魚が苦手な人だってかまぼこになって原型が残っていなければ、気にせず食べられそうですね。
かまぼこの材料は、魚のすり身で作られています。
タラ、アジ、太刀魚、グチ、ヒラメ、ハモ、太刀魚、イトヨリなどがよく使われており、後何とサメも定番ですよ。

種類によっては、白身魚だけでなく、エビやカニなども含まれることがあります。
結構ビールのつまみにも合います。

かまぼこの製法は、白身魚の血や骨、脂肪分を取り除き水にさらします。
そしてそれを裏ごししてすり潰し、デンプンや卵白をつなぎとして混ぜ合わせて味付けをして、板に盛り付けて蒸します。
なお、かまぼこの身を固めるために塩が加えられるのが、ワンちゃんにとっては問題です。

今回はチワワがかまぼこを食べても問題ないのか、また、注意点やメリットを紹介します。

チワワはかまぼこを食べて大丈夫?

結論を述べれば、問題となる中毒を起こすような成分は含まれていませんが、与えない方がいいです。
かまぼこは、人間用の加工品です。
今までも何度も言っていますが、人間用の加工品はチワワに与えない方がよいのです。
理由は、どうしても調味料などがたくさん含まれてしまっているからです。

どうしてもかまぼこをチワワに与えたいならば、ペット用で販売されているかまぼこを購入してみましょう。
ペットショップや通販では、ワンちゃん用のかまぼこが販売されています。
愛犬に与えても大丈夫なように、塩の量が調整されています。

後は自分でかまぼこを手作りすることですね。
かまぼこを作るためには、フードプロセッサーとすり鉢、蒸し器があればOKです。
塩の量の調整ができて、無添加のかまぼこを作ることができるから安心です。

できれば塩は使いたくありませんが、塩がないとかまぼこの身が固まらず、プリプリの仕上がりとなりません。
赤みの魚は塩の量が少ないと、かまぼこの魅力のプリプリの仕上がりにならないためチワワ用には向きません。
サバ・マグロ・サンマなどは使わないようにしましょう。
そこでおすすめの魚は、グチ・オキギス・ムツなどです。

かまぼこの成分や注意点などについて詳しく見ていきましょう。

かまぼこの主な栄養素

成分名 成分量(100gあたり)
水分 74.4g
カロリー 130 kcal
タンパク質 12g
炭水化物 9.7g
ビタミンB12 0.3μg
ビタミンD 2μg
ナトリウム 1,000㎎
カリウム 110㎎
カルシウム 25㎎
リン 60㎎
鉄分 0.3㎎

チワワにかまぼこを与えるメリット

「皮膚や筋肉を作る」

かまぼこには、三大栄養素のひとつであるタンパク質が豊富に含まれており、チワワの皮膚や被毛、筋肉などの体を作る元のため、欠かせない大事な栄養素です。
また、エネルギー源になる上に、生命時に欠かせない酵素などにも変換されます。

「炭水化物」

脂肪やタンパク質と並んで三大栄養素のひとつである炭水化物も、チワワに必要な栄養素です。
チワワの体内で主にエネルギー源として利用されます。

「ビタミンB12」

ビタミンB12は、脳細胞や脳神経の再生・修復の作用が働き、「脳のビタミン」「神経のビタミン」と呼ばれ、脳からの指令を体全体に伝える神経を正常に保つ役割を担っています。
また、赤血球の中のヘモグロビンを葉酸と協力して合成して、血流をよくします。

「ビタミンD」

ビタミンDは、カルシウムとリン及びビタミンAの吸収を助けて、丈夫な骨や歯を作り、骨粗鬆症や骨軟化症を防いでくれます。
体格が華奢で骨折しやすいチワワにとっては、摂取したい成分です。

「ナトリウム」

ミネラルの一種であるナトリウムは、カリウムと一緒に働いて血圧を調整したり、体内の水分バランスなどを維持することで、カルシウムなどのミネラルが血液中に溶けるための手助けを行います。
また、神経の刺激伝達をフォローし、消化液の分泌を活発にして消化を促進します。

「鉄分」

鉄分は、血液の赤血球に含まれるヘモグロビンを作り、全身へ酸素を運んでくれます。
このため、貧血予防に効果を発揮して役立ちます。
また、エネルギーを作り出す鉄分が不足してしまうと、チワワの元気がなくなり、疲れやすくなるので注意が必要です。

チワワに与える量はどれくらい?

はたしてかまぼこは、チワワに与える場合適量はどの程度なのでしょう。
もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。

具体的に、ワンちゃんの体重別で、かまぼこの1日の摂取目安量を紹介しましょう。

ワンちゃんの体重 1日のかまぼこの摂取目安量
3kg 10g
5kg 15g
10kg 23g
20kg 30g

上記量はあくまで目安となります。
ワンちゃんに食べさせる量は、紹介量を限度に留めておくのがおすすめです。
特に初めてかまぼこをワンちゃんに与えるケースでは、食物アレルギーはどのような食材からでも出るため、上記目安量の1/3程度から試してみましょう。

チワワにかまぼこを与える際の注意点

「与えすぎに注意」

かまぼこには、100g当たり約2.5gの食塩が含まれています。
ちなみに、ワンちゃんの一日の塩分摂取量の目安は、1kg当たり0.127gといわれています。

チワワの体重を3kgとすれば、一日の塩分摂取量は、0.127g×3=0.381g
チワワに与える目安量が10gのため、0.25g。
このため、かまぼこを食べたたけで、1日の塩分摂取量の約65%を消費してしまいます。
したがってこのあとドッグフードなどを食べれば、間違いなく塩分の過剰摂取になること請け合いです。
塩分過多になってしまうと、心臓や腎臓に負担がかかり健康を害してしまいます。

このため、ワンちゃん用の塩分の少ないかまぼこを与えたり、茹でて塩抜きを行いましょう。
塩抜きをする場合、先ずはかまぼこを細切りや薄切りにしてください。
そしてかまぼこを入れて、大量の水で茹でて沸騰したら火を止めてそのまま1分待ちます。
かまぼこをザルにあげて水を通して引き締めます。
そしてしっかり水気を切れば塩抜きは完了です。

また、カロリーも100gあたり130 kcalと高めです。
そのため、与えすぎると肥満のリスクが高まります。

「添加物に注意」

かまぼこにはいろいろな添加物が含まれています。
添加物は、アレルギーの原因になったり、ガンの発生率が上昇するため、長期摂取には注意が必要です。

「ソルビン酸カリウム」

保存料として使用されます。
発がん性があると言われており、遺伝子に変異原性を起こしたり、免疫障害や成長不順の危険もあります。
しかし人間も普通に食べるかまぼこのため、かまぼこに含まれているソルビン酸カリウムの量は、安全であり一生食べ続けたとしても害はないとされています。

「加工でんぷん」

天然由来のでんぷんに、化学物質を混ぜて作られたでんぷんです。
粘り気が出て固まりやすくなるため使用されます。
なお、「加工でんぷん」と表記すれば、それ以上の詳しい表記が必要なくなるため、重宝でありよく表示されます。
このため、実際にどのような化学物質が用いられているのか判明不可です。
したがって、健康への害の影響も分かりません。

「着色料(赤色2号など)」

着色料は食品に色をつけて、商品の見た目を良くするために使われます。
アレルギーや発がんのリスクを高めるとされています。

「リン酸塩(リン酸ナトリウム)」

リン酸塩の使用目的は、かまぼこの形を保ったり、食感を良くしたりするためです。
リンが摂取されやすくなるため、過剰摂取になってしまう恐れがあります。
また、カルシウムの吸収を妨げる作用があり、骨粗しょう症などの、骨トラブルのリスクが高まります。

「細かくカットする」

大きな塊りでチワワに与えると、丸のみして喉に詰まるリスクがあるため、細かくカットして与えてあげましょう。
また、消化もしやすくなります。

「食物アレルギーに注意」

ワンちゃんには、個体それぞれのアレルギーがあり、かまぼこでアレルギーが起こってしまうケースがあります。
かまぼこを与えてから数時間は、チワワから目を離さず様子を観察し、ウンチの状態はしっかり確認しましょう。

少しでも元気がなくなるなど、普段と違った症状が見られれば、それ以上与えないようにしてください。

次のような症状が確認できれば、アレルギーの可能性が高いので、直ぐに動物病院を受診しましょう。

・嘔吐と下痢
・目の充血
・皮膚が赤くなり、湿疹、じんましんが出る
・元気がなくなる

riasu