生姜は体を暖める効果があり、冷え性の対策や代謝を高めることで風邪予防にも効果があり、胃腸の働きもよくなる健康食材です。
生姜には、収穫して6~11月ごろに出荷する新生姜と、新生姜を保存して翌年出荷するひね生姜があります。
新生姜は、甘酢漬けやスライスして生食でたべます。
茎の付け根が鮮やかな紅色をしているものを選びましょう。
ひね生姜は、すりおろしてたれや薬味、素材の臭い消しに使用します。
全体が黄金色をしており、色が均一で肉厚ではりつやのいいものを選びましょう。
薬味として料理の味のアクセントになり、大人気の生姜ですが、チワワに食べさせても大丈夫でしょうか?
また、注意点や適量、メリットについても見てみましょう。
結論を述べれば、生姜は少量であればチワワに与えても良い食材です。
ただし大量に食べた場合は、中毒を引き起こす場合があるともされています。
ワンちゃんには、ネギ類(タマネギ、ネギ、にんにく、ニラ)を与えてはいけないことは、広く常識として広がっています。
生姜をネギ類と勘違いしている人も多いみたいですが、生姜はショウガ科ショウガ属に分類される品種であり、ネギ類ではありません。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
水分 | 81.6g |
カロリー | 70 kcal |
タンパク質 | 0.7g |
炭水化物 | 16g |
ビタミンB6 | 0.12㎎ |
β-カロテン | 13μg |
ナトリウム | 4㎎ |
カリウム | 380㎎ |
カルシウム | 39㎎ |
リン | 240㎎ |
鉄分 | 0.8㎎ |
ジンゲロールは、生の生姜に多く含まれており、生姜の辛み成分の一つ。
消毒・抗菌効果や抗酸化作用が働きます。
そのため、お弁当に生姜を少量入れると傷みにくいと言われます。
同様の効果から、チワワのドッグフードに夏場などは、少量混ぜてあげれば食中毒の予防にもなります。
ちなみに、犬用のサプリメントや、ドッグフードには生姜が含まれていることもあり、生姜が含まれているドッグフードとしては、「ネルソンズドッグフード」が有名です。リンク
このように殺菌作用があるため、チワワの口内も殺菌作用が働き、口臭や歯周病予防にも効果が期待できます。
また、生姜にはリラックス効果や、疲労回復効果が働き、吐き気を抑える効果もあります。
そのため、チワワを車に乗せる30分~1時間くらい前に生姜を与えておけば、車酔いを予防する効果が働きます。
与え方は、生姜の絞り汁を数滴口に入れてあげればOK。
なお、結構刺激がある味のため、チワワが嫌がる場合は、少量の水で薄めてから与えるのがおすすめです。
車酔いをした経験がある人なら分かるでしょうが、本当に辛いもので、ワンちゃんを車酔いさせてしまうと車嫌いになってしまいます。
犬は人間よりもはるかに嗅覚が優れているため、車の臭いから酔ってしまうケースも多いようです。
さらに、血行を促進する働きがあり、体を温め体温がアップして、冷え性改善の効果に期待が持てます。
特にチワワは寒がりな犬種だけに、体が冷えがちな冬場に生姜を与えることは、とてもおすすめです。
体が冷えてしまうと免疫力が下がってしまうため、生姜を食べて体温を上げることは、風邪などを予防する効果もあります。
ショーガオールは、生姜を加熱したり乾燥させたりすることで、ジンゲロールがショウガオールに変化して生まれる成分です。
ショウガオールはジンゲロールより、さらに強力な血行促進作用があり、チワワの体を中から温め免疫力をアップさせます。
また、ショウガオールには抗酸化作用もあり、体に良くない活性酸素を抑えてくれます。
このため、チワワの血液がサラサラになることでガンを予防し、また、アンエイジング効果により老化を防いでくれます。
血行促進を促すため、代謝が上がり、ダイエットにも有効。
肥満が気になる子にも生姜は効果があります。
チワワに生姜を与えることで、胃腸の働きをよくすることができます。
ワンちゃんは丸飲みが得意技で早食いだし、昔のハンター生活の頃の名残で、得た獲物を食いだめしていたためつい食べ過ぎてしまって、胃腸に負担をかけやすいのです。
「ベンジイン」という酵素が生姜には含まれており、消化吸収をサポートする働きが期待できます。
また生姜には食物繊維が含まれており、善玉菌を増やし、悪玉菌を排出することで腸内環境を整えてくれ、便通が良くなります。
さらにナトリウムが、栄養の吸収を助ける働きをしてくれます。
生姜は100gあたり13μgのβ-カロテンを含み、活性酸素が増えすぎるのを抑える抗酸化作用が働き、老化を防止したり、血液をサラサラにして血流を良くしてくれます。
また、ガン予防の効果が働きます。
ワンちゃんもガンでの死亡率が高いため有効です。
生姜はすりおろすと強烈な香りが生じます。
かなりクセのある強いニオイのため、大量にフ-ドに混ぜてしまうと食べなかったり、気分が悪くなったりしてしまいます。
また、生姜を食べ過ぎてしまうと、チワワが下痢や嘔吐を起こすケースもあります。
そのため、チワワに生姜を与える量は、小さじ1/4以下にしましょう。
「こんなに少なくてもいいの?」と思うかも知れませんが、これで十分に存在感を発揮して健康維持に力を示してくれます。
なお、例えば5キログラムのワンちゃんの場合、75~100グラムの生姜を食べると中毒を起こすと言われたりもしています。
これはネギ類の野菜に含まれる「アリルプロピルジスルフィド」を注意しているのかとも考えられますが、生姜はネギ類ではないため、アリルプロピルジスルフィドは含まれてはいません。
しかし生姜は刺激も強く、食べ過ぎれば嘔吐や下痢を起こしてしまうのは事実です。
微量でも反応したり、たくさん食べても平気など、当然個体差が生じますが、中毒の危険もあるため、とにかく与え過ぎないように十分注意してください。
焼きそばに紅ショウガは欠かせないし、ガリは寿司の友、美味しいですよね。
しかしガリや紅ショウガなどの生姜は、人間様に味付け加工された食べ物です。
また、人間用の生姜チューブもチワワにはNG、すりおろすのが面倒だからといって与えてはダメですよ。
このように人間用に加工された食品は、調味料や塩分が含まれているため、チワワの健康を害してしまうため、与えないようにしてください。
ワンちゃんには、個体それぞれのアレルギーがあり、生姜でアレルギーが起こってしまうケースがあります。
生姜を与えてから数時間は、チワワから目を離さず様子を観察し、ウンチの状態はしっかり確認しましょう。
少しでも元気がなくなるなど、普段と違った症状が見られれば、それ以上与えないようにしてください。
次のような症状が確認できれば、アレルギーの可能性が高いので、直ぐに動物病院を受診しましょう。
・嘔吐と下痢
・目の充血
・皮膚が赤くなり、湿疹、じんましんが出る
・元気がなくなる