そら豆を塩ゆですれば、ビールのつまみに最高。
つい酔っぱらって、チワワに1粒くらいあげても大丈夫かな?と思たりしてしまうものです。
そら豆の名前の由来は、さやが空を仰ぐように上に伸びることからだそうです。
「四月豆」や「五月豆」「雪割豆」などの呼び名もあります。
この呼び名でも分かるように、4~5月頃が最盛期となります。
明治時代に品種が増加したそうで、このあたりから消費が少しずつ増加し出しました。
新鮮なそら豆には、うっすらとうぶ毛がついているのが特徴です。
均一にふっくらとして、弾力があるものを選びましょう。
今回は、チワワはそら豆を食べて大丈夫なのか、また、栄養価や丸飲みさせないなど与える際の注意点について紹介します。
答えを言えば「YES」、チワワはそら豆を食べて大丈夫です。
そら豆は一粒が大きいので、チワワだとそれで十分そうです。
丸飲みさせないように注意しましょう。
成分(100g当たり) 含有量
エネルギー 108kcal
水分 72.3g
タンパク質 10.9g
脂質 0.2g
ナトリウム 1mg
カリウム 440mg
カルシウム 22mg
マグネシウム 36mg
リン 220mg
鉄 2.3mg
亜鉛 1.4mg
ビタミンB1 0.3mg
ビタミンB2 0.2mg
ビタミンB6 0.17mg
葉酸(ビタミンB9) 120μg
ビタミンC 23mg
ビタミンK 18mg
β-カロテン 240μg
食物繊維 2.6g
はたしてそら豆は、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうか。
もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、体重、運動量など様々な要因で異なってきます。
よく手作りご飯や、ドッグフードにトッピングしてあげるときの目安として言われるのが、野菜類は食事量の10%以下に抑えようということです。
これが一つの目安となります。
カロリーで表したケースでも言われる目安が、総カロリーの10%未満です。
チワワのような小型犬の場合は、本当に一口で十分でしょう。
食物繊維は、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を増やし、また、大腸菌やウェルシュ菌などの悪玉菌が増えるのを抑えてくれて、善玉菌と悪玉菌のバランスを整えることで、腸内環境を改善する働きがあります。
食物繊維には、便質を改善し便通を促す不溶性繊維と、腸内の不要なものを排出する水溶性繊維があります。
不溶性食物繊維は、腸内の発がん性物質を吸着してくれるため、大腸ガンの予防効果があり、また、お腹の中で水を吸収して膨らむため、腸を刺激して蠕動運動(ぜんどううんどう)」を活発にすることで、便を外へ排出しやすくして便秘解消の効果が期待できます。
そら豆には、100gあたり440mgのカリウムが含まれています。
カリウムはミネラルの一つであり、ナトリウムと協力して細胞内の浸透圧を維持したり、細胞の活性を維持したりする役割があります。
ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制して、体内の不要なナトリウムを排出して、細胞内の浸透圧を維持します。
そのため血圧を下げるのを手助けしてくれて、高血圧の予防やむくみの解消に効果的です。
また、余分なナトリウムを排出することにより、神経刺激の伝達を高め、筋肉機能の調節、心臓機能などに効果を発揮してくれます。
また、疲労回復にも良い効果を与えてくれます。
なお、カリウムは欠乏すると「低カリウム血症」を発症し、子犬が情動不安になったり、筋麻痺などの例が報告されています。
また、過剰摂取してしまうと「高カリウム血症」の原因にもなるため、適量摂取に心がける必要があります。
「天然の精神安定剤」とも呼ばれるカルシウムは、99%は骨の材料になり、骨や歯を丈夫にしてくれます。
骨そしょう症の予防にも効果的です。
また、神経や筋肉の活動が円滑に働くようにサポートをする役割もあります。
チワワは超小型犬で体格が華奢で、わずか30cmの高さから落ちても骨折することがあるほど骨が弱い犬種。
だから骨を丈夫にしてくれる効果が期待できるそら豆は、是非摂取したい野菜です。
活性酸素はストレスや紫外線などでも生まれ、体内で必要以上に増えすぎると、身体の内側を酸化させ細胞や血管の老化を進めてしまいます。
活性酸素を減らすには抗酸化成分が有効になります。
そら豆には、100gあたり240μgという量のβ-カロテンや、ビタミンCが23mgなど、抗酸化作用を持つ成分が含まれています。
β-カロテンは、抗酸化作用が働き、有害な活性酸素を消去してくれて免疫力をUPさせ、がん予防に期待が持てます。
また、チワワの体内で酵素によってビタミンAに変わり、皮膚や喉、鼻などの粘膜や視力を正常に保ちます。
なお、必要に応じてビタミンA不足を補うかたちで変換するため、よく言われる中毒や過剰症などを引き起こす心配はありません。
ビタミンCにも抗酸化作用があり、活性酸素の働きを抑制してくれます。
また、コラーゲンの生成や免疫力アップの効果もあり、皮膚や粘膜の健康維持にも効果があります。
そら豆には100gあたり220mgとリンを豊富に含みます。
リンはカルシウムとともに骨を構成する重要なミネラルで、別名「骨のミネラル」と呼ばれます。
約85%程度が骨や歯を作るために消費され、残り15%程度がエネルギーを作ったり、神経系の働きに作用したりします。
糖質代謝を円滑にすることで、骨や歯を作る効き目を発揮します。
欠乏すると骨折しやすくなり、さらに成長に悪影響を及ぼす一方、過剰に接種してしまうと、結石ができやすくなったり腎疾患のもとになったりするので注意が必要です。
そら豆を食べすぎると、中毒になると聞いたことがありませんか?
これは「そら豆中毒」のことを刺していますが、日本では全くと言っていいほど発症しておらず、ほとんど報告例がありません。
そらまめ中毒は、原産地域の北アフリカや西南アジアなどで多い病気なのです。
遺伝的な要因や主食として多量に摂取していることが原因とされています。
症状としては、発熱や黄疸が一般的で、最悪の場合、重度の溶血性貧血を起こすことで、死に至ることもあります。
このため、ワンちゃんに多量に与えることはやめておきましょう。
さやは硬くて食物繊維が多く含まれています。
消化不良を起こすリスクが高いため、さやは与えないように注意しましょう。
また、皮も食物繊維が多く消化しにくいので、剥いてあげるのがおすすめです。
そら豆は、食物繊維を含んでいます。
そのため、食べ過ぎてしまうと消化不良を引き起こし、嘔吐や下痢を起こす原因となる恐れがあります。
チワワは食物繊維を消化できないと認識しておきましょう。
チワワはよく噛まずにすぐ丸飲みしてしまいます。
そのためそのまま与えてしまうと、丸飲みして消化不良を引き起こす可能性があります。
このため、潰したり、細かく刻むなどして与えてあげましょう。
また、茹でてあげれば、柔らくなるためおすすめです。
そらまめを食べる際は、塩茹でするのが普通ですが、このように人間用に味付けするのはNGです。
塩分を大量摂取させると、チワワの健康を害することになってしまいます。
また、いかり豆やおたふく豆などは、塩や砂糖で味付けされています。
このため、人間用に味付けされた加工品はすべてNGだと認識しておきましょう。
食物はすべてアレルギンになる要素を含んでおり、もちろんそら豆も例外ではありません。
このため、そら豆を初めて食べた際に、アレルギーを起こす子もいます。
したがってチワワに初めて与える時は、細心の注意を払い、本当にわずかな微量を与えるようにしてください。
与えてから数時間は、チワワの様子に注目して目を離さず観察してください。
元気がなくなるなど、普段と違った様子が感じられたケースでは要注意です。
また忘れずに、ウンチの状態もチェックしましょう。
口や目のまわり、体を痒がる素振りが見えたり、目の充血や嘔吐、下痢などの症状が見られたケースでは、アレルギーの可能性が高いです。
その場合、すぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。