チワワはカリフラワーを食べても大丈夫?栄養素と与え方の注意点

カリフラワーの白くくっついた塊部分は花のつぼみであり、花のように見える真っ白な色が、料理に華を添えるものです。
カリフラワーといえば、似ている野菜としてブロッコリーがあり、同じアブラナ科の野菜で見た目もよく似ているように見えますが、ブロッコリーは緑黄色野菜で、カリフラワーは淡色野菜に分類されます。
ブロッコリーがまずは先に生まれ、その突然変異としてカリフラワーが誕生したと言われています。
鮮やかな白色が代名詞のカリフラワーでしたが、最近はオレンジ色や紫色など、色とりどりの美しいカリフラワーの品種が誕生したことで話題になっています。

今回は、チワワはカリフラワーを食べても大丈夫なのか、また、栄養素と与え方の注意点について紹介します。

チワワはカリフラワーを食べても大丈夫?

結論を言えば、カリフラワーはチワワに食べさせても大丈夫な野菜です。
カリフラワーにはビタミンCが豊富に含まれており、抗酸化作用が働き免疫力が上がる効果が期待できます。
ビタミンCは加熱すると溶けてしまい失われやすいのが弱点ですが、カリフラワーに含まれるビタミンCは、熱で溶けにくい性質を持っているため魅力的です。

したがって安心して茹でるなどの調理が行えます。
また、栄養素が茹で汁に溶けだすのを防ぎたければ、電子レンジで調理する方法もあり、この方法だと、色が付いたカリフラワーの色が抜けずに綺麗に調理できるメリットもあります。
チワワは体内でビタミンCの生成を行えますが、その量は一日で約60mg程度までです。
小型犬でもビタミンCが約500mg程度必要とされ自分で生成するだけでは足りません。
また、ビタミンCは通常水溶性ビタミンであり、体内に蓄積しにくい性質があるため、カリフラワーを食べて摂取したいですね。

カリフラワーの主な栄養素

成分(100g当たり)         含有量
エネルギー             27 kcal
水分                90.8g
タンパク質             3g
脂質                0.1g
ナトリウム             8mg
カリウム              410mg
カルシウム             24mg
マグネシウム            18mg
リン                68mg
鉄                 0.6mg
亜鉛                0.6mg
ビタミンB1              0.06mg
ビタミンB2              0.11mg
ビタミンB6              0.23mg
葉酸(ビタミンB9)           94μg
ビタミンC                81mg
ビタミンK              17mg
β-カロテン              8μg
食物繊維               2.9g

チワワに与える量はどれくらい

はたしてカリフラワーは、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうか。
もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、体重、運動量など様々な要因で異なってきます。
よく手作りご飯や、ドッグフードにトッピングしてあげるときの目安として言われるのが、野菜類は食事量の10%以下に抑えようということです。
これが一つの目安となります。

カロリーで表したケースでも言われる目安が、総カロリーの10%未満です。
チワワのような小型犬の場合は10g程度、本当に一口で十分でしょう。

チワワにカリフラワーを与えるメリット

「葉酸」

葉酸はカリフラワーに多く含まれています。
葉酸はビタミンB12とともに造血のビタミンと呼ばれ、赤血球の生産をフオローする働きがあります。

葉酸は正常な遺伝情報を持つDNA細胞の生成に深くかかわり、そのため胎児の先天異常のリスクを減らしてくれます。
また、生まれてくる子犬の発育にも役立つため、妊娠中の母犬には積極的に摂取して欲しい栄養素です。

「抗酸化作用」

カリフラワーにはメチルアリルトリスルフィドや、アブラナ科の野菜に含まれているアリルイソチオシアネート、さらにβ-カロテンやビタミンCなど、強い抗酸化作用を持つ成分が多く含まれています。

活性酸素が増えると血管や細胞を錆びさせてしまい、実に病気の約90%が、活性酸素が原因で起こるとも言われているほどなのです。
抗酸化作用が働くことで、この活性酸素を除去してくれます。
このため、動脈硬化や血栓ができるのを防いだり、ガン予防の効果もあり、さらにお肌のアンチエイジング効果までもたらしてくれます。

「ビタミンK」

カリフラワーは、100gあたり17mgのビタミンKを含んでいます。
ビタミンKは、出血を止める作用があるプロトロンビンを作る作用があります。
このため、万が一チワワがケガをして出血した際には、血を固めて止血してくれる効果があります。
また、ビタミンKはカルシウムの吸収を助け、骨からカルシウムが流出するのを防ぐため、骨の形成にも効果があります。

「ビタミンC」

カリフラワーに含まれるビタミンCは、通常のようにあまり熱で溶けません。
このため、カリフラワーを茹でて与えても無くならず、重宝します。
ビタミンCはチワワの疲労回復や、風邪やガンの予防、さらにコラーゲンの生成を行い、皮膚や被毛のバリア効果を高めて健康的に保つためアンチエイジングに期待が持てます。

「カリウム」

カリウムには、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制して、ナトリウムを排泄する効果があります。
そのため血圧を下げるのを手助けしてくれて、高血圧の予防やむくみの解消に効果的です。
また、余分なナトリウムを排出することにより、神経刺激の伝達を高め、筋肉機能の調節、心臓機能などに効果を発揮してくれます。

チワワにカリフラワーを与える際の注意点

「与え過ぎない」

カリフラワーはアブラナ科の植物のため、少しだけ「シュウ酸」が含まれています。
シュウ酸は摂取しすぎると、チワワの腎臓に負担をかけてしまいます。
このため、尿道結石や甲状腺などの症状があるワンちゃんには注意が必要です。

また、カリフラワーには、「ゴイトロゲン」といわれる物質が含まれています。
ゴイトロゲンは、甲状腺ホルモンを作るために必要なヨウ素の障害となります。
そのため、甲状腺肥大や甲状腺腫を引き起こす原因となってしまいます。
甲状腺の機能が低下しているワンちゃんには要注意となります。

カリフラワーは100gあたり、2.9gの食物繊維を含んでいます。
このため、与え過ぎてしまうと、消化不良を引き起こして、嘔吐や下痢の原因となってしまう恐れがあります。

「小さくカットする」

野菜はチワワにとっては消化がしにくい食材です。
そのため小さくカットして、消化をよくしてあげましょう。
またチワワは、あまり噛まずに丸飲みしてしまう習性があります。

したがって大きな塊で与えてしまうと、喉に詰まってしまう恐れがあります。
呼吸困難を起こせば大事になるから要注意。

さらに茹でることで、柔らかくすることができます。
なおカリフラワーは、あまり日持ちしないので、なるべく早く調理をするようにしましょう。

「アレルギーに注意」

食物はすべてアレルギンになる要素を含んでいます。
このため、カリフラワーを食べてアレルギーを起こす子もいます。

したがってチワワに初めて与える時は、細心の注意を払い、極微量与えるようにしてください。
与えてから、数時間はチワワから目を離さず様子を観察してください。
口や目のまわりを痒がる素振りが見えたり、元気がなくなるなど普段と少しでも違った様子が見られたケースでは、アレルギーの可能性が高いです。

・目の充血
・体を痒がる
・湿疹、じんましん、
・嘔吐、下痢

上記のようなアレルギー症状が見られたならば、すぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。

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