チワワにオリーブオイルを与えて大丈夫?注意点と塗っても皮膚に効果

オリーブオイルは、人間にとってはさまざまな美容・健康効果が期待できる優れものであって、人気者です。
コレステロールを下げたり、動脈硬化を予防したりしてくれて、本当に魅力に溢れています。
また、皮膚に塗れば皮膚病への効果も期待できると言われています。
オリーブオイルは人類最古のオイルと言われ、絶世の美女として名高いクレオパトラも、美容オイルとして愛用していたという逸話が残っています。

オリーブオイルは、オリーブという木の果実から得られる油であり、オイレン酸を多く含むため、酸化されにくいのが特徴です。
また、常温で固まりにくい性質を持っています。

オリーブオイルの種類には、次の4つがあります。

・エクストラバージンオリーブオイル
・バージンオリーブオイル
・ピュアオリーブオイル
・オリーブポマースオイル

エクストラバージンオリーブオイルは、しぼっただけのオイルの中では最高品質であり、唯一体にいいポリフェノールなどの微量成分を含みます。
生食用として選ぶならエクストラバージンオリーブオイルがオススメ、フードのトッピングや、手作り食にひと垂らししてあげましょう。
加熱用にはピュアオリーブオイルを使うのがオススメ、香りや味にクセがなく、安価であるため、サラダ油のような感覚で使えてしまいます。

さてこんな嬉しいオリーブオイルですが、そもそもチワワが舐めても健康上に問題は無いのでしょうか?
今回は、チワワにオリーブオイルを与えて大丈夫なのか、また、注意点や塗れば皮膚に良い効果があるのかについて紹介します。

チワワにオリーブオイルを与えて大丈夫?

答えは、チワワにオリーブオイルを与えても健康上の問題はないです。
ただし、与え方をきちんと守る必要があります。
また、肉球や皮膚に塗って、皮膚の保湿、保護が期待できて、乾燥対策に活用できますよ。

オリーブオイルの主な成分

成分(100g当たり) 含有量
エネルギー 921 kcal
脂質 100g
ビタミンK 42mg
ビタミンE 7.4㎎
β-カロテン 180μg
飽和脂肪酸 13.29g
一価不飽和脂肪酸 74.04g
多価不飽和脂肪酸 7.24g

チワワに与える量はどれくらい

はたしてオリーブオイルは、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうか。
もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。
よく手作りご飯や、ドッグフードにトッピングしてあげるときの目安として言われるのが、食事量の10%以下に抑えようということです。
また、食材の栄養バランスにおいては、カロリー比は、タンパク質:5、炭水化物:4、野菜:1といわれています。
これが一つの目安となりますが、オリーブオイルは食べ物ではないので該当できませんね。

オリーブオイルを与える量は、極小チワワの場合、体重が1.5キロだと1日小さじ1/4程度、体重10キロ以下の小型犬であれば、1日小さじ1/2以下、体重25キロ以下の中型犬で、1日小さじ1杯以下、体重25キロ以上の大型犬で、大さじ1杯以下程度を目安にしてください。

ただし、上記量はあくまで目安となります。
ワンちゃんに与える量は、紹介量を限度に留めておくのがおすすめです。

チワワにオリーブオイルを与えるメリット

「オレイン酸」

オリーブオイルの主成分とされる一価不飽和脂肪酸のオレイン酸は、酸化されにくい性質が特徴です。
そのため、ドッグフードの酸化防止効果として、原材料として使われていたりします。
また、免疫力の向上が見込め、生活習慣病などの予防に役立ちます。
さらに、悪玉コレステロールを減らし、腸内のいらない物を排出し、腸内環境を整えて便秘を解消してくれます。

美容に良いといわれるように、保湿効果が働き、皮膚細胞を活発にすることで、フケを防止して、皮膚や被毛のトラブルを改善してくれます。

「ポリフェノール」

ポリフェノールというと、何といっても世間一般で認知されだすきっかけとなった赤ワインが有名ですね。
実は、多くの植物に存在する苦味や色素の成分です。
ポリフェノールの効能・効果といえば、強い抗酸化作用です。
身体の細胞をサビ付かせて傷つける悪さをする活性酸素の働きを抑えたり、体内の有害物質を分解して、さらに無害な物質へと変換してくれる働きがあります。
このため、生活習慣病の予防や皮膚の健康維持、アレルギーの改善にも効果があります。

「脂質」

3大栄養素の一つである脂質が、オリーブオイルには豊富に含まれています。
生命維持に重要な成分であり、万一欠乏してしまえば、ホルモンバランスの崩れが生じ、皮膚炎などが生じてしまいます。
また、反対に過剰摂取してしまえば、肥満の原因となり、生活習慣病に繋がったりもします。

「ビタミンE」

オリーブオイルには、強力な抗酸化物質であり、若さや美容の栄養素ともいわれるビタミンEが豊富に含まれています。
ビタミンEには、様々な病気の原因となって悪さを働く、活性酵素を排出する働きがあるため、ガンや動脈硬化など生活習慣病の予防などに効果的と言われています。

「美容効果」

オリーブオイルを肌に塗ることで、保湿効果が期待できて、乾燥対策として利用できます。
老犬になるとよく、肉球が乾燥によって硬くなったり、ひび割れたりしてしまうものです。
このような時の対策として、オリーブオイルは効果的です。
なお、ワンちゃんの肌に塗る際には、オリーブオイルは薄める必要はありません。
乾燥が気になるところなどに、薄く塗ってあげるのがおすすめです。

また、皮膚や毛穴の汚れを落とすクレンジング効果も期待できます。
このため、クリーナーの代用としてワンちゃんの耳掃除に使っても有効です。
汚れを落とす効果に加えて保湿効果も期待できて、一石二鳥です。

さらに、シャンプー時にも使用できます。
汚れを落とす働きに加えて、被毛に艶が出る効果も生まれるため、シャンプーに数滴混ぜるだけで、クレンジングやトリートメントのような感覚で使用できてしまいます。

チワワにオリーブオイルを与える際の注意点

「過剰摂取に注意」

オリーブオイルには、便秘解消に役立つ成分が豊富に含まれています。
そのため、過剰摂取してしまうと、下痢を引き起こす原因となってしまいます。
また、あくまで油であるため、カロリーも100g当たり921 kcalと低くはありません。
そのため、与え過ぎればチワワの肥満の原因となる可能性もあります

「アレルギーに注意」

初めてチワワにオリーブオイルを与える際には極少量として、よく注意して与えましょう。
オリーブオイルは、中毒症状を引き起こす食材ではありませんが、それでもアレルギーが出るワンちゃんもいます。
オリーブオイルを与えてから数時間は、チワワから目を離さず様子を観察し、ウンチの状態はしっかり確認しましょう。

少しでも元気がなくなるなど、普段と違った症状が見られれば、それ以上与えないようにしてください。

次のような症状が確認できれば、アレルギーの可能性が高いので、直ぐに動物病院を受診しましょう。

・嘔吐と下痢
・目の充血
・皮膚が赤くなり、湿疹、じんましんが出る
・元気がなくなる

riasu