夏の暑い日には、冷えたスイカにかぶりつきたいものです。

チワワにも一緒にあげたくなりますが、はたしてチワワはスイカを食べても大丈夫でしょうか?

今回はチワワにスイカを与えていいのか、注意点やメリットはあるのか紹介します。

チワワはスイカを食べて大丈夫?

ズバッと結論から言えば、チワワにスイカを与えても大丈夫です。

スイカは水分が90%もあり、暑い夏場の水分補給に持ってこいです。

体内の毒素を排出してくれる効果もあります。

これはカリウムをスイカが含んでいるため、利尿作用があるからです。

チワワは暑い夏場は苦手で弱いので、夏バテ対策として水分補給と栄養補給の効果を併せ持つスイカは、積極的に食べさせてあげたい果物です。

ただしスイカは、糖分を含んでいるため量をあげすぎるのは要注意です。

スイカの主な成分

成分 含有量
エネルギー 37kcal
タンパク質 0.6g
炭水化物 9.5g
ナトリウム 1mg
カリウム 120mg
カルシウム 4mg
マグネシウム 11mg
リン 8mg
0.2mg
水分 89.6g
脂質 0.1g
食物繊維 0.3g
βカロテイン 830μg
ナイアシン 0.2mg
葉酸 3μg
パントテン酸 0.22mg
ビタミンC 10mg
ビタミンE 0.1mg
ビタミンB1 0.03mg
ビタミンB2 0.02mg
ビタミンB6 0.07mg

「βカロテイン」

スイカはβカロテインを830μgと豊富に含んでいます。

抗酸化作用があり免疫力UPをしてくれるため、がん予防に期待が持てます。

また、チワワの体内でβカロテンは、ビタミンAに変わる栄養素であり、視力や皮膚の健康維持に効果を発揮します。

「カリウム」

カリウムは、体に含まれている余計な水分や塩分を排出する効果があります。

そのため、利尿作用や老廃物の排出を促してくれて、血圧を下げる働きに期待が持てます。

さらに、疲労回復や夏バテ効果もあります。

ただし摂取しすぎると、高カリウム症のリスクが高まるため注意が必要です。

ワンちゃんのカリウムの摂取目安量は、132mg x 体重(kg)とされます。

「リコピン」

スイカが赤い色をしているのが、赤い色素の元になる「リコピン」のためです。

リコピンといえばトマトが有名ですが、実はスイカの方が約1.5倍ものリコピンが含まれています。

特徴は抗酸化作用があることで、老化を早める活性酸素を除去して、老化防止の効果が期待できます。

ちなみにリコピンの抗酸化作用は、βカロテンの約2倍と言われています。

また、ガン予防や肥満予防、視力低下の予防にも効果が期待できます。

「シトルリン」

「シトルリン」は、馴染みがまだ薄い栄養素かもしれませんが、アミノ酸の一種で最近注目を集める成分です。

効果は血管を若返らせる機能があり、血管拡張作用があるため血液の流れをスムーズにしてくれます。

また、血液循環が良くなることから、むくみ改善や排尿促進がなされ、アンモニアの代謝を行うことで疲労回復の効果もあります。

スイカの皮に近い白い部分に多く含まれており、腎臓病の予防効果にも期待できます。

「ビタミンA」

ビタミンAは、抗酸化作用や免疫力を高める作用があり、眼や皮膚の健康維持に効果があります。

そのため特に、粘膜にできるガン予防に効果が期待できます。

チワワに与える量はどれくらい

スイカのカロリーは、100gで約37kcal。

低カロリーですが、糖分は多く含んでいます。

はたしてスイカは、チワワに与える適量はどの程度なのでしょう。

もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。

具体的に、ワンちゃんの体重別で、スイカの1日の摂取目安量を紹介しましょう。

ワンちゃんの体重 1日のスイカの摂取目安量
1kg 15g
3kg 32g
5kg 48g
10kg 80g
15kg 110g
20g 135g

上記量はあくまで目安となります。

ワンちゃんに食べさせる量は、紹介量を限度に留めておくのがおすすめです。

特に初めてスイカをワンちゃんに与えるケースでは、食物アレルギーはどのような食材からでも出るため、上記目安量の1/3程度から試してみましょう。

チワワにスイカを食べさせるときの注意点

「皮や種は取り除く」

スイカの皮や種は消化に悪いため、チワワに与える時には取り除きましょう。

うっかり食べてしまったケースでは、大抵便として排出されます。

しかし消化が良くないため、下痢を起こす原因となったり、稀に粘膜を傷つけることもあります。

特にチワワのような小型犬は、臓器の作りも小さく要注意です。

「あげすぎには注意」

スイカは約90%が水分です。

利尿作用のあるカリウムや食物繊維も含むため、オシッコの回数が増えたり、お腹がゆるくなったり消化不良となり、下痢気味になることがあります。

また、スイカはつい冷やして食べたくなりますが、チワワには冷たいスイカを与えてしまうと、お腹を壊す可能性があります。

このため、常温のスイカを与えるようにしてあげましょう。

またスイカの赤い部分は、果糖が多く含まれています。

そのため、糖分の少ない皮に近い部分を与えるのがおすすめです。

皮に近い部分を、1㎝ほど残してあげるといいでしょう。

「アレルギーに注意」

果物を初めてチワワに与える時には、常にアレルギーに注意すべきです。

稀にですが、スイカを食べてアレルギー症状が出るワンちゃんがいます。

このため、初めて食べさせるときは、極微量与えることが大切な注意点となります。

そしてスイカをチワワに食べさせた後では、目を離さずチワワに何か変化が生じないか観察します。

ぐったりして元気がなくなるなど、少しでも気になる変化が感じられた時には、それ以上与えないようにしてください。

なお、目の充血や、体を痒がる素振りが見え、湿疹やじんましんが生じたり、嘔吐、下痢などの症状が現れたケースでは、アレルギーの可能性が高いため、直ぐに動物病院を受診しましょう。

riasu

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