子供が嫌いな野菜といえば、ピーマンとにんじんがお決まりでした。

しかし最近は、子供のにんじん嫌いが減ってきています。

昔のにんじんは独特の苦みが伴い、子供は苦手とした野菜でしたが、品種改良などで甘みが多い物が増えて食べやすくなったからです。

にんじんは赤みが濃いものを選び、切り口が黒ずんだり茶色に変色したものは、収穫してから時間が経過している証拠となります。

今回はチワワににんじんを食べさせて大丈夫か、また注意点やメリットはあるのか紹介します。

チワワににんじんを食べさせて大丈夫?

答を言えば、チワワににんじんを食べさせても大丈夫です。

ただし、与え過ぎには注意し、生だと消化しにくくお腹を壊したり、そのまま未消化で出てきてしまうこともあります。

そのため茹でてあげるのがおすすめです。

また、人間用に味付けされたにんじんは、味が濃く塩分を多く含むので与えないようにしてください。

にんじんの主な栄養素

成分(100g当たり) 含有量
エネルギー 37kcal
水分 89.6%
タンパク質 0.6g
炭水化物 9g
脂質 0.1g
葉酸 23g
食物繊維 2.5g
カリウム 270mg
カルシウム 27mg
ビタミンA 680μg
ビタミンE 0,5mg
ビタミンB6 0,11mg

「βカロテン」

にんじんにはβカロテンが豊富に含まれており、チワワの体内でビタミンAに変換します。

β-カロテンは、皮のすぐ内側の箇所に多く含まれており、強い抗酸化作用があるため、アンチエイジング効果が期待できます。

目の健康維持を保ち、皮膚や粘膜を整え、呼吸器系統を保護します。

なおカロテンは、肝臓に蓄積するため毎日続けて食べると過剰症のリスクがあるため、継続して与えないようにしましょう。

「食物繊維」

食物繊維は腸内環境を整えてくれて、便通をよくし、軟便・便秘を改善する効果があります。

そのため、チワワのお腹がゆるいときに効果を発揮し、大腸がんの予防にも効果があります。

また、コレステロールを制御する効果もあります。

ただし、本来チワワたちワンちゃんが持つ消化酵素では、食物繊維は消化吸収できないので

注意が必要です。

「カリウム」

にんじんは100gあたり270mgものカリウムを含みます。

この量はスイカの約2.5倍あります。

カリウムは、体に含まれている余計な水分や塩分を排出する効果があります。

そのため、利尿作用や老廃物の排出を促してくれて、血圧を下げる働きに期待が持てます。

チワワににんじんを与える量はどれくらい

チワワに与えるにんじんの適量はどの程度でしょう。

もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。

具体的に、ワンちゃんの体重別で、にんじんの1日の摂取目安量を紹介しましょう。

ワンちゃんの体重 1日のにんじんの摂取目安量
1kg 5g
3kg 13g
5kg 18g
10kg 32g
15kg 42g
20g 53g

上記量はあくまで目安となります。

ワンちゃんに食べさせる量は、紹介量を限度に留めておくのがおすすめです。

特に初めてにんじんをワンちゃんに与えるケースでは、食物アレルギーはどのような食材からでも出るため、上記目安量の1/3程度から試してみましょう。

チワワににんじんを食べさせるときの注意点

「小さくカット」

小さくカットしたり、刻んだりスライスして与えるようにしましょう。

丸のまま与えると喉に詰まらせたり、消化不良を起こしやすくなります。

お腹が弱いワンちゃんの場合、茹でたり煮たりして生のまま与えないのがおすすめです。

食物繊維も分解しやすくなるし、油で炒めるとニンジンのカロテンは脂溶性ビタミンのため、吸収率が高まります。

「与え過ぎに注意」

にんじんは繊維質を含んでいるので、与え過ぎてしまうとウンチがゆるくなり下痢を起こしてしまいます。

特にお腹が弱いワンちゃんには煮たりして加熱してあげましょう。

また、カリウムを多く含んでおり、食べ過ぎるとオシッコの回数が増えます。

「にんじんのβ―カロテンがビタミンAの過剰摂取になるって本当?」

よくにんじんの過剰摂取が、肝臓に負担をかけて危険と言われています。

これはにんじんのβ―カロテンがビタミンAに変わるため、ビタミンAが過剰となり、肝臓で分解しきれず負担をかけるというわけです。

しかし心配はいりません。

実際には、必要な分だけビタミンAに変換されるため、負担になるようなことは生じません。

「アレルギーに注意」

初めてチワワににんじんを与える際には極少量として、よく注意して与えましょう。

稀に、にんじんでアレルギーが出るワンちゃんもいます。

にんじんを与えてから数時間は、チワワから目を離さず様子を観察し、ウンチの状態はしっかり確認しましょう。

少しでも元気がなくなるなど、普段と違った症状が見られれば、それ以上与えないようにしてください。

次のような症状が確認できれば、アレルギーの可能性が高いので、直ぐに動物病院を受診しましょう。

・嘔吐と下痢
・目の充血
・皮膚が赤くなり、湿疹、じんましんが出る
・元気がなくなる

「加工品は与えない」

にんじんチップスなどの加工品は、チワワには与えないようにしましょう。

チップスは油で揚げられていますし、塩や砂糖などを使用して味付けしています。

人間用の加工品は、ワンちゃんの健康維持を考慮すれば与えないのがおすすめです。

なお、にんじんチップスを与えたいと思うならば手作りしてみましょう。

手順

・にんじんを薄くスライスする。
・キッチンペーパーを敷いた皿の上に、重ならないように並べる。
・電子レンジで15分程度加熱して水分を飛ばせば完成。

なお焦がさないように注意して、電子レンジの時間調整をしてください。

味付けは行わずに、そのままチワワに与えましょう。

保管は密封容器で行い冷蔵庫に保管し、保存料未使用のためなるべく早く食べてしまいましょう。

riasu