セロリといえば、どうしてもあの独特の強い香りが気になってしまいます。
人間でも好き嫌いがはっきり分かれる野菜といえます。
しかしあのセロリ特有の香りには、精神を安定させてイライラを抑えてくれる効果もあるそうです。
食物繊維が豊富で、便通に期待がもてる野菜ですが、チワワたちワンちゃんは、あの独特の強いニオイをどう感じてしまうでしょうかね。
美味しいセロリを食べるためには、こんな点に注意して選べばOKです。
葉が黄色くなっているのは鮮度が落ちた証拠です。
葉が鮮やかな緑色で、ピンとハリが良いものを選ぶのがコツです。
また、良いセロリの絶対条件は、香りが強いものです。
なお葉に目を移せば、縦に入ったスジがはっきりしているものがオススメで、さらに太くしっかりした葉っぱが良いですよ。
今回は、チワワはセロリを食べても大丈夫なのか、また、栄養素や問題点について紹介します。
結論を言えば、チワワはセロリを食べても問題ありません。
セロリのあの独特のニオイは、思った以上にワンちゃんは平気なようです。
気にせずパクパクたべるワンちゃんが多いと言います。
あとみなさんが、気になるのが食物繊維の多さでしょう。
繊維質で硬いセロリだから、ワンちゃんが消化できないイメージが生じてしまいがちですが、ちゃんと調理すればこちらも結構大丈夫みたいです。
もちろん、与え過ぎはダメですが適量を守れば、便通対策に持ってこいの野菜となってくれます。
事実、愛犬の便の出が悪い時などに、フードにトッピングして与えたりして、上手く活用している飼い主さんも多いそうです。
成分(100g当たり) | 含有量 |
エネルギー | 15 kcal |
水分 | 94.7g |
タンパク質 | 0.4g |
脂質 | 0.1g |
ナトリウム | 28mg |
カリウム | 410mg |
カルシウム | 30mg |
マグネシウム | 9mg |
リン | 39mg |
鉄 | 0.2mg |
亜鉛 | 0.2mg |
ビタミンB1 | 0.03mg |
ビタミンB2 | 0.03mg |
ビタミンB6 | 0.08mg |
葉酸(ビタミンB9) | 29μg |
ビタミンC | 7mg |
ビタミンK | 10mg |
β-カロテン | 4μg |
食物繊維 | 1.5g |
はたしてセロリは、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうか。
もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。
よく手作りご飯や、ドッグフードにトッピングしてあげるときの目安として言われるのが、野菜類は食事量の10%以下に抑えようということです。
これが一つの目安となります。
カロリーで表したケースでも言われる目安が、総カロリーの10%未満です。
チワワのような小型犬の場合は、本当に一口で十分でしょう。
具体的に、ワンちゃんの体重別で、セロリの1日の摂取目安量を紹介しましょう。
ワンちゃんの体重 | 1日のセロリの摂取目安量 |
1kg | 5g |
3kg | 20g |
5kg | 30g |
10kg | 50g |
20kg | 90g |
上記量はあくまで目安となります。
ワンちゃんに食べさせる量は、紹介量を限度に留めておくのがおすすめです。
特に初めてセロリをワンちゃんに与えるケースでは、食物アレルギーはどのような食材からでも出るため、上記目安量の1/3程度から試してみましょう。
セロリの独特の香りは、「アピイン」「セネリン」「アビオイル」「ピラジン」「セダノライド」などを主にして、実に40種類以上もの香り成分からできているそうです。
セロリの香り成分の「アピイン」や「セネリン」には鎮静効果が働き、精神安定作用を持たらします。
嗅覚から脳に伝達されることで、イライラ感を鎮めてストレスを解消してくれます。
また、血液をサラサラにする効果も期待できます。
長いお留守番のためにいら立ってしまっているチワワや、臆病でビクビクして落ち着きがないワンちゃんには、セロリを与えてリラックスさせてあげるのがおすすめです。
セロリの香り成分の一つである「アビオイル」には、食欲増進効果があります。
このため、食が細くなった老犬や、夏バテの時期などにはセロリは有効です。
口腔内をサッパリさせる効果もあるため、リフレッシュ感も期待できます。
セロリの葉の部分に含まれる「ピラジン」という香り成分は、血流改善効果が働き、血液をサラサラにして血液の流れを良くする作用があり、新陳代謝を高めてくれます。
お疲れ気味のワンちゃんには、セロリを与えて新陳代謝をアップさせて疲労回復を図ってあげましょう。
セロリの葉にはβ-カロテンが多く含まれ、細胞の酸化を防いで皮膚や粘膜を保護して免疫力をアップしてくれます。
また、ビタミンB6にも皮膚や粘膜を強化する働きがあり、タンパク質の分解や合成をサポートしてくれます。
さらに、脂質の代謝をフオローして免疫機能を高め、アレルギー症状を緩和してくれます。
ビタミンB1は、糖質を効率よくエネルギーに変えて、疲労回復に効果を発揮します。
このようにセロリには、免疫力アップで疲労回復を図ってくれる成分が、葉と茎の両方に豊富に含まれています。
このため、お疲れモードのチワワには、セロリはとても効果が期待できる野菜です。
セロリは、ワンちゃんがドッグランなどで思い切り体を使った後などには、本当におすすめの野菜ですね。
セロリといえば何と言っても、茎の部分に含まれる豊富な食物繊維が魅力です。
乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を増やしてくれます。
また、大腸菌やウェルシュ菌などの悪玉菌が増えるのを抑えてくれて、善玉菌と悪玉菌のバランスを整えることで、腸内環境を改善する働きがあります。
不溶性食物繊維の豊富なセロリのため、与えすぎると消化不良を起こし、便がゆるくなって下痢を起こしたり、嘔吐してしまったりします。
ワンちゃんは、食物繊維を消化できないことを認識しておきましょう。
セロリの繊維は固くて、チワワには無理なためスジを除去しましょう。
キレイにスジを除去スルコツは、セロリの丸い背中側に向けて、根元から数センチの辺りでパキっと折ってしまうことです。
そしてその状態で、葉の方向へ引っ張ることで、とても無理なく驚くほど簡単にスジが除去できてしまいます。
セロリは0.5~1cm程度の角切りにしてあげるのがオススメです。
これで繊維を断ち切ることができて消化しやすくなります。
また大きすぎると、チワワは丸飲みする習性があるため、喉に詰まらせる恐れがあります。
呼吸困難を起こしてしまえば大事になってしまいます。
セロリは生でも食べられますが、消化吸収を考えれば、断然茹でるのがおすすめです。
チワワにセロリを与える場合は、角切りのセロリを茹でて、さらに仕上げで潰してあげれば完璧です。
なお、加熱しても栄養素は何ら変わりませんから、安心して柔らかくしてあげましょう。
セロリには豊富なミネラルが含まれています。
ミネラルを過剰摂取してしまうと、結石の原因となってしまうため注意が必要です。
結石とは、ミネラル分が固まったものだと知っておきましょう。
ワンちゃんは、セロリがアレルゲンとなってアレルギー症状を引き起こすケースが多いです。
このため、初めてチワワにセロリを与える際には極少量として、よく注意して与えましょう。
セロリを与えてから数時間は、チワワから目を離さず様子を観察し、ウンチの状態はしっかり確認しましょう。
少しでも元気がなくなるなど、普段と違った症状が見られれば、それ以上与えないようにしてください。
次のような症状が確認できれば、アレルギーの可能性が高いので、直ぐに動物病院を受診しましょう。
・嘔吐と下痢
・目の充血
・皮膚が赤くなり、湿疹、じんましんが出る
・元気がなくなる