寒天と言えば、天草などの海藻から抽出した粘質物を凍結乾燥させたものであり、ところてんやみつまめ、羊羹(ようかん)など、和菓子などで広く親しまれている日本の伝統的な食材です。
つるんとした独特の食感が楽しめます。
食物繊維が多く、カロリーがほぼ0なのが魅力で、ダイエットフードとしても注目が集まっています。
ただし寒天は加工食品なので、チワワに与えてもよいのか気になるところです。
今回は、チワワは寒天を食べて大丈夫なのか、また、注意点やダイエット効果及び栄養素などについて紹介します。
結論を言えば、寒天はチワワに食べさせても、大丈夫な食材です。
海藻から作られるため寒天は、ほとんどが食物繊維であり、低カロリーでダイエット用の食材として活用されています。
低カロリーなのに満腹感が得られるところも魅力です。
また、豊富な食物繊維が、腸内環境を整えてくれて腸内をクリーンにしてくれます。
成分(100g当たり) | 含有量 |
エネルギー | 3 kcal |
水分 | 98.5g |
炭水化物 | 1.5g |
ナトリウム | 2mg |
カリウム | 1mg |
カルシウム | 10mg |
マグネシウム | 2mg |
リン | 1mg |
鉄 | 0.2mg |
亜鉛 | 0.2mg |
葉酸(ビタミンB9) | 56μg |
ヨウ素 | 21μg |
海藻に多く含まれているヨウ素は、体の新陳代謝を調節して、甲状腺ホルモンを合成するミネラルの一つです。
ワンちゃんの体重1㎏あたり15㎍必要とされており、過剰摂取・欠乏ともに甲状腺腫に関する問題が報告されているため、バランスよく摂取したい栄養素です。
ただし、授乳中の母犬や運動量が多いワンちゃんの場合、必要量も増えるとされています。
通常、適量摂取していれば、過剰になったヨウ素は尿として排出されてしまいます。
なお、大量摂取して急性で過剰摂取となった場合は注意が必要で、甲状腺機能障害を引き起こしてしまう可能性もあります。
食物繊維含有量は、全食品の中でも1番と言われるほどであり、成分中の約8割が食物繊維です。
そして、カロリーは100gあたり、3kcalとほぼ0に近い食材のため、ダイエットに効果があり、便秘にもいい食べ物とされています。
また寒天は、水分を吸収することで体積の250倍もの大きさに胃の中で膨らみ、満腹感が得られて、その効果が長持ちします。
このため、あなたの愛犬が、肥満気味の場合、寒天を活用するのはおすすめです。
寒天は100gあたり、カルシウム10mg・鉄分0.2mg・リン1mgという具合にミネラルが豊富に含まれています。
チワワの健康維持に必須となる成分のため、不足すると健康に悪影響が生じてしまいます。
偏食がちとなり、おやつばかり食べているとミネラル不足となるので注意しましょう。
はたして寒天は、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうか。
もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。
よく手作りご飯や、ドッグフードにトッピングしてあげるときの目安として言われるのが、食事量の10%以下に抑えようということです。
これが一つの目安となります。
カロリーで表したケースでも言われる目安が、総カロリーの10%未満です。
ただし寒天は超低カロリー食材のため、カロリーを目安にしてしまうと量が多すぎてしまいます。
また、食物繊維を抜群に多く含むため、とりすぎてしまうと、下痢などにつながる原因となります。
このため、どれくらいが適正かというのは判断が難しいところですが、チワワのような小型犬の場合は、本当に一口で十分で、ドッグフードに少し混ぜる程度にしておきましょう。
食物繊維を多く含む食材のため、与え過ぎてしまうと、消化不良を引き起こし、嘔吐や下痢の原因となってしまいます。
ワンちゃんの体質によっては、本当に少し食べただけで、お腹を壊してしまうので要注意です。
寒天にはミネラルが多く含まれています。
適量を摂取すれば、とても体に良い影響を与える優秀な栄養素となりますが、過剰摂取してしまうと、腎臓に負担をかけてしまい腎不全を引き起こす原因となる恐れがあります。
よほど続けて大量に食べなければ大丈夫ですが、食べ過ぎは危険と認識しておきましょう。
寒天はほぼ無味無臭です。
このためそのままフードなどにトッピングして振りかけてあげるのがおすすめです。
間違っても、寒天のみで食べさせようと味付けしたりしないようにしましょう。
調味料を使って味付けしてしまうと、チワワの健康を害する原因となってしまいます。
アレルギーの原因であるアレルゲンは、食べ物全てにアレルゲン要素を含んでいます。
またワンちゃんには、個体それぞれのアレルギーがあり、寒天でアレルギーが起こってしまうケースがあります。
寒天を与えてから数時間は、チワワから目を離さず様子を観察し、ウンチの状態はしっかり確認しましょう。
少しでも元気がなくなるなど、普段と違った症状が見られれば、それ以上与えないようにしてください。
次のような症状が確認できれば、アレルギーの可能性が高いので、直ぐに動物病院を受診しましょう。
・嘔吐と下痢
・目の充血
・皮膚が赤くなり、湿疹、じんましんが出る
・元気がなくなる