「みょうが」は薬味として欠かせませんね。
冷や奴やそうめんに少し加えるだけで、味が引き立ちます。
薬味としては大活躍してくれるみょうがですが、まず主役になる事が少ない野菜といえます。
昔からよく「みょうがを食べると物忘れがひどくなる」と言われており、当然迷信ですが、なかには敬遠している人もいるかもしれません。
みょうがは、ショウガ科ショウガ属に属する野菜であり、しょうがの仲間です。
旬の時期は6月~10月頃ですが、この時期のものをさらに「夏みょうが」と「秋みょうが」と呼び、分けたりしています。
東アジアに広く分布しているみょうがですが、食用として栽培しているのは日本だけと言われています。
日本では、高知県が国内生産量の約80%を占めています。
美味しいみょうがは次のようなものです。
新鮮なみょうがの特徴は、ふっくらと丸みがあり、先端が閉じていて締まりのあるものです。
また、全体がきれいなピンク色をしており、ツヤがあって軸の部分が白いものを選ぶのがコツです。
先が開いているものはNG、軸が茶色く変色してしまっていれば鮮度が落ちています。
さらに、小ぶりで重みがあるものがおすすめ、触った感触がしっかり硬いことも大切、柔らかいものは中身がスカスカの可能性があるため注意すべきです。
今回は、チワワはみょうがを食べても大丈夫なのか、また、栄養素や与える際の注意点について紹介します。
結論を言えば、チワワにみょうがを与えても大丈夫です。
もちろんチワワにみょうがを与えても、物忘れが激しくなることはありませんよ。
成分の9割以上が水分であり、とても低カロリーな食材です。
成分(100g当たり) 含有量
エネルギー 12 kcal
水分 95.6g
タンパク質 0.9g
脂質 0.1g
ナトリウム 1mg
カリウム 210mg
カルシウム 25mg
マグネシウム 30mg
リン 12mg
鉄 0.5mg
亜鉛 0.4mg
ビタミンB1 0.05mg
ビタミンB2 0.05mg
ビタミンB6 0.07mg
葉酸(ビタミンB9) 25μg
ビタミンC 2mg
ビタミンK 20mg
β-カロテン 27μg
食物繊維 2.1g
はたしてみょうがは、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうか。
もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、体重、運動量など様々な要因で異なってきます。
よく手作りご飯や、ドッグフードにトッピングしてあげるときの目安として言われるのが、野菜類は食事量の10%以下に抑えようということです。
これが一つの目安となります。
カロリーで表したケースでも言われる目安が、総カロリーの10%未満です。
チワワのような小型犬の場合は、本当に一口で十分でしょう。
αピネンはみょうがの香りの精油成分であり、あの独特の爽やかな香りの正体です。
大脳皮質に働きかけることで、眠気を吹き飛ばす眠気覚ましの効果や頭をスッキリさせる効果があります。
また、神経の興奮を鎮めて、ストレスを和らげたりする働きが期待できます。
さらに、血液の循環を良くしてくれて、消化を促す働きもあるので、食欲不振や夏バテの予防に効果的です。
よく森林浴をすることで心身が落ち着くとされるのは、自然の木々の香りの中に、このαピネンが含まれているためです。
「みょうがを食べると物忘れがひどくなる」と言われていますが、アルファピネンなどの効果で前頭前野が活発に働くこととなり、反対に記憶力が上がる効果が見て取れるそうです。
また、アルファピネンには、利尿作用と発汗を促す効能もあります。
そのため、排尿や発汗作用で体内の毒素を排出してくれる働きもしてくれます。
ちなみに、体内毒素のうち20%は尿から排出されています。
「ゲラニオール」という成分が、みょうがには含まれています。
ゲラニオールには、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」という成分を分泌する効果があります。
エストロゲンは、ホルモンバランスを整えてくれる効果があります。
このため人間であれば、生理痛や更年期障害の症状を緩和してくれる効果があるとされ、メス犬にも効果が期待できます。
さらに肌荒れを改善する効果もあり、チワワの毛並みの改善に期待が持てます。
葉酸といえば、妊娠初期に必要となる栄養素であり、細胞の生成に必要とされています。
また、正常な遺伝情報を持つDNA細胞の生成に深くかかわり、そのため胎児の先天異常のリスクを減らしてくれます。
生まれてくる子犬の発育にも役立つため、妊娠中の母犬には積極的に摂取して欲しい栄養素です。
さらに葉酸には、ビタミンB12とともに造血のビタミンと呼ばれ、赤血球の生産をフオローする働きがあります。
みょうがは、ビタミンB群をバランスよく含んでいます。
ビタミンB1は、エネルギー代謝に必要な栄養素であり、「神経系のビタミン」とも呼ばれ、記憶力や認知機能を正常に保つ働きを行い、脈拍数や血圧上昇を抑える働きがあります。
ビタミンB1が欠乏してしまうと、運動失調や神経伝達に障害が発生しやすくなるため注意が必要です。
ビタミンB2は、「発育のビタミン」と呼ばれ、子犬の発育促進に期待が持てます。
ビタミンB2は、エネルギーの生成で重要なビタミンであり、炭水化物、タンパク質、脂質全ての代謝に関係します。
さらに、皮膚や各器官の粘膜を正常に保つ働きがあり、チワワの皮膚・被毛・爪などの細胞の再生に働き、肌荒れなどを解消してくれる効果もあります。
みょうがは、刺激が強い食材であり、さらに食物繊維が豊富に含まれています。
そのため、チワワに与え過ぎてしまうと、消化不良を引き起こし、嘔吐や下痢を起こす恐れがあるため注意してください。
ワンちゃんは、食物繊維が消化できないと認識しておきましょう。
ちなみに、ワンちゃんに必要な量の計算式は、「犬の体重㎏×0.17g」となっているので、一日の摂取目安にしてみましょう。
生のみょうがはあまり日持ちがしません。
みょうがを購入したならば、その日に使わなければ、必ず冷蔵庫の野菜室へすぐに入れてください。
そうすれば、3~4日はもちます。
みょうがは、常温での放置はNGと認識しておきましょう。
すぐに実のしまりがなくなって、触るとフカフカになってしまいます。
ワンちゃんは、野菜の消化が苦手、だから間違っても丸かじりさせたりしないでくさいね。
消化に良いよう細かく刻んで与えるのが鉄則です。
また、ワンちゃんは、あまり噛まずに丸飲みしてしまう習性があります。
このため、大きな塊のままで与えてしまえば、喉に詰まってしまう恐れが生じます。
万が一呼吸困難を起こせば大事です。
だから必ず細かくカットして、なお刻んだ後は、みょうがを水にさらして軽くアクを取るのも忘れないようにしてください。
みょうがは、生で与えても問題ありませんが、加熱調理した方が消化しやすくなりおすすめです。
さらに茹でてあげることで、あのみょうがの独特な香りを抑えることもできるので、一石二鳥となります。
チワワの食いつきが、あのニオイで悪くなっている可能性もあります。
香り成分であるアルファピネンは、揮発性のため火を通すことで、すぐに香りが飛んでくれます。
食物はすべてアレルギンになる要素を含んでいます。
このため、みょうがを食べてアレルギーを起こす子もいます。
したがってチワワに初めて与える時は、細心の注意を払い、極微量与えるようにしてください。
与えてから、数時間はチワワから目を離さず様子を観察してください。
口や目のまわりを痒がる素振りが見えたり、元気がなくなるなど普段と少しでも違った様子が見られたケースでは、アレルギーの可能性が高いです。
・目の充血
・体を痒がる
・湿疹、じんましん、
・嘔吐、下痢
上記のようなアレルギー症状が見られたならば、すぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。