世の中には俗にマヨラーと呼ばれる、何にでもマヨネーズをかけて食べてしまう、マヨネーズが大好きという人もいます。
そのようなマヨラーな飼い主さんであれば、愛犬にもマヨネーズを食べさせてあげたいと、当然考えるはずです。
しかし待ってください。
マヨネーズは、愛犬に与えてはいけない調味料の一つなのです。
今回は、チワワがマヨネーズを食べると危険な理由として、肥満やアレルギーへの影響を紹介します。
成分(100g当たり) | 含有量 |
エネルギー | 706kcal |
水分 | 16.6g |
タンパク質 | 1.4g |
脂質 | 76g |
ナトリウム | 730mg |
カリウム | 13mg |
カルシウム | 8mg |
マグネシウム | 2mg |
リン | 29mg |
鉄 | 0.3mg |
亜鉛 | 0.2mg |
ビタミンB1 | 0.01mg |
ビタミンB2 | 0.03mg |
ビタミンB6 | 0.02mg |
ビタミンB12 | 0.1mg |
葉酸(ビタミンB9) | 56μg |
ビタミンD | 0.3mg |
ビタミンK | 120mg |
マヨネーズには卵が大量に使われているため、卵に含まれている「アビジン」が問題となります。
アビジンの特徴が、腸内でビオチン(ビタミンB7)という別のビタミン成分と結合することです。
そして、アビジンとビオチンが結合することで、ワンちゃんの体外に排出してしまう作用が働きます。
ビオチンは、ワンちゃんにとって必要な成分であり、疲労物質である乳酸の代謝や、遺伝情報を格納するDNAの合成への関与、アトピー性皮膚炎の原因ともいわれているヒスチジンの尿中への排泄の促進など様々な生理反応と関わっています。
マヨネーズを摂取しすぎると、ビオチン不足になる恐れが生じてしまいます。
マヨネーズ内の食用油には、オメガ脂肪酸が含まれています。
オメガ脂肪酸のデメリットは、ビタミンEが減少してしまう恐れがあることです。
ビタミンEが欠乏してしまうと、筋肉が弱体化してしまい、皮膚疾患や肝臓のトラブルのリスクが上昇します。
マヨネーズは、100g当たりのカロリーが、706kcalもある超高カロリーな食材です。
だから、チワワに少し与えるだけでも、あっという間に肥満の原因となりやすいわけです。
チワワは超小型犬で体が小さく、とても華奢な体格のため、普段から少しの段差のショックでも、骨折してしまうような犬種です。
このため体重が増えてしまうことは、体に与える衝撃が増加して凄く危険なわけです。
ケガをしてしまうリスクが倍増してしまいます。
また、心臓も弱い犬種であり、ますますリスクが高まります。
オデブのチワワは要注意なのです。
だからチワワにマヨネーズはご法度です。
どのような食材にもアレルギーの危険性は伴います。
特に初めて食べる食材には、常にアレルギーの危険があると認識してください。
マヨネーズの場合は、特に卵アレルギーに注意が必要になります。
愛犬がアレルギー症状を起こした場合、以下のような症状が現れます。
・嘔吐と下痢
・目の充血
・抜け毛
・皮膚が赤くなり、湿疹、じんましんが出る
・元気がなくなる
このような症状が生じた時には、直ぐに動物病院を受診しましょう。
なお、チワワたちワンちゃんは、このような症状が軽度のケースでも強いストレスを感じてしまう原因となります。
食欲低下を招く原因にもよくなってしまいます。
チワワは普段でも、食いつきが悪く食欲が低い犬種なので、このような食欲低下を招くきっかけを作ってしまうことは最悪ですね。
アレルギーで怖いのが、アレルギー反応がより重症化してしまうアナフィラキシーショックです。
アナフィラキシーショックは、ハチに刺されることでも起こることで有名ですが、アレルギー反応が生じる食べ物からも起こってしまいます。
食べ物でアナフィラキシーショックが起こる場合、鶏卵、牛乳、小麦、そばなどの特定の食べ物のケースが多く、重篤な症状にまで至る平均時間は食べ物の場合約30分とされています。
鶏卵でアナフィラキシーショックが起こるケースが多いため、卵を多く含むマヨネーズも注意が必要です。
チワワたちワンちゃんには、絶対与えないようにしてください。
不整脈や意識障害までの重篤な症状が現れてしまうと、命に関わる危険性も高いと認識しておきましょう。
チワワにマヨネーズを与えることは絶対のNGですが、ポテトサラダなどのお馴染みのお総菜などにも、マヨネーズは含まれています。
このように結構いろんな食材に使用されているのがマヨネーズ、このためうっかりするとチワワに気づかず与えてしまいそうです。
このようなリスクを避けるためにも、人間用に味付けされた食品は、一切愛犬には与えないことが一番です。
しかしそうは言っても、思いがけない形で愛犬にマヨネーズを食べられてしまうケースが生じるリスクがあります。
マヨネーズを愛犬が食べてしまったことが判明した時点で、いつ、どのくらいの量のマヨネーズを食べてしまったか、あるいはマヨネーズ入りの食べてしまった食品の名前と量をメモって、すぐに動物病院へ愛犬を連れて行ってあげてください。
また、マヨネーズ入りの加工食品の場合、その袋や、食べ残しがあれば一緒に持って行って、獣医師さんに渡すのがおすすめです。
よく水を大量に飲ましたり、塩水やオキシドールなどを飲ませて吐かせようとする飼い主さんが見えますが、素人療法は危険です。
返って悪化させる可能性の方が高いものです。
そのようなことをしている時間があれば、少しでも早くワンちゃんを動物病院に連れて行って、適切な処置をしてもらうのがおすすめです。