モロヘイヤが日本に伝わってきたのは1980年代頃であり、新参者の新しい野菜といえます。
しかし、モロヘイヤの歴史は古く、あの絶世の美女と言われていたクレオパトラもモロヘイヤを食べていたんだとかいわれています。
またモロヘイヤは、アラブ語で「王様の野菜」という意味です。
この名前の由来は、どんな薬を飲んでも決して治らなかった王様の病気が、モロヘイヤのスープを飲んだことで、すっかり良くなったという言い伝えからきているそうです。
この言い伝えからも分かるように、モロヘイヤはとても栄養価が高い野菜です。
モロヘイヤの旬は、6月~8月ごろの夏期で、日本国内では群馬県、愛知県、三重県などの地域が生産量が多いとされています。
美味しいモロヘイヤを食べたかったら次の点に注意して選びましょう。
みずみずしくて、葉先がピンと張りがあること。
あと変色しているのは論外。
葉に弾力があり、茎は手で折れそうな弾力があるものがおすすめです。
今回は、チワワはモロヘイヤを食べても大丈夫なのか、また、栄養素や与える際の注意点について紹介します。
結論を言えば、チワワはモロヘイヤを食べても大丈夫です。
モロヘイヤは、似た感じのほうれん草より栄養が高いんですよ。
ネバネバ系はパワーがあるんだよね。
モロヘイヤの栄養を見て行こう。
成分(100g当たり) 含有量
エネルギー 38kcal
水分 86.1g
タンパク質 4.8g
脂質 0.5g
ナトリウム 1mg
カリウム 530mg
カルシウム 260mg
マグネシウム 46mg
リン 110mg
鉄 1mg
亜鉛 0.6mg
ビタミンB1 0.18mg
ビタミンB2 0.42mg
ビタミンB6 0.35mg
葉酸(ビタミンB9) 250μg
ビタミンC 65mg
ビタミンK 40mg
β-カロテン 10000μg
食物繊維 5.9g
はたしてモロヘイヤは、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうか。
もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、体重、運動量など様々な要因で異なってきます。
よく手作りご飯や、ドッグフードにトッピングしてあげるときの目安として言われるのが、野菜類は食事量の10%以下に抑えようということです。
これが一つの目安となります。
カロリーで表したケースでも言われる目安が、総カロリーの10%未満です。
チワワのような小型犬の場合は、本当に一口で十分でしょう。
活性酸素はストレスや紫外線などでも生まれ、体内で必要以上に増えすぎると、身体の内側を酸化させ細胞や血管の老化を進めてしまいます。
活性酸素を減らすには抗酸化成分が有効になります。
モロヘイヤには、100gあたり10000μgという驚異的な量のβ-カロテンや、ビタミンCが65mg、さらにクロロゲン酸などのポロフェノールなど、抗酸化作用を持つ成分が多く含まれています。
β-カロテンは、抗酸化作用があり、有害な活性酸素を消去してくれて免疫力をUPさせ、がん予防に期待が持てます。
また、チワワの体内で酵素によってビタミンAに変わります。
なお、必要に応じてビタミンA不足を補うかたちで変換するため、よく言われる中毒や過剰症などを引き起こす心配はありません。
ビタミンAの主な働きは、以下の通りです。
・視力を正常に保つ。
・皮膚や喉、鼻などの粘膜を正常に保つ。
・風邪を予防する。
・夜盲症の予防。
ビタミンCにも抗酸化作用があり、活性酸素の働きを抑制してくれます。
また、コラーゲンの生成や免疫力アップの効果もあり、皮膚や粘膜の健康維持にも効果があります。
チワワたちワンちゃんは、ビタミンCの生成を肝臓で行えますが、それでもその生成量は一日で最大でも約60mg程度だそうです。
小型犬でもビタミンCが約500mg程度必要といいますから、モロヘイヤに含まれるビタミンCも摂取したいですね。
また、ビタミンCは通常水溶性ビタミンのため、体内に蓄積しにくい性質があるため、どんどん摂取する必要があるのです。
ポリフェノールは、赤ワインで有名になった成分であり、抗酸化作用が働き、身体の細胞をサビ付かせて傷つける活性酸素の働きを抑えてくれます。
マンナンは、脂質や糖、塩分等の吸収を妨げる効果がある上に、食べたものを胃の中で包み込む働きがあり、体内での消化吸収を抑える効果があるため、糖尿病や高脂血症を予防する効果があります。
このため、血糖値の急激な上昇を抑えてインシュリンの分泌が抑制され、ノーカロリーも手伝いダイエットにも効果が期待できます。
モロヘイヤには、100gあたり530mgのカリウムが含まれています。
カリウムはミネラルの一つであり、ナトリウムと協力して細胞内の浸透圧を維持したり、細胞の活性を維持したりする役割があります。
ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制して、体内の不要なナトリウムを輩出して、細胞内の浸透圧を維持します。
そのため血圧を下げるのを手助けしてくれて、高血圧の予防やむくみの解消に効果的です。
また、余分なナトリウムを排出することにより、神経刺激の伝達を高め、筋肉機能の調節、心臓機能などに効果を発揮してくれます。
また、疲労回復にも良い効果を与えてくれます。
なお、カリウムは欠乏すると「低カリウム血症」を発症し、子犬が情動不安になったり、筋麻痺などの例が報告されています。
また、過剰摂取してしまうと「高カリウム血症」の原因にもなるため、適量摂取に心がける必要があります。
モロヘイヤには、100gあたり260mgのカルシウムが含まれています。
カルシウムの99%は骨の材料になり、骨や歯を丈夫にしてくれます。
骨そしょう症の予防にも効果的です。
チワワは超小型犬で体格が華奢で、わずか30cmの高さから落ちても骨折することがあるほど骨が弱い犬種。
だから骨を丈夫にしてくれる効果が期待できるモロヘイヤは摂取したい野菜です。
モロヘイヤの茎や種子には「ストロファジン」という毒性の強い物質が含まれています。
長崎県で1996年に、ワンちゃんではありませんが、モロヘイヤの種子を摂取した牛の中毒が発生し、3頭が死亡しています。
なお、当然ですが、スーパーなどで市販されているモロヘイヤには、毒性がない状態となっているので、安心して食べることができます。
ただし注意したいのが、家庭菜園によってモロヘイヤを生育しているケースです。
モロヘイヤのさやと、その中にある種には毒が含まれているため、絶対に食べてはいけません。
また、家庭菜園で作っているモロヘイヤであれば、茎の部分も食べないようにする方が安全です。
ここで注意したいのが、愛犬を庭に放したりして、家庭菜園で作っているモロヘイヤを食べられてしまうことです。
ワンちゃんは、結構植物を食べてしまうので要注意です。
ワンちゃんを飼っているケースでは、万が一のこともあるため、モロヘイヤの家庭菜園は行わないと方が無難かもしれません。
モロヘイヤは生でも食べられる食材ですが、生だと「えぐみ」を強く感じるため、加熱するのがおすすめです。
またワンちゃんは、野菜の消化が苦手なため、熱を通すことで柔らかくなり、消化がよくなります。
モロヘイヤは,茹でてアク抜きするのがベストです。
理由は、モロヘイヤにはシュウ酸が少し含まれているからです。
ほうれん草よりは少ない量ですが、シュウ酸カルシウム尿結石の原因にもなってしまうため、茹でてアク抜きするのがおすすめです。
シュウ酸は水溶性なので、茹でることによりその量を減らすことが可能となります。
茹でることで、モロヘイヤ特有のねばりも引き出されます。
なおゆで汁には、シュウ酸が溶け出しているため、使わないようにしましょう。
実は、尿路結石には、遺伝的要素も影響するとされており、遺伝的に結石ができやすい犬種があると言われています。
チワワは、尿酸塩結石ができやすい犬種とされているので要注意です。
モロヘイヤには食物繊維が含まれているため、食べ過ぎてしまうと消化不良を引き起こしてしまい、嘔吐や下痢を起こす恐れがあります。
チワワは食物繊維を消化できないと認識しておきましょう。
ちなみに、ワンちゃんに必要な量の計算式は、「犬の体重㎏×0.17g」となっているので、一日の摂取目安にしてみましょう。
食物はすべてアレルギンになる要素を含んでいます。
このため、モロヘイヤを食べてアレルギーを起こす子もいます。
したがってチワワに初めて与える時は、細心の注意を払い、極微量与えるようにしてください。
与えてから、数時間はチワワから目を離さず様子を観察してください。
口や目のまわりを痒がる素振りが見えたり、元気がなくなるなど普段と少しでも違った様子が見られたケースでは、アレルギーの可能性が高いです。
・目の充血
・体を痒がる
・湿疹、じんましん、
・嘔吐、下痢
上記のようなアレルギー症状が見られたならば、すぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。