食欲の秋といいますが、本当に秋には美味しい食べ物が目白押しです。

今回はその秋の果物の中から栗を取り上げて、チワワに栗を食べさせても大丈夫か、また適量や注意点について紹介していきます。

栗って実はちょっと面白いのですよ。

実はみなさんが美味しく食べている部分は、何と栗の実ではなく種にあたります。

それでは、栗の実はどこなのと思ってしまいますね。

栗の実は、これが通常みんなが当然皮だと思っている部分なのです。

次は、それでは皮はどこってなりますが、これがあの特徴的なイガイガ部分ということになるのです。

どうです。ちょっと意外で面白かったでしょう。

チワワは栗を食べても大丈夫?

チワワが栗を食べても問題ありませんよ。

アレルギーさえ出なければOKです。

ただし、丸ごとあげてしまうのはちょっと問題です。

このように、いくつか問題点もあるのでこれからくわしく紹介していきましょう。

チワワに与える量はどれくらい

栗は消化が悪そうなイメージがありますがはたして、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうかね。

もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。

カロリーの目安としては、総カロリーの10%未満です。

チワワのような小型犬の場合は、本当に1個あげれば十分そうに思えますね。

次に具体的に、ワンちゃんの体重別で、栗の1日の摂取目安量を紹介しましょう。

ワンちゃんの体重 1日の栗の摂取目安量
1kg 5g
3kg 10g
5kg 18g
10kg 28g
20g 48g

栗の主な成分

成分 含有量(100gあたり)
食物繊維 4.2g
タンパク質 2.8g
水分 58%
カロリー 164kcal

栗の代表的な栄養素を紹介しましょう。

「ビタミンC」

ビタミンCの特徴は、水に溶けやすく熱に弱いことですが、栗に含まれるビタミンCは、でんぷんに保護されているため加熱に強く壊れにくい性質があります。

ビタミンCの効果は、抗酸化作用や免疫力を高めることであり、疲労回復やストレスにも有効です。

ワンちゃんは自分の体内でビタミンCを生成出来る力を持っていますが、老犬になれば生成量も減少するし、闘病中のワンちゃんは少しでも多くの量を必要とし、豊富に摂取したい栄養素です。

「食物繊維」

食物繊維は、胃腸のバランスを整えてくれたり、便秘改善の効果が期待できます。

ただしワンちゃんは、食物繊維が消化吸収できない苦手な成分だと認識しておきましょう。

よく食物繊維を多く含んでいる食材がさつまいも言われますが、実は100gあたりの含有量を比較すると、さつまいも3.8g、栗4.2gと栗の方が多いのです。

「カリウム」

ナトリウムを排出してくれるので血圧を下げる効果があり、高血圧や不整脈、脳卒中などの予防効果があります。

体内の水分を排出してくれるので、むくみの予防や改善などに効果を発揮します。

「葉酸」

赤血球を生成して、免疫力を向上してくれます。

高血圧や心疾患の予防効果が期待できます。

「ビタミンB1」

炭水化物の分解を促進し、エネルギーに変えてくれます。

そのため、特に疲労回復に役立つ成分で、少しお疲れモードの時には、おやつに栗を食べればバッチリ。

「亜鉛」

ミネラルは新陳代謝には欠かせない栄養素で、ミネラル不足になると抜け毛などが目立ちます。

亜鉛は、ビタミンCと同時に摂取すると吸収されやすいため、栗を摂取すれば効率よく亜鉛が得られます。

「タンニン」

栗の渋皮には、抗酸化作用があるポリフェノールの一つとされるタンニンが豊富に含まれています。

「パントテン酸」

ビタミンB群のひとつであり、炭水化物やタンパク質、脂質の代謝に働きかけます

また、特に脂肪の燃焼の手助けをして、解毒作用の効果があります。

注意点は

「鬼皮や渋皮に注意」

鬼皮はもちろん剥いて与えるでしょうが、面倒な渋皮も頑張って横着せずに剥いてから、チワワに与えるようにしましょう。

鬼皮をワンちゃんがそのまま食べてしまうと、喉に詰まらせたり、胃腸を傷つけたりする可能性があります。

また渋皮は、食物繊維を多く含むため消化に良くありません。

渋皮は剥きづらくて面倒なものですね。

一晩水につけておいて、底から剥けばかなり楽ですよ。

「あげすぎに注意」

栗は消化しづらい食材です。

そのためあげ過ぎには注意してください。

チワワが食べ過ぎてしまうと、消化不良を起こし、下痢や嘔吐をする可能性があります。

また水分量も58%と予想に反して多く、カリウムも多く含まれているため、利尿作用が働き、オシッコの回数も増えがちとなります。

さらにカロリーオーバーに要注意です。

100gあたり164kcalとかなりカロリーが高い食材なので、油断して食べ過ぎればすぐ太ってしまいそうです。

「丸ごと与えない」

ワンちゃんは丸飲みが習性ですが、特に栗は丸くて表面がつるつるなので、丸飲みしやすく要注意。

本当にワンちゃんは、2~3回程度しか噛まないで丸飲みしますよ。

丸のみすれば、なかなか栗が消化されず、腸に詰まってしまう危険性が増します。

腸に詰まると、腸閉塞などの可能性が生じ、最悪死に至るケースすらあります。

そのため必ず細かくカットしてあげましょう。

裏ごししたりなどして、消化しやすいようにしてあげるのも有効です。

「アレルギーに注意」

果物を初めてチワワに与える時には、常にアレルギーに注意してください。

栗でアレルギーが出たというのはほとんど聞きませんが、それでも稀にでます。

アレルギーが生じてしまえば、目の充血、体を痒がる、湿疹、じんましん、嘔吐、下痢などの症状が現れます。

このため、初めてチワワに栗を食べさせるときは、極微量与えることがまずは常識。

そして何か変わった変化が、チワワに生じないか観察します。

だるそうにしていたりするなど、少しでも気になる変化が感じられた時には、それ以上与えないようにしてください。

また、栗を食べた後のウンチもしっかりチェックしておくことが肝心です。

「加工品を与えない」

栗きんとんや甘露煮など栗を使った多くの料理が存在しますが、必ず大量の砂糖が使用されていることが多いので、与えないように注意してください。

すぐに太ってしまう原因になります。

また、あまり甘い味に慣れさせてしまうと、主食のドッグフードを食べなくなってしまうケースもあり要注意となります。

riasu