カステラは、ポルトガルから伝わった南蛮菓子を日本風に発展させた和菓子といえ、本場は長崎とされています。
今回は、犬がカステラを食べても大丈夫なのかみていきましょう。
カステラには、食べて中毒を起こすような成分は含まれていませんが、卵や小麦粉など気になる原料を含み、また大量の砂糖や水あめなどの調味料が入っており、さらにカロリーもかなり高めなため、おすすめはできないといえます。
このためカステラは、ワンちゃんには向いていない食べ物といえますが、犬用カステラも販売されているため、与えるならばこちらを選んであげましょう。
原材料は、卵や小麦粉など人と同じものを使っていますが、砂糖の量をぐっと抑えて犬向きに作られています。
このため、おやつとして少量与えるならばよさそうです。
成分名 成分量(100gあたり)
エネルギー 319kcal
水分 25.6g
タンパク質 6.2g
ナトリウム 54mg
カリウム 79mg
リン 96mg
亜鉛 0.6mg
銅 0.1mg
ビタミンB2 0.42mg
ビタミンB6 0.03mg
ビタミンB12 0.3μg
葉酸 5μg
ナイアシン 0.2mg
食物繊維 0.6g
カステラの特徴が、底面には薄い紙が一緒についていること。
うっかりするとワンちゃんが、カステラと一緒に誤飲してしまう恐れがあります。
とても気になりところですが、カステラ一切れに付いた程度の紙を食べた程度であれば、ほぼ心配は無用です。
紙なので、消化器官を傷つける心配もありませんし、通常であれば便と一緒に出てくることが多いといえます。
もちろん、食べた紙の量が問題となりますが、大量に食べてしまった場合は、心配であれば動物病院に連れて行っておけば安心です。
カステラは、100gあたり319kcalとかなり高カロリー。
このため、与え過ぎてしまえば肥満のリスクが高まります。
小型犬であれば、一切れ食べただけでも多すぎます。
体重が50kgの人間と、体重が5kgのワンちゃんであれば、同じ一口でも、それが10倍もの差となることを、飼い主さんはしっかり認識しておくことが必要です。
カステラは、甘くて美味しい和菓子です。
しかしそれがワンちゃんにとってはヤバいことになります。
特に偏食傾向にある犬の場合は要注意といえます。
カステラのような甘い美味しいものを1度与えてしまうと、その味を覚えてしまい、そのような美味しい味を望んでしまうようになります。
その結果、今食べているドッグフードを食べなくなってしまうリスクが生じてしまいます。
このように、一度贅沢を味わせて偏食癖をつけてしまうととても大変。
ドッグフードはもともとが人間の食べ物と比較すれば薄味のため、いくらドッグフードを変えてみても、愛犬が食べてくれなくなってしまうことにもなりかねません。
このため、カステラに限らず、人間が食べる味の濃い食べ物は、愛犬に与えないように注意する必要があります。
カステラなどの甘い美味しいお菓子などには、砂糖などの調味料が大量に使ってあります。
このため、ブドウ糖として活用され、血糖値の上昇を促すこととなります。
その結果、血糖値を下げるために「インスリン」の分泌を促すこととなり、膵臓に負担をかけてしまいます。
膵臓の働きや機能が落ちてしまうと、糖尿病の発症リスクが高まり注意が必要です。
また、糖分をとることにより生まれるブドウ糖は、がんなどの悪性腫瘍にとっては栄養源となってしまい、病気を抱えている場合などには悪影響となることも把握しておきましょう。
どのような食べ物でも、初めて愛犬に与える時には、常にアレルギーに注意すべきです。
このため、初めて愛犬にカステラを食べさせるときは、極微量与えることがまずは常識。
そしてしっかり、愛犬に変化が何か生じないか観察します。
元気がなくなるなど、少しでも気になる変化が感じられた時には、それ以上与えないようにしてください。
アレルギーが起こったケースでは次のような症状が起こります。
・目の充血
・体を痒がる
・湿疹、じんましんが出る
・嘔吐、下痢など