かぼちゃの旬は夏から秋にかけてですが、スーパーに行けば一年中簡単に手に入ります。

日本人は風習として「冬至にかぼちゃを食べれば風邪を引かない」と言って食べます。

また、最近ではかぼちゃといえば、ハロウィンを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

すっかり秋の風物詩として定着し、毎年最高の盛り上がりを見せていますね。

栄養満点のかぼちゃですが、はたしてチワワに食べさせて大丈夫でしょうか。

今回はチワワがかぼちゃを食べて大丈夫なのか、また、注意点やメリットについて紹介します。

チワワはかぼちゃを食べて大丈夫?

かぼちゃは栄養満点で、チワアが食べても問題がない野菜です。

ただし食べ過ぎてしまえば悪影響が生じるため、適量を守って食べることが肝心です。

かぼちゃの主な栄養素

かぼちゃには色々な種類がありますが、大別すると日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ、ペポかぼちゃの三つのタイプに分かれます。

今回は、日本かぼちゃと西洋かぼちゃの主な栄養素を紹介します。

「西洋かぼちゃ」

流通量が多く、普段スーパーでもよく目にするのが西洋かぼちゃです。

西洋かぼちゃの有名な品種は、栗かぼちゃ、白川栗かぼちゃ、黒川栗かぼちゃなどです。

原産地は、南アメリカのペルーやボリビアあたりです。

凹凸が少なく丸みを帯びており、甘みが強く加熱するとホクホクした食感になるのが特徴です。

「日本かぼちゃ」

日本かぼちゃの有名な品種は、鹿ヶ谷かぼちゃ、黒川かぼちゃ、菊座かぼちゃなどです。

表面の皮が黒っぽくて凹凸がはっきりしており、粘質が強くねっとりしていて、煮物などの和食向きす。

原産地は、メキシコ南部から中央アメリカです。

成分(100g当たり) 日本かぼちゃ 西洋かぼちゃ
エネルギー 60kcal 93kcal
水分 84g 76g
タンパク質 1.9g 1.6g
炭水化物 13.3g 21.3g
食物繊維 3.6g 4.1g
β-カロテン 830µg 4000µg
ナトリウム 1mg 1mg
カリウム 480mg 430mg
カルシウム 24mg 14mg
マグネシウム 15mg 24mg
ナイアシン 0.7mg 1.5mg
葉酸 75µg 38µg
0.6mg 0.5mg
リン 50mg 43mg
ビタミンB1 0.08mg 0.07mg
ビタミンB2 0.07mg 0.08mg
ビタミンB6 0.13mg 0.19mg
ビタミンC 16mg 32mg
ビタミンE 6.1mg 5.8mg
ビタミンK 27µg 22µg

「β-カロテン」

抗酸化作用があり、有害な活性酸素を消去してくれて免疫力をUPさせ、がん予防に期待が持てます。

チワワの体内で酵素によってビタミンAに変わります。

また、必要に応じてビタミンA不足を補うかたちで変換するため、よく言われる中毒や過剰症などを引き起こす心配はありません。

視力や皮膚、喉、鼻などの粘膜を正常に保ち健康維持に効果を発揮します。

「ルチン」

ルチンはポリフェノールの一種であり、皮に多く含まれています。

抗酸化作用が働き活性酸素を無害化して酸化を防いでくれます。

また、高血圧や動脈硬化などの予防にも期待できます。

「食物繊維」

かぼちゃは不溶性食物繊維を多く含み、腸内の有害物質の排出を促し、善玉菌を増やして腸内環境を整えて排便をスムーズする働きがあります。

なおワンちゃんは、食物繊維を消化できないので注意が必要です。

「鉄分」

鉄分は、貧血防止に効果を発揮します。

かぼちゃの種に多く含まれています。

「リン」

かぼちゃにはリンが含まれているので、過剰摂取には注意すべきです。

リンは過剰摂取をすると、腎臓や肝臓機能に悪影響を与え、内臓疾患の原因となったりする恐れがあります。

「GABA」

かぼちゃには、アミノ酸の一種であるGABAが含まれています。

血圧上昇抑制や精神安定作用があり、リラックス効果が生じます。

「ビタミンE」

ビタミンEは抗酸化作用が働き細胞が傷つくのを防ぎ、“若返りのビタミン”と呼ばれます。

また、血流をよくする働きもあります。

「ビタミンK」

かぼちゃは、骨の形成を促す働きがあり、骨粗しょう症の薬としても有名なビタミンKを含みます。

そのためかぼちゃをチワワが食べれば、骨が丈夫になります。

チワワに与える量はどれくらい

はたしてかぼちゃは、チワワに与える適量はどの程度なのでしょう。

もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。

具体的に、ワンちゃんの体重別で、かぼちゃの1日の摂取目安量を紹介しましょう。

ワンちゃんの体重 1日のかぼちゃの摂取目安量
1kg 10g
3kg 25g
5kg 38g
10kg 62g
15kg 85g
20kg 105g

上記量はあくまで目安となります。

ワンちゃんに食べさせる量は、紹介量を限度に留めておくのがおすすめです。

特に初めてかぼちゃをワンちゃんに与えるケースでは、食物アレルギーはどのような食材からでも出るため、上記目安量の1/3程度から試してみましょう。

チワワにかぼちゃを食べさせるときの注意点

「小さくカット」

小さくカットして喉に詰まらないようにして、飲み込みやすくしましょう。

小さく切ることで消化もしやすくなります。

「茹でたり、蒸かす」

かぼちゃは包丁で切る際にも生の状態の場合ではとても硬く、体重をかけて切らなくてはいけないほどです。

またとても硬いため、小さくカットしたケースでも、角が鋭利な状態となり、喉などを傷めたりします。

そのため、茹でたり、蒸かしたりすることで、柔らかくしてチワワに与えるのがおすすめです。

加熱して柔らくすることで、消化もしやすくなります。

「消化不良、下痢に注意」

かぼちゃは食物繊維が豊富なため、与えすぎると下痢や消化不良を起こしてしまいやすく注意が必要です。

特に生で与えるとお腹を壊す原因となります。

また、加熱するケースでも、しっかり火を完全に通すことがおすすめです。

「カロリーが高い」

日本かぼちゃが60kcal、西洋かぼちゃが93kcalであり、特に西洋かぼちゃは野菜としてはかなりカロリーが高目です。

このため与え過ぎると肥満が気になります。

ワンちゃんは、かぼちゃは本当に一口食べれば十分だと認識しておきましょう。

「皮や種やわたは取り除く」

皮や種には多くの栄養が含まれます。

特に種には、オレイン酸(不飽和脂肪酸)が含まれており魅力的です。

しかし皮や種やわたは消化が悪く、消化器官で詰まってしまう危険性があるため取り除くようにしましょう。

また皮は、消化不良の原因になるため取り除くのがおすすめですが、どうしても与えたいならば、しっかり熱を通して細かく刻んだりすり潰したりしてあげましょう。

「アレルギーに注意」

かぼちゃにアレルゲンを持っている子は、意外に多いため要注意です。

したがってチワワに初めて与える時は、細心の注意を払い、極微量与えるようにしてください。

与えてから、数時間はチワワから目を離さず様子を観察してください。

口や目のまわりを痒がる素振りが見えたり、元気がなくなるなど普段と少しでも違った様子が見られたケースでは、アレルギーの可能性が高いです。

・目の充血
・体を痒がる
・湿疹、じんましん、
・嘔吐、下痢

上記のようなアレルギー症状が見られたならば、すぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。

「加工品を与えない」

かぼちゃの加工品は、かぼちゃケーキ、かぼちゃプリンなどたくさん豊富にあります。

人間用のこれらのお菓子は大量の砂糖が使用されていることが多いので、与えないように注意してください。

すぐに太ってしまう原因になります。

また、あまり甘い味に慣れさせてしまうと、主食のドッグフードを食べなくなってしまうケースもあり要注意となります。

riasu