健康食として人気の蕎麦ですが、最近は「十割そば」が海外でも人気が出ているそうです。
ちなみに、十割そばとは、そば粉だけで打つ蕎麦のことです。
通常であれば、蕎麦を打つときには、つなぎと呼んで小麦粉を混ぜるのですが、十割そばには一切つなぎを使いません。
また、「犬用年越しそば」なんてのが話題にも上り、愛犬と一緒に縁起物の蕎麦を食べて、新年を祝う愛犬家が多いそうです。
しかし、蕎麦というとどうしてもアレルギーが気になったりしてしまうのですが、チワワに与えても大丈夫なのでしょうか?
また、蕎麦の栄養素やワンちゃんに与える注意点などについても見ていきましょう。
結論を言えば、チワワは蕎麦を食べても大丈夫です。
ただし、ワンちゃんも人間のように蕎麦アレルギーを持っている可能性があるため、最初に与えるときは微量にして注意しましょう。
成分(100g当たり) 含有量
エネルギー 132 kcal
水分 68g
タンパク質 9.8g
脂質 1.9g
ナトリウム 2mg
カリウム 34mg
カルシウム 9mg
マグネシウム 27mg
リン 8mg
鉄 0.8mg
亜鉛 0.4mg
ビタミンB1 0.05mg
ビタミンB2 0.02mg
ビタミンB6 0.04mg
葉酸(ビタミンB9) 5μg
食物繊維 2g
はたして蕎麦は、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうか。
もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。
よく手作りご飯や、ドッグフードにトッピングしてあげるときの目安として言われるのが、食事量の10%以下に抑えようということです。
これが一つの目安となります。
カロリーで表したケースでも言われる目安が、総カロリーの10%未満です。
チワワのような小型犬の場合は、本当に一口で十分でしょう
具体的に、ワンちゃんの体重別で、大根の1日の摂取目安量を紹介しましょう。
ワンちゃんの体重 | 1日の蕎麦の摂取目安量 |
1kg | 5g |
3kg | 10g |
5kg | 20g |
10kg | 30g |
15kg | 40g |
20kg | 55g |
上記量はあくまで目安となります。
ワンちゃんに食べさせる量は、紹介量を限度に留めておくのがおすすめです。
特に初めて蕎麦をワンちゃんに与えるケースでは、食物アレルギーはどのような食材からでも出るため、上記目安量の1/3程度から試してみましょう。
蕎麦を食べるとセットで「そば湯」がよく付いてきます。
このそば湯には、ルチンが豊富に含まれています。
ルチンは水に溶けやすい性質のため、そば湯として活用されている茹で汁を飲むことで無駄なく摂取できます。
蕎麦に含まれている栄養素のルチンは別名「ビタミンP」とも呼ばれます。
抗酸化作用が働き免疫力を向上させると同時に、ビタミンCの吸収促進に効果があり、毛細血管の強化により血圧や血糖値を下げたり、抗炎症作用、認知症予防など健康のためのさまざまな効果があります。
蕎麦にはビタミンB1が含まれており、疲労回復や食欲増進を促進してくれます。
また、炭水化物の消化をサポートしてくれます。
ビタミンB2は別名「発育のビタミン」と呼ばれ、栄養の代謝をあげたり、皮膚、被毛、爪などの細胞を作り、健康を維持する効果があります。
また、抵抗力を高めて免疫力をアップしてくれるので、病気の予防にも繋がり元気で健康な状態を維持するには欠かせません。
さらに、代謝が上がるため、ダイエットにも有効です。
蕎麦に含まれているコリンはビタミンの一種であり、肝機能を高める効果がある栄養素です。
肝臓を保護・強化する働きがあるため肝機能が高まり、肝臓に脂肪がたまるのを防ぎ脂肪肝の予防となります。
肝臓は異変に気付きにくい臓器なので、普段の食事から気をつけてあげることで、チワワの健康寿命を延ばすことが期待できます。
蕎麦には食物繊維やマグネシウムが含まれており、善玉菌を増やし体内の老廃物を排出することで腸内環境を整え、便秘改善効果が期待できます。
人間用に打たれている蕎麦は、味が濃く塩分が高いため、チワワにとっては与えすぎると血糖値を急激に上げてしまったりして、健康を害してしまう原因になります。
また、食物繊維を多く含むため過剰摂取すると、消化不良を起こし、嘔吐や下痢の原因となってしまいます。
チワワに蕎麦を与えるときは、「生そば」を選ぶように心がけましょう。
ただし、通常の「生そば」は小麦粉を含んでいます。
小麦アレルギーのワンちゃんが多いため、心配であれば小麦の入っていないアレルギーフードを選んであげるのもおすすめです。
また乾麺は、保存に特化している分塩分を多く含んでいるので与えないようにしましょう。
なお最近は、犬用蕎麦が販売されているので、人間用の蕎麦ではなく犬用蕎麦を与えてあげるのが一番のおすすめです。
人間だとよく蕎麦だけを食べて一食にしてしまうものです。
確かに蕎麦は健康に良い食べ物ですが、メイン食材として度々チワワに与えてしまうと、栄養素に偏りが生じてしまい、健康に悪影響を与えることとなってしまいます。
そのため、あくまで主食はドッグフードなどの総合栄養食を使用するのがおすすめです。
そして蕎麦はあくまでもトッピングや、おやつの代わりのイメージで与えてあげましょう。
蕎麦は、ほんの微量を摂取しただけでも、アナフィラキシーショックなどの重篤なアレルギー症状を起こす傾向が高いため、要注意食品です。
アナフィラキシーショックが起こると、最悪命にかかわる場合もあるほど危険だと認識しておきましょう。
「蕎麦アレルギー」の場合、そばを食べて数分~30分、遅くとも通常数時間で症状が出ます。
軽度のケースであれば、じんましんや口周りの腫れ、喉の痒み、下痢、吐き気などで済みますが、重度になるとアナフィラキシーショックを起こしてしまいます。
そうなると、呼吸困難や痙攣、昏睡などの意識障害を引き起こしてしまい、ショック死してしまうこともあります。