人間であればレタスは、あのシャキシャキとした歯ごたえが最高で、生でドレッシングをかけてサラダで食べたい野菜です。
レタスには、一般的な丸い形をした「結球型レタス」と、サニーレタスのように丸くならないふさふさした「非結球型レタス」があります。

どちらがチワワにおすすめかといえば、サニーレタスを推薦したいですね。
理由は単純明快で、圧倒的にサニーレタスの方が栄養価が高いからです。

レタスには、チワワたちワンちゃんが、絶対NGのキシリトールが含まれているといいますが大丈夫なのでしょうか?

今回はチワワが、キシリトールを含むというレタスを食べて大丈夫なのか、また、注意点やメリットについて紹介します。

チワワはレタスを食べて大丈夫?

結論を言えば、チワワがレタスを食べても大丈夫です。
確かにレタスには、微量ですが、「キシリトール」という、チワワにとっては摂取すると中毒症状を引き起こしてしまう、有毒な成分が含まれています。
キシリトールを過剰摂取すると、インスリンの過剰分泌が生じてしまい、血糖値が急激に低下するため、チワワは最悪の場合は死に至ることがあります。

このように危険なキシリトールですが、レタスを食べることで致死量を摂取しようとすれば、体重1kgあたりに対して、レタス2kgが必要とされます。
さすがにこれは、通常食べる量では考えられません。
したがって適量を守れば、レタスをチワワに与えても問題ありません。

レタスに含まれる主な栄養素

・ビタミンC
・ビタミンE
・ビタミンK
・葉酸
・カルシウム
・カリウム
・鉄
・リン
・β-カロチン
・食物繊維
・ラクチュコピクリン

チワワがレタスを食べるメリット

「自律神経を整える」

レタスには「ラクチュコピクリン」という成分が含まれています。
レタスを切ったときに内部から出てくる、白い液体に含まれている成分です。
実はレタスの日本名が、「ちしゃ(乳草)」と呼ばれているのは、この白い液体をレタスからでる「乳」と考えてついた名前なのです。

ラクチュコピクリンには、自律神経を整える働きがあるため、チワワの気持ちが落ち着き、さらにリラックス効果、安眠効果を期待できます。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、自律神経が乱れてしまうと、体調不良や病気を招いてしまうため、自律神経を整えるラクチュコピクリンは、是非チワワに与えたい成分です。

「肥満予防」

レタスは、100グラム当たり12キロカロリーととても低カロリーで、栄養もあるヘルシーな野菜です。
そのため、チワワの体重管理に活用して、肥満予防やダイエットに利用すれば有効です。

「便秘を解消」

レタスは、100グラム当たり1.1gの食物繊維を含みます。
食物繊維は整腸効果が働き、お腹の調子を整えてくれるため、適量のレタスを摂取すると便秘の改善に効果があります。
便秘になると廃物や毒素が体に溜まってしまうため、長引かさずに早く解消させてあげたいものです。
チワワにとって便秘はかなり辛い状態です。

チワワが好物の肉類の食材ばかり食べてしまうと、腸内環境は悪化しがちとなります。
そのため、適度にレタスなどの野菜を食べることで、食物繊維を摂取する必要があります。

「骨や歯を健康に保つ」

レタスは、100グラム当たり19mgのカルシウムを含みます。
カルシム不足になると歯が弱くなり、また骨折しやすくなります。

チワワはただでさえ体格が華奢で弱く、ちょっとした段差の衝撃などで骨折したりしてしまいます。
だから、骨や歯を丈夫にしてくれるカルシムは、積極的に摂取したい成分です。

「余分な塩分を排出」

レタスは、100グラム当たり200mgのカリウムを含みます。
チワワたちワンちゃんは、体から汗をかくことができません。
そのため、塩分の取り過ぎが大敵となってしまいます。

カリウムには利尿作用があり、体に含まれている余計な水分や塩分を排出する効果があります。
このためチワワにとってカリウムは、積極的に摂取すべき成分です。
また、血圧を下げる働きがあり、疲労回復や夏バテ効果もあります。

ただし注意すべき点もあります。
摂取しすぎると、高カリウム症のリスクが高まってしまいます。
ワンちゃんのカリウムの摂取目安量は、132mg x 体重(kg)とされます。

「水分補給」

レタスは、シャキシャキとしていてみずみずしい野菜です。
だから、レタスは95パーセントが水分です。
このため、チワワの水分補給にとても効果的です。
あまり水を飲まないチワワには、レタスを食べさせることで効果的な水分補給が期待できます。

チワワは夏場の暑い際の散歩には、脱水症状が心配。
そんな時の強い味方がレタスです。
おやつ感覚で与えてあげるのもおすすめです。

「妊娠中のチワワに効果を発揮」

レタスは葉酸を含みます。
葉酸は造血のビタミンと呼ばれ、赤血球の細胞形成に関与し、核酸やタンパク質の合成を行い、細胞分裂を活発化させます。
そのため、胎児の発育をサポートする重要な働きがあり、妊娠中のチワワの母子の健康維持に効果を発揮してくれます。
また、貧血予防にも効果を発揮します。

チワワたちワンちゃんは、体内でビタミンCを合成するのですが、葉酸はビタミンCを作るのに必要な栄養素でもあるのです。

チワワにレタスを食べさせるときの注意点

「与え過ぎに注意」

チワワが消化が苦手な食物繊維を含みます。
そのため、摂取しすぎてしまえば、消化不良をおこし胃痛や下痢の原因となります。

また、レタスは体を冷やす野菜なので、寒い冬場は与え方に注意しましょう。
体を冷やしてしまうと、お腹を壊しやすくなる上に、様々な病気を引き起こしやすくなります。
がん細胞も活発になると言われていますよ。

後レタスには微量ですが、過剰摂取すればチワワを最悪死に至らせることもある「キシリトール」を含んでいることを認識しておきましょう。
インスリン過剰分泌がおこり、それにより血糖値が急激に低下してしまうからです。

「調味料は使わない」

人間がレタスを食べる際にはサラダに用いて、ドレッシングやマヨネーズなどの調味料をかけて食べることが多いものです。
その感覚でうっかりドレッシングなどを使って、レタスをチワワに与えてしまうのは厳禁です。
カロリーオーバーになってしまうし、塩分などの体に害をなすものが含まれています。
実はマヨネーズには、普通に玉ねぎが含まれていることを知っていましたか?
このように安易にドレッシングなどを使用することは絶対ダメだと肝に命じておきましょう。

「加熱しよう」

レタスは生でサラダで食べるイメージが強い野菜のため、ついチワワにもそのまま与えてしまいがちです。
確かにレタスはアクのない野菜なので、生のままでもさほど問題がありません。
しかし、野菜はチワワにとっては、元来消化が苦手な食材のため、生よりも茹でたり蒸したりしたレタスの方が消化がしやすくおすすめです。
つい生で与えてしまいやすいレタスなのですが、加熱してあげましょう。

「細かくちぎる」

生で与えがちなレタスですが、簡単に手でちぎれるので、必ず細かくちぎって与えるように心がけましょう。
肉食性の動物であるチワワは野菜の消化が苦手なため、細かくちぎったものをあげることで、消化がしやすくなります。

また、丸のみの習性があるチワワは、大きな塊のままだと喉に詰まらせる可能性もあります。
油断大敵です。
万一喉に詰まらせて、呼吸困難を招いてしまえば大事です。
それこそ命に関わってきます。
チワワを逆さまにして背中を叩き、吐きださせるような応急処置が必要となり、ドタバタ騒ぎとなってしまいます。

「アレルギーに注意」

どのような食材にもアレルギーが出る可能性はあるため注意が必要です。
そのため、初めてチワワにレタスを与える際には極少量として、よく注意して与えましょう。
与えてから、数時間はチワワから目を離さず様子を観察してください。

口や目のまわりを痒がる素振りが見えたら、アレルギーの可能性が高いです。
アレルギー症状は次の通り。

・嘔吐と下痢
・目の充血
・皮膚や口の周りの痒み
・皮膚が赤くなり、湿疹、じんましんが出る
・元気がなくなる
・食欲低下

このような症状が生じたケースでは、動物病院を受診しましょう。

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