オクラのようなネバネバ食品は体に良いとのイメージがあります。
さほどクセもないので食べやすく、サラダに入れたりしても食べやすい野菜です。
6~8月に旬を迎える夏野菜であり、鮮やかな緑色をしているので色のアクセントに使えます。
また、非常に栄養が高い健康野菜として重宝します。

美味しいオクラの選び方は次の通りです。

・鮮やかな緑色をしたもの。
・産毛がびっしりしたもの。
・ヘタの切口がシャキっとしていること。
・大きめより小ぶりなもの。

オクラの表面を見てみましょう。
白い産毛のようなものが生えているのが見てとれます。
新鮮なクララは、この産毛がビッシリと生え揃っているのが特徴です。
また、ヘタの切り口からも鮮度を判断することが可能であり、切り口が変色したり、しなれているものは鮮度が悪いと言えます。

今回は、チワワはオクラを食べて大丈夫なのか、また、栄養素と注意点について紹介します。

チワワはオクラを食べて大丈夫?

答えは「YES」で、オクラはチワワが食べても大丈夫な野菜です。
オクラはネバネバパワーを発揮して、チワワの健康をサポートしてくれる嬉しい野菜ですが、与え過ぎてはいけませんよ。

オクラの主な栄養素

成分(100g当たり)         含有量
エネルギー                30 kcal
水分                   90.2g
タンパク質                2.1g
脂質                   0.2g
ナトリウム                4mg
カリウム                 260mg
カルシウム                92mg
マグネシウム               51mg
リン                   58mg
鉄                    0.5mg
亜鉛                   0.6mg
ビタミンB1                 0.09mg
ビタミンB2                 0.09mg
ビタミンB6                 0.1mg
葉酸(ビタミンB9)              110μg
ビタミンC                 11mg
ビタミンK                        71mg
β-カロテン                                                670μg
食物繊維                          5g

チワワにオクラを与えるメリット

「ペクチン」

オクラ特有のネバネバは、ペクチンという水溶性の食物繊維の中の成分が正体です。
あのネバネバしたヌメリは、胃の粘膜を保護する働きがあるとも言われています。
ペクチンは、善玉菌を増やして腸内を綺麗にする整腸作用が働き、下痢、便秘を改善する働きが期待できます。
また、血糖値を下げる効果があり、糖尿病に効果を発揮してくれます。
さらに、高血圧、動脈硬化にも効き目があります。

「B-カロテン」

オクラは100g当たり670μgと非常に多くのB-カロテンを含んでいます。
B-カロテンには抗酸化作用があり、有害な活性酸素を消去してくれて免疫力をUPさせ、老化を防止して、がんや動脈硬化予防に期待が持てます。
うっかりドッグフードを酸化させてしまったケースでは、細胞を傷つける活性酸素が発生するので、B-カロテンは役立ち欠かせません。
また、チワワの体内で酵素によってビタミンAに変わります。

なお、必要に応じてビタミンA不足を補うかたちで変換するため、よく言われる中毒や過剰症などを引き起こす心配はありません。
視力や皮膚、喉、鼻などの粘膜を正常に保ち健康維持に効果を発揮します。

「カリウム」

体内の余分な水分や塩分を排出する働きのあるカリウムもオクラにはたくさん含まれています。
カリウムを摂取することで、利尿作用が働きデトックスができる他にも代謝をよくし、さらに塩分バランスを整えてくれるため、血圧低下が期待できます。
また、疲労回復効果があり、夏バテの時にもぜひ摂取したい栄養素でもあります。

「葉酸」

オクラに含まれる葉酸の量は、100g当たり110μgであり、これはピーマンの4倍強です。葉酸は、鉄の吸収を高める働きがあり、胎児の健全な発育に欠かせない成分です。
ビタミンCなどと同様にチワワの体内で腸内細菌によって合成されますが、必要十分な量だとは限らないため、食べ物から摂取するのが有効です。

特に、妊娠中の母犬には必要があるとされています。
葉酸欠乏状態になってしまうと、生れてくる赤ちゃん犬が奇形になる可能性が高まります。
口蓋裂や口唇裂、脊椎披裂といった奇形に注意が必要です。
また、さらに葉酸欠乏になると、貧血や口内炎を起こす恐れがあります。

チワワに与える量はどれくらい

はたしてオクラは、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうか。
もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。
よく手作りご飯や、ドッグフードのにトッピングしてあげるときの目安として言われるのが、野菜類は食事量の10%以下に抑えようということです。
これが一つの目安となります。

カロリーで表したケースでも言われる目安が、総カロリーの10%未満です。
チワワのような小型犬の場合は、本当に一口で十分でしょう。
具体的に、ワンちゃんの体重別で、オクラの1日の摂取目安量を紹介しましょう。

ワンちゃんの体重 1日のオクラの摂取目安量
3kg オクラ1本
5kg オクラ2本
10kg オクラ4本
20kg オクラ8本

上記量はあくまで目安となります。
ワンちゃんに食べさせる量は、紹介量を限度に留めておくのがおすすめです。
特に初めてオクラをワンちゃんに与えるケースでは、食物アレルギーはどのような食材からでも出るため、上記目安量の1/3程度から試してみましょう。

チワワにオクラを与える際の注意点

「与え過ぎない」

初めて食べさせる場合は、どんなに良い食材でも与え過ぎないことが肝心です。
オクラには、100g当たり5gの食物繊維が含まれています。
食物繊維をチワワは消化できません。
そのため与え過ぎしまえば、消化不良を引き起こし、嘔吐や下痢の原因となってしまいます。

「細かくカットする」

大きな塊のままだと消化しにくいので、細かくカットしてあげるのがおすすめです。
また、チワワはあまり噛まずに丸飲みする習性があるため、大きすぎると喉や食道に詰まるリスクもあります。
喉に詰まり呼吸困難に陥れば一大事です。

さらにさっと火を通すくらいで、加熱してあげれば、生の状態よりは消化がしやすくなります。
なお、加熱しすぎると、せっかくの栄養素が抜けてしまうため、本当に軽く加熱すれば十分です。

なお、ヘタの硬い部分と軸の硬い部分は切り落とすのが、消化を良くするためにもおすすめです。
なお、切り落とすのは、茹でてからにしてください。
先に切り落としてしまうと、中に水分が入ってしまうため、水っぽくなってしまいますからね。

「アレルギーに注意」

初めてチワワにオクラを与える際には極少量として、よく注意して与えましょう。
稀に、オクラでアレルギーが出るワンちゃんもいます。
オクラを与えてから数時間は、チワワから目を離さず様子を観察し、ウンチの状態はしっかり確認しましょう。

少しでも元気がなくなるなど、普段と違った症状が見られれば、それ以上与えないようにしてください。

次のような症状が確認できれば、アレルギーの可能性が高いので、直ぐに動物病院を受診しましょう。

・嘔吐と下痢
・目の充血
・皮膚が赤くなり、湿疹、じんましんが出る
・元気がなくなる

riasu