ダイエット食品としても人気のこんにゃく、とにかく低カロリーで満腹感を得られます。
便通にいいとも言われ評判です。
こんにゃくは、サトイモ科のこんにゃく芋から、水と水酸化カルシウムという凝固剤によって作られる加工食品。
チワワがこんにゃくを食べられるのなら、ダイエットに役立ちそうですね。
今回ははたしてチワワがこんにゃくを食べて大丈夫なのか、また、注意点やメリットについて紹介します。

こんにゃくを食べさせる目安量は?

はたしてこんにゃくは、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうね。
もちろん与える適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。

具体的に、ワンちゃんの体重別で、こんにゃくの1日の摂取目安量を紹介しましょう。

ワンちゃんの体重 1日のこんにゃくの摂取目安量
1kg 5g
3kg 20g
5kg 30g
10kg 50g
15kg 70g
20kg 90g

上記量はあくまで目安となります。
ワンちゃんに食べさせる量は、紹介量を限度に留めておくのがおすすめです。
特に初めてこんにゃくをワンちゃんに与えるケースでは、食物アレルギーはどのような食材からでも出るため、上記目安量の1/3程度から試してみましょう。

チワワはこんにゃくを食べて大丈夫?

その答えは、チワワが食べても大丈夫です。
ワンちゃんにとっての有害物質はありません。
ただし、チワワにとっては消化がしにくい食品なので、与え過ぎには注意が必要です。

こんにゃく「板こんにゃく(生イモ)」に含まれる主な栄養素

成分 含有量(100g当たり)
エネルギー 7kcal
水分 96.2g
タンパク質 0.1g
食物繊維 3.0g
ナトリウム 2mg
カリウム 44mg
カルシウム 68mg
マグネシウム 5mg
リン 7mg
0.6mg
ビタミンB6 0.02mg

チワワがこんにゃくを食べるメリット

「ダイエット効果」

こんにゃくを上手く活用すれば、チワワのダイエットに有効です。
こんにゃくは、100gあたり7kcalとかなり低カロリー。
しかも、こんにゃくに含まれる「グルコマンナン」という成分は、不溶性の食物繊維のため、胃腸のなかで水分を吸収することで膨らむ性質が働き、満腹感が得られます。

このため、肥満対策としてドッグフードの量を減らすケースでは、こんにゃくをトッピングしてあげればかさ増し効果が有効に働きます。

こんにゃくはダイエットに有効ですが、消化が悪く食べ過ぎは要注意であり、意外にこんにゃくでダイエットを行うのは難しく、かなりの注意が必要です。
そこで、こんにゃく以外のダイエットに役立つ食材を紹介しておきましょう。

「豆腐」

豆腐は消化吸収も良く、低カロリーで良質な植物性タンパク質を含むため、ダイエット食材におすすめです。
なお、絹ごし豆腐より木綿豆腐の方が栄養価も高く、食感もあるのでおすすめです。

「おから」

おからも低カロリーで栄養が豊富で、内臓脂肪を燃やす作用が働き、満腹感も生じるのでダイエットにおすすめです。
ドッグフードにもよく使われる食材で、ワンちゃんとは相性もバツグンです。

「寒天」

寒天は天草などの海藻から作られている食品です。
食物繊維が豊富で腸内環境を整えてくれる効果が働き、体内の余分な脂質を排出してくれるため、ダイエット効果が期待できます。

「免疫力を高める」

こんにゃくに含まれる食物繊維やミネラルの力でデトックス効果が働き、老廃物や毒素がしっかりと排泄されるため、自然に腸内環境がよくなり、チワワの免疫力アップへとつながります。
また、綺麗なサラサラの血液となり、循環が良くなり、コレステロールを低下させます。

チワワにこんにゃくを与える注意点

「小さくカットする」

こんにゃくゼリーを喉に詰まらせて窒息死する老人もいるように、こんにゃくは注意しないとチワワが喉に詰まらせてしまいます。
そのため、大きな塊で与えずに、必ず小さくカットしてから与えることが大切です。
これで消化もしやすくなります。

「与え過ぎない」

こんにゃくは、非常に消化しにくい食材です。
そのため、食べ過ぎてしまうと、消化不良を起こし下痢や嘔吐などを引き起こしてしまいます。
また、胃腸のなかで水分を吸収して膨張するため、満腹感を感じてしまい、ご飯も食べられなくなります。
さらに、ミネラル成分の吸収を阻害してしまうこともあります。
実はこんにゃくには、尿路結石の原因となるシュウ酸も含まれています。

なお、こんにゃくを食べることで、ご飯の量が減ってしまうので、体力がないワンちゃんやシニア犬には不向きです。
このような影響から、こんにゃくの過剰摂取は絶対に避けるようにしてください。

「下茹をする」

こんにゃくは、アクとエグミが強いのが特徴。
そのため、板こんにゃく・しらたき・糸こんにゃくなどは必ずアクを抜くために下茹でをしてから、チワワに与えるように注意しましょう。
3分程度茹でれば問題ありません。
なお、こんにゃくは製品によっては、アクの心配がいらないこんにゃくもあります。
例えば、アクの少ない精粉を使って作られているさしみこんにゃくなどは、アクの心配がいらないため、下茹では必要ありません。

「こんにゃくゼリーは与えない」

こんにゃくゼリーは、甘くて食べやすいおやつです。
しかし、商品によっては、甘味料や砂糖・洋酒などとかなりいろんな物が含まれています。
このため、チワワにこんにゃくゼリーはNGです。

「アレルギーに注意」

芋類にアレルギーがあると、こんにゃくでもアレルギー症状が出てしまうことがあるため、初めてチワワに与える時には、アレルギーに注意すべきです。
このため、初めて食べさせるときは、極微量与えることがまずは常識となります。
紹介した適量の1/3程度を目安としてみましょう。

そしてチワワにこんにゃくを与えたならば、変化が何か生じないか観察します。
また、こんにゃくを食べた後のチワワのウンチも、しっかりチェックしておくことが肝心です。
チワワに元気がなくなるなど、少しでも気になる変化が感じられた時には、それ以上与えないようにしてください。

次のような症状がチワワに見られた場合、アレルギーの可能性が高いため、直ぐに動物病院に連れていってあげてください。

・目の充血や、体を痒がる。
・湿疹、じんましんが出た。
・嘔吐や下痢が起こる。

riasu