ブロッコリーは、スーパーに行けば一年中気軽に手に入れることができる野菜。
茹でれば色鮮やかに緑映えし、柔らかくなります。
野菜の中でも多くの栄養素を含み、家庭でも活躍してくれる食材です。
ブロッコリーの選び方のコツは、全体の緑色が濃いものを選ぶこと、また、大ぶりなものほど、甘みがあり柔らかくて美味しいです。
さらに、蕾が密集しており硬く引き締まっているのがおすすめです。
茎の部分が空洞になっていたり、ヒビ割れが生じているものは、鮮度が落ちているので要注意です。
ブロッコリーの正体が、実はキャベツだったとあなたは知っていましたか?
キャベツのつぼみが肥大化して、ブロッコリーが誕生したのです。
さらに、ブロッコリーがある日突然変異し、そこから品種改良されて、カリフラワーが誕生したそうですよ。
今回は、チワワはブロッコリーを食べても大丈夫なのか、また、注意点やメリットについて紹介します。
結論を言えば、チワワにブロッコリーを与えても大丈夫です。
栄養価も高く、有効な野菜と言えますが、与え過ぎは厳禁です。
ブロッコリーなどのアブラナ科の植物は、チワワが大量に食べてしまうと、甲状腺の機能を低下させる可能性があるためです。
・βカロテン
・ビタミンC
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・葉酸
・カリウム
・カルシウム
・マグネシウム
・リン
・亜鉛
・鉄分
・食物繊維
ブロッコリーは、ビタミン類や鉄分やカルシウムなどのミネラルが豊富なのが特徴。
βカロテンやビタミンCも多く含んでいるため、抗酸化作用に優れた野菜です。
水分が89%と見た目以上に多く、食物繊維も100gあたり3.7g含まれています。
ブロッコリーのビタミンCの保有量は、レモンよりも豊富で野菜の中ではトップクラス。
活性酸素の害を防ぎ、ウイルスや菌への抵抗力を高めて免疫機能を向上させます。
さらにコラーゲンの生成を行い、皮膚や粘膜を整えバリア機能を高め、健康維持にも効果があります。
ブロッコリーは、あまり聞きなれないであろうスルフォラファンを含みます。
抗酸化作用があり、がん予防や活性酸素の酵素の生成を促す働きが期待できます。
また、胃炎の軽減作用が働き、胃の調子を整えてくれる効果があります。
ブロッコリーには、食物繊維が豊富に含まれているので、腸内環境を整えてくれて、便通をよくし、軟便・便秘を改善し、大腸がんの予防にも効果があります。
また、コレステロールを制御する効果もあります。
ただし、本来チワワたちワンちゃんが持つ消化酵素では、食物繊維は消化吸収できないので
注意が必要です。
抗酸化作用があるβ-カロテンを豊富に含み、有害な活性酸素を消去してくれてチワワの免疫力をUPさせます。
そのため、がん予防に期待が持てます。
またβ-カロテンは、チワワの体内で酵素によってビタミンAに変わります。
なお、必要に応じてビタミンA不足を補うかたちで変換するため、よく言われる中毒や過剰症などを引き起こす心配はありません。
視力や皮膚、喉、鼻などの粘膜を正常に保ち、バリア機能を高めるために健康維持に効果を発揮します。
細胞内外の浸透圧をコントロールする働きのあるカリウムを豊富に含みます。
そのため、利尿作用が働き、体に含まれている余計な水分や塩分などの老廃物の排出を促してくれて、血圧を下げる働きに期待が持てます。
また、チワワはカリウムが不足すると、脱力感や神経過敏、不整脈が起こりやすくなります。ブロッコリーを食べてカリウムを補うことで、代謝活動・神経活動をフオロ―して、スムーズに機能させることができます。
チワワに与えるブロッコリーの適量はどの程度でしょう。
もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。
具体的に、ワンちゃんの体重別で、ブロッコリーの1日の摂取目安量を紹介しましょう。
ワンちゃんの体重 | 1日のブロッコリーの摂取目安量 |
3kg | 15g |
5kg | 30g |
10kg | 50g |
15kg | 70g |
20kg | 90g |
上記量はあくまで目安となります。
ワンちゃんに食べさせる量は、紹介量を限度に留めておくのがおすすめです。
特に初めてブロッコリーをワンちゃんに与えるケースでは、食物アレルギーはどのような食材からでも出るため、上記目安量の1/3程度から試してみましょう。
生は消化しづらいので、必ず茹でたブロッコリーを与えましょう。
茹でることで食物繊維が柔らかくなって食べやすくなります。
茹でる際には、塩を入れないように注意しましょう。
また、ブロッコリーに含まれる有害な毒素を抜くこともできます。
ただし、水溶性ビタミンのビタミンCは溶け出してしまいます。
このように必要な栄養素が破壊されてしまうので、調理時間は5分以内にしておきましょう。
しかし、茹でることで栄養素が逃げることは、あまり神経質に気にする必要はありません。
本来栄養は、完全栄養食であるドッグフードを食べていれば大丈夫だからです。
ブロッコリーなどの野菜は、あくまでたまにトッピングしてあげるおやつだと認識しておきましょう。
なお、注意点としては、ブロッコリーを茹でた後の茹で汁には、シュウ酸が溶け出ているため、必ず捨てるようにしてください。
ブロッコリーをチワワに与える時は、小さく切って与えるのがおすすめです。
大きな塊のままだと、チワワが丸飲みすれば、喉に詰まらせる恐れが生じます。
喉に詰まれば大事です。
もしも呼吸困難を起こせば、それこそチワワを逆さまにして背中を叩き、吐きださせなくていけません。
ブロッコリーには、「グルコシノレート」という物質が含まれています。
グルコシノレートは、消化酵素により加水分解されると「ゴイトロゲン」という物質に変化します。
ゴイトロゲンが問題成分であり、甲状腺がヨウ素を取り込む働きを阻害するのです。
このため、甲状腺ホルモンの生成量が低下し、甲状腺の機能が低下してしまうわけです。
ただし、かなり大量に食べなければ影響は生じないため、通常心配する必要はありませんが、
甲状腺機能低下症と診断されたワンちゃんには、与えない方が無難と言えます。
なお、甲状腺機能については、血液検査などで簡単に分かります。
ブロッコリーは、シュウ酸を含んでいるので注意が必要です。
シュウ酸を多く摂取すると、尿路結石になりやすいです。
ただしシュウ酸は、茹でた後に水にさらすことで減らすことが出来るため、きちんとそのような調理を心がけましょう。
また、カルシウムを多く含む食品と一緒に食べるのも有効です。
カルシウムは、安全に体外へシュウ酸を排出する働きがあるからです。
ブロッコリーは、アレルギーの起きにくい野菜とされていますが、稀にアレルギー症状の出る子もいます。
ブロッコリーを与えてから数時間は、チワワから目を離さず様子を観察し、ウンチの状態はしっかり確認しましょう。
少しでも元気がなくなるなど、普段と違った症状が見られれば、それ以上与えないようにしてください。
次のような症状が確認できれば、アレルギーの可能性が高いので、直ぐに動物病院を受診しましょう。
・嘔吐と下痢
・目の充血
・皮膚が赤くなり、湿疹、じんましんが出る
・元気がなくなる