水々しくてシャリっとした梨も、魅力的な美味しい果物です。

梨はよく解熱作用があるなどとも言われます。

値段も手頃なので、我が家でもよく買ってくる果物の一つです。

梨の種類は主に、和梨、洋梨、中国梨の3種類で、国内で主に流通しているのが和梨です。

和梨も品種が豊富に分かれますが、主に皮の色により「赤梨」と「青梨」の2つのタイプに大別されます。

今回は、チワワに梨を与えても大丈夫なのか?

また、注意点や成分などについて紹介します。

チワワは梨を食べても大丈夫?

チワワが梨を食べても問題はありません。

アレルギーにだけ注意してください。

梨は決してビタミンが多いとは言えない果物ですが、結構梨独自が含む独特の栄養素があり、注目に値するユニークなフルーツといえます。

梨をチワワに食べさせる目安量は?

はたして梨は、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうかね。

もちろん与える適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。

よく言われるのが、食事の10%までにプラスアルファで与える食べ物は押さえなさいといいます。

チワワであれば、梨の1日の摂取量は、10g程度でしょう。

体重5kgのワンちゃんで、20gくらいが目安となります。

梨の特徴は、あの独特のシャリシャリとした食感です。

その食感を生み出しているのが「石細胞」という成分です。

この成分は、チワワの胃腸では消化できない成分となります。

このため梨をチワワが食べ過ぎてしまえば、下痢を生じてしまう可能性が高いのです。

梨の主な栄養素

最初に、梨に含まれる多量栄養素を見ていきましょう。

梨の成分(100gあたり) 含有量
タンパク質 0.3g
食物繊維 0.9g
水分 88%
炭水化物 11.3g
カリウム 140mg
ビタミンC 3mg
ビタミンE 0.1mg
ビタミンB1 0.02mg
カリウム 140mg
カルシウム 2mg
マグネシウム 5mg
ナイアシン 0.2mg
エネルギー 43kcal

梨の有効成分を紹介します。

「水分」

梨は水分が88%もあります。

そのため、あまり水を飲まない子には、夏場の水分補給としても役立ちます。

「カリウム」

カリウムは、体に含まれている余計な水分や塩分を排出する効果があります。

そのため、利尿作用や老廃物の排出を促してくれて、血圧を下げる働きに期待が持てます。

「プロテアーゼ」

梨には消化酵素の「プロテアーゼ」が含まれているため、タンパク質を分解することで、消化を促す効果が期待できます。

ただしチワワは本来肉食であり、タンパク質の分解は得意なので、どれほど効果があるかは少し疑問です。

ちなみに、韓国料理では梨がよく使われていますが、これは梨がタンパク質を分解する性質を利用して、素材を柔らかくする効果も期待するからと言われています。

「アスパラギン酸」

アスパラギン酸はアミノ酸の一種。

代謝を活発にしてくれるので、疲労回復に効果が期待できます

夏バテ時や高齢犬には有効となります。

また、体内のタンパク質の合成をフォローする働きをしてくれたり、アンモニアを体外に排出したりしてくれます。

「リンゴ酸」

リンゴ酸はその名称の通り、りんごに多く含まれている有機酸の一つですが、梨にも含まれています。

リンゴ酸の特徴は、体に溜まった疲労の原因の乳酸を分解する作用があることです。

そのため、疲労回復に効果がある成分だといわれています。

「クエン酸」

クエン酸にもリンゴ酸同様に、疲労の原因である乳酸の増加を抑制して、分解する作用があ
ります。

こため疲労回復に期待が持てます。

さらにクエン酸の注目特徴として、「キレート効果」と呼ばれる働きがあります。

この働きの特徴次の2つです。

・体内に吸収されにくいとされる成分を、吸収されやすい形に変えて吸収しやすくする。
・体内に含まれている有害物質を、排出しやすい形に変えて排出する。

チワワに梨を食べさせる時の注意点

「細かくカット」

チワワが喉に詰まらせないように、細かくカットしてあげましょう。

また、細かくカットしたり、すりおろしすることで、消化しやすくなります。

梨は冷えていると美味しいので、冷蔵庫に冷やしているのが普通でしょう。

でもチワワには、冷えた状態で与えてしまうと、お腹が冷えて下痢の原因にもなり得ます。

そのため、冷蔵庫から出したならば、しばらく待って室温に戻してからワンちゃんには、食べさせてあげるのがおすすめです。

「与えすぎは厳禁」

梨にはチワワが消化できない「石細胞」が含まれています。

そのため食べ過ぎてしまうと下痢を起こしてしまいます。

また梨は、水分が約90%もあり、カリウムも豊富なため、食べ過ぎるとオシッコの回数が増えてしまいます。

「熟してない梨や種に注意」

熟してない梨や種をチワワに与えるのは厳禁です。

理由は、「アミグダリン」という成分が含まれており、摂取して体内に入って分解されると、青酸毒を発生し中毒を起こし、最悪、ワンちゃんが死に至る危険性もあるからです。

通常スーパーなどで流通している段階の梨であれば、未成熟なものはまずありません。

しかし例えば、農園などで梨を採る際には、注意が必要となります。

農園で梨狩りするケースでは、次のような点に注意すると甘い良い梨を選ぶことができます。

・傷がなく、皮に色ムラがないもの。
・形のバランスが綺麗に整っており、お尻の部分がふっくらした丸みのあるもの。
・仮に同じ大きさの梨を比較したケースでは、より重みがあるもの。

「皮に注意」

梨の皮と芯は消化が悪いので、必ず皮は剥き、芯は取り除いてあげるようにしましょう。

ただし梨は、例えばビタミンCだと3mgしか含まないように、実は意外にもビタミンの含有量が少ない果物なのです。

そのため、栄養を最大限に摂取したいと考えた場合、皮には豊富にアスパラギン酸や、カリウムやプロテアーゼなどいろんな栄養が含まれています。

そのため、皮ごとすりおろし、絞った手作りジュースをチワワに与えてあげるのもおすすめです。

なお、もしも皮ごとすりおろし、消化よくした状態で、皮ごとチワワに与えたいと考えるケースでは、二十世紀梨を選択するのがベスト選択となります。

それは、二十世紀梨は他の品種よりも、皮が薄いのが特徴だからです。

なお、皮ごとすりおろしてチワワに食べさせる場合、「無農薬」表記の梨をチョイスして、しっかり水洗いを行い、紹介した目安量の半分程度の量を与えるようにしましょう。

「アレルギーに注意」

果物を初めてチワワに与える時には、常にアレルギーに注意すべきです。

稀にですが、梨を食べてアレルギー症状が出るワンちゃんがいます。

このため、初めて食べさせるときは、極微量与えることが大切な注意点となります。

そして梨をチワワに食べさせた後では、目を離さずチワワに何か変化が生じないか観察します。

ぐったりして元気がなくなるなど、少しでも気になる変化が感じられた時には、それ以上与えないようにしてください。

なお、目の充血や、体を痒がる素振りが見え、湿疹やじんましんが生じたり、嘔吐、下痢などの症状が現れたケースでは、アレルギーの可能性が高いため、直ぐに動物病院を受診しましょう。

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