食欲の秋というようにこの季節は美味しい物が目白押しですが、秋の果物の代表の一つが柿です。
行きつけの動物病院の獣医師さんと話していたときに、よくうちの柿をワンちゃんに食べさせても大丈夫かと聞かれると言っていました。
私が住んでいる辺りのような田舎だと、庭に結構柿の木を植えているのです。
実は我が家の庭にも1本はえています。
結構実がなるんですね。
だからみなさん自分家の柿を取って、愛犬に食べさそうとするのです。
確かにワンちゃんはフルーツ好きです。
甘いですからね。
ワンちゃんは食べると中毒を起こしてしまう、与えてはダメな食べ物がいくつかあります。
果物だとぶどうが要注意で、最悪死に至ったケースすらあるほどなのです。
愛犬に与えてはいけない食べ物が気にまる飼い主は、次の記事を参照してみましょう。
関連記事:「チワワに与えてはダメなご飯!中毒を引き起こす危険な食べ物」
結論を言えば、柿は愛犬に与えても問題は無く大丈夫です。
ただし柿は、100gあたりに60kcalあるように、果糖は非常に高カロリーなので、与えすぎると肥満が心配です。
チワワは超小型犬のため体が小さく、少しのご飯量でてき面に影響を受けやすいので、注意が必要です。
また、ワンちゃんはすぐ丸のみしてしまうのが特徴です。
特にチワワは喉も細く、ご飯を詰まらせる心配が多い犬種なので、柿を与える際は、薄くスライスしたり細かく切るなどサイズに注意してあげましょう。
また、柿は食物繊維が多く、チワワにとっては消化しやすい食材ではありません。
そのため油断して与え過ぎると、下痢や嘔吐につながる可能性があります。
特に皮は消化しにくいので、剥いてあげるのがおすすめです。
例えば、消化に良いりんごでも皮は消化しにくいです。
このように、たいがい果物の皮は消化が悪いと相場が決まっているので、果物の皮は剥てあげるべきであると認識しておきましょう。
さらに、何とワンちゃんがお漏らしすることもあるとか。
それは柿にはカリウムが多く含まれているからで、間違いなくおしっこの回数が多くなるそうです。
後、少食がちなチワワが気をつけたいのが、柿は甘味が強く美味しいので、味を占めてしまうとドッグフードを食べなくなる恐れがあることです。
そのため、柿が庭に植わっており、いくらでも柿が手に入るよという飼い主さんも、毎日与えて習慣化しないように注意しましょう。
稀にですが、ワンちゃんによっては、柿を食べてアレルギー反応が出るケースがあります。
主な症状
・目が充血
・下痢
・嘔吐
・体を痒がる
・湿疹
・元気がなくなる
実はワンちゃんは、柿に限らず結構いろんな食べ物にアレルギー反応が出やすいのです。
だから愛犬に初めての食べ物を食べさせる場合は、極少量与えて様子を見るのが鉄則です。
そして、少しでも気になるような変化が感じられたケースでは、アレルギーかどうかは分からないとしても、その食べ物は愛犬には与えないようにするのがおすすめです。
まずは先ほども言ったように、最初は極少量与えて様子を見てアレルギー対策です。
続いては皮。
消化が悪く個体によっては下痢や嘔吐の原因になるため、皮は剥いて与えること。
さらに、種やヘタは要注意、必ず取ってください。
種を誤って食べてしまったケースでは、通常であれば消化されないので、2~3日中に便と一緒に排出されます。
しかし稀に小型犬においては、腸で詰まってしまうことがあります。
だからチワワに柿の種を誤って食べさせてしまうのは厳禁です。
万一チワワが柿の種を食べてしまったケースでは、様子を注意して観察してください。
そして、頻回に嘔吐や下痢をするなどの症状が生じ、種が出てこないという場合、必ず動物病を受診しましょう。
柿の種が腸で詰まり、お腹を切って取りだしたなどというケースもあるそうです。
決して柿の種を甘くみてはいけませんよ。
後、結構固い柿も多いです。
ワンちゃんはすぐ丸のみするので、喉に詰まらせないように、必ず細かく切ったり、薄くスライスしたものを食べさせてください。
なお、このように小さいサイズにすることで、消化もしやすくなります。
当然犬種や愛犬のサイズで適量は異なります。
小型犬の場合の目安は、柿ならば15g程度。
超小型犬のチワワであれば、10gまでですね。
10g何て本当に小さく、人間ならば一口サイズです。
ワンちゃんにとっては、これくらいのサイズが限界なのだと肝に命じ、つい人間感覚で多く与え過ぎないように注意してください。
干し柿はとっても甘くて私は好物の一つです。
母の実家は長野県の飯田市なのですが、りんごの木や桃の木がたくさん植えられており、
さらに干し柿も自宅で作っていました。
だから私は子供のころ遊びに行くと、よくたくさん干し柿を食べさせてもらいました。
そんな私の好物の干し柿ですが、愛犬にとってはどちらかといえばNGです。
干し柿の特徴は、干すことで水分が抜けていること。
そのため、甘味や食物繊維がグッと凝縮されています。
だから見た目以上に遥かに少量でも、実際は食べすぎになってしまい、ほんのちょっと与えただけのつもりでも、特にチワワであれば下痢をしやすくなったり、おデブなったりという危険が一杯の食べ物なのです。
干し柿は、絶対に食べさせるのがNGではありませんが、あえて食べさせるほどの食材とも言えません。
大きなリスクを含むので、避けた方が無難です。
うっかり渋柿をかじってしまえば、口中に渋みが広がり大変です。
しばらくの間は、口の中がシパシパしてしまってどうにもなりません。
みなさんも何度か痛い目にあっているはずです。
ところがですよ、ワンちゃんは何とも凄い奴です。
渋柿を平気で、しかも美味しそうに食べてしまいます。
こやつ何者と思いますが、そもそも犬には苦味自体を感知する器官がないとか、あるいはとても苦味に関しては鈍感なのではないかとする説があります。
だからワンちゃんは、渋柿だってぜんぜん問題なく、美味しいよと言って食べてくれますよ。
柿にはビタミンAやビタミンC、ビオチンが含まれているので、愛犬の皮膚の健康維持が期待できます。
ビタミンCは、体に溜め込めておくことができない栄養素であり、ストレスや加齢で失われやすいからありがたいですね。
柿には不溶性食物繊維が大量に含まれています。
特徴は、消化管を食べ物が通る際のスピードを低下することです。
だから、消化吸収を穏やかにする効果に期待が持てます。
そのため、低GI値食品とも呼ばれ、食後の血糖値が上がりにくい効果がり、ダイエットに有効。
だからちょっと甘いおやつが食べたい時に、柿はダイエットのおやつとして利用してみるのもおすすめです。
でも本当に量は少なめにしないと、カロリーも多いので逆効果にもなってしまいますよ。
・柿は愛犬に食べさせて大丈夫です。
・稀にアレルギーを起こすので注意。
・カロリーが多いので食べすぎの肥満に注意。
・消化に悪い皮は剥くこと。
・種やヘタは必ず取り除く。
・喉に詰まらせないように、細かく切ったり、薄くスライスする。
・干し柿は与えない。
・渋柿だってワンちゃんは、美味しく食べちゃいます。
・皮膚の健康維持に期待できます。
・毎日与えて癖にしない。
・チワワには1日10gまで。ほんの一口サイズだよ。