪くなるため、食いつきが悪くなるといわれたりもするほどです。
また、酸化によって、愛犬に嘔吐や下痢などの症状が引き起こされるケースもあります。
このため、もしも酸化防止剤を使用しなければ、ドッグフードはすぐに酸化(劣化)して食べられなくなってしまいます。
ドライフードは開封してから、消費して食べつくすのに最低1ヶ月程度はかかります。
そのため、酸化を防ぐためにはどうしても酸化防止剤が必要であり、必ずドライフードには酸化防止剤が含まれているのです。
「酸化防止剤」は大きく分けて2種類あります。
一般的に酸化防止剤は、身体に害をなすとのイメージがあります。
そして実際にその通り悪影響を与え、よく発がん性があるといわれているのが合成酸化防止剤です。
それでは詳しく合成酸化防止剤の種類を見ていきましょう。
「BHA(ブチルヒドロキシアニソール)」
元来、BHAはガソリンの酸化を防止するために作られた化学物質です。
しかし、食品添加物の指定を受けて1954年からは、バターやマーガリンなどの酸化防止剤として使用され出し、現在では食品の酸化を防止する食品添加物として使用されるようになった経緯があります。
ラット実験によって発がん性が認められたと、名古屋大学が報告しています。
ヨーロッパでは使用禁止のようですし、決められた小量であれば問題ないとされていますが、発がん性があると発表されたものを愛犬に与えるなんて抵抗ありますよね。
「BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)」
BHTは石油用の抗酸化剤として使用され、接着剤やゴムなどに使われています。
魚介冷凍食品やバターやマーガリンに使用されていました。
しかし、BHTにも発がん性や催奇形性があるとされ、食品に添加されることはほとんどなくなりました。
世界的にはBHTは、1970年以降はほとんど使用されることがなくなり、BHAが代用されるようになりました。
しかしながら、未だに化粧品などにはよく使用されています。
そして問題のドッグフードに目を向ければ、動物性油脂などの酸化防止として使用されています。
「エトキシキン」
エトキシキンは、ベトナム戦争で使用された枯葉剤の酸化防止剤として用いられていたことで有名なので、聞いたことがある人も多いかもしれませんね。
毒性が強いため、日本では人間用の食品添加物としては認可されていませんが、海外では未だに使用されている食品もあります。
エトキシキンの許容残留量は、人間用の食品だと1pprm、そしてワンちゃんだと75pprmとされています。
この値には凄い疑問を感じてしまいます。
人間よりもはるかに体が小さいワンちゃんに対して、人間の何倍も多く使用が認められているのです。
「没食子酸プロピル(ボッショクシサンプロピル・モッショクシサンプロピル)」
発がん性が認められています。
BHAやBHTよりもさらに危険性が高いとされています。
「ミックストコフェロール(ビタミンE)」
ミックストコフェロールは、天然由来の酸化防止剤です。
ミックストコフェロールは、ミックスという通り、数種類のトコフェロールを混ぜたものです。
トコフェロールには以下の4つがあります。
・α(アルファ)トコフェロール
・β(ベータ)トコフェロール
・γ(ガンマ)トコフェロール
・δ(デルタ)トコフェロール
ちなみに、ドッグフードに使われるミックストコフェロールは、通常「γ(ガンマ)とδ(デルタ)」がミックスされたものです。
ミックストコフェロールは安全な分、合成酸化防止剤と比較すれば強烈なパワーがありません。
そのため、ミックストコフェロールが酸化防止剤として使用されているドッグフードは賞味期限が短めとなります。
したがって、開封したら急いで早めに食べきる必要があります。
「ローズマリー抽出物」
ドッグフードでは、ローズマリー抽出物を酸化防止剤としてよく使用しています。
ただし、単独使用ではなく多くのケースでは、ミックストコフェロールと一緒に使われています。
ローズマリーはハーブの一種であり、消臭効果、抗菌作用、抗酸化作用がある上に安全性も高いので重宝され、よくドッグフードに使用されます。
「ドライタイプ」
製品水分を10%程度以下におさえることで、酸化防止剤を使えば長期保存が可能です。
しかし、3ヶ月以上も保存が大丈夫とされるケースでは、合成酸化防止剤が使用されていると認識しましょう。
ここまで学んだように、合成酸化防止剤はチワワの体に害をなし危険です。
だから合成酸化防止剤を含んだドッグフードは、愛犬には与えないのが安心です。
今までなかなか酸化防止剤と言っても、成分を見ても分からなかったことでしょう。
今回学んだ、「BHA・BHT・エトキシキン・没食子酸プロピル」の4つの合成酸化防止剤を含むドッグフードは選ばないのがおすすめです。
保存方法は空気に触れさせないように注意しましょう。
袋にジッパーが付いているタイプであれば、袋の中の空気を目いっぱい抜いてジッパーをしっかり閉めてください。
ジッパーが付いていない場合は、密閉容器に移したり、ジップロックなどのチャック付きの小分け袋で分けて保存しましょう。
直射日光の当たらない場所で常温保存します。
なお、冷蔵庫に入れると温度の上下変化で結露が起こりふやけたり、カビがはえるのでNGだと知っておきましょう。
「セミモイストタイプ(半生タイプ)」
セミモイストタイプは、製品水分が25~35%程度あるため、ドライフードよりも酸化が早く長持ちしません。
そのため、容量も小分けで売られていることが多いのが特徴。
開封後は密閉容器に移して冷蔵庫で保存して、できるだけ早く消費してしまいましょう。
「ウェットタイプ」
ウェットタイプは、缶詰などの形で完全装備されているので、未開封なら一番保存期間が長く持ちます。
ただし、一旦開封すればまったく保存はききません。
食べきってしまうのが理想ですが、残った場合はすぐに密閉容器に移し替えて冷蔵庫で保存します。
2~3日以内に必ず消費するようにしてください。
ミックストコフェロールを使用したチワワにおすすめのドッグフードは「モグワン」です。
プレミアムフードであるモグワンは、当然ながら酸化防止剤にも十分すぎる細心の注意を払い、安全な天然型酸化防止剤であるミックストコフェロールを使用しています。
モグワンの魅力を詳しく知りたい、また、実際の生の声が聞きたい飼い主さんは、次の「体験レビュー」や「モグワン感想&解説」からチェックしてみましょう。