春の初めに春の到来を告げるように梅の花が咲き、次に初夏あたりに旬となって梅の実が実ります。

梅の原産は中国とされ、日本へは奈良時代に中国から伝わったといわれています。

当初は観賞用の花として楽しんでいましたが、鎌倉時代には梅干しとして食用にも用いられるようになり出しました。

梅の需要がグッと伸びたのが、昭和30年頃から品種改良が進み、昭和37年に酒造法の改正をきっかけとして、梅酒の自家製造が可能になったことにタンを発します。

梅の選び方(見分け方)
・やわらかい梅干しやジャム用に適する実は黄色い梅

・かたい梅干しにするなら青い梅がオススメ

・梅酒や梅シロップ(梅ジュース)には黄緑色の実です

・ふっくらと丸味があって傷がないのが良いものです 梅は梅干しや、梅酒の材料として主に使用されますが、梅には疲労回復や殺菌効果があります。

チワワに梅を食べさせて大丈夫?

回答は、犬に梅を食べさせても大丈夫です。

ただし種ごと食べると消化不良を起こしやすくなるので注意が必要です。

また、未成熟な状態の梅には、青酸配糖体である「アミグダリン」が含まれるため注意が必要にはなります。

梅に含まれる成分

実際にどのような成分が梅に含まれているのか紹介します。

梅の成分(100gあたり)

成分            含有量

エネルギー         24 kcal

水分            72.3g

タンパク質         0.7g

脂質            0.4 g

炭水化物          6.7g

カリウム          150mg

カルシウム         47mg

マグネシウム        32mg

リン            15mg

鉄             2.9 mg

亜鉛            0.1 mg

ビタミンB2         0.04mg

ビタミンB6         0.06mg

葉酸            1μg

食物繊維                       2.7 g

参照:食品成分データベース(文部科学省)

梅の主な栄養素

「β-カロテン」

抗酸化作用があり、有害な活性酸素を消去してくれて免疫力をUPさせ、がん予防に期待が持てます。

チワワの体内で酵素によってビタミンAに変わります。

また、必要に応じてビタミンA不足を補うかたちで変換するため、よく言われる中毒や過剰症などを引き起こす心配はありません。

視力や皮膚、喉、鼻などの粘膜を正常に保ち健康維持に効果を発揮します。

「カリウム」

アケビにはカリウムが150 mgも含まれています。

カリウムは、代謝や神経の働きをサポートすることで、情報を正しく伝達してくれ、利尿作用が働くために体の中の不要な水分や塩分を体外に排出してくれます。

またさらに、塩分を排出する働きがあるので、血圧を下げて維持してくれるため、高血圧予防の効果があります。

なお、利尿作用によって体内の水分量を調整してくれるので、代謝が良くなります。カリウムが不足すると、脱力感が生じ、神経過敏となり、不整脈などを発症しやすくなります。

犬の健康を維持する上でカリウムは、欠乏しても過剰になっても悪影響を与えてしまいます。

「食物繊維」

梅は食物繊維も2.7 g含みます。

食物繊維は腸内環境を整えてくれて、便通をよくし、軟便・便秘を改善する効果があります。

そのため、チワワのお腹がゆるいときに効果を発揮し、大腸がんの予防にも効果があります。

また、コレステロールを制御する効果もあります。

ただし、本来チワワたちワンちゃんが持つ消化酵素では、食物繊維は消化吸収できないので

注意が必要です。

「有機酸」

梅には、クエン酸やリンゴ酸などといった有機酸を多く含んでいます。

クエン酸には、疲労の原因とされる乳酸の増加を抑制して分解する作用があります。

また、クエン酸サイクルと呼ばれる一連の流れで、効率よくエネルギーを作り疲労回復に効果を発揮します。

さらにクエン酸の注目特徴として、以下に示す2つの「キレート効果」と呼ばれる働きがあります。

・体内に吸収されにくいとされる成分を、吸収されやすい形に変えて吸収しやすくする。

・体内に含まれている有害物質を、排出しやすい形に変えて排出する。

リンゴ酸の特徴は、体に溜まった疲労の原因の乳酸を分解する作用があることです。

そのため、疲労回復に効果がある成分です。

このため梅を食べると、胃腸の働きが良くなり、殺菌作用が期待でき、さらに乳酸を減らしてくれるので、疲労回復にも効果が期待できます。

チワワに梅を食べさせる時の注意点

「種は除去する」

梅には大きい種があります。

このため、そのまま与えてしまい、愛犬がうっかり種を誤飲してしまうと、喉につまって呼吸困難を起こしたり、腸に詰まって腸閉塞になってしまう心配があります。

どちらのケースも大事に繋がりやすく要注意といえます。

このた、梅の種は必ず取ってから梅を愛犬に与えてください。

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「与えすぎに注意」

梅には犬が消化できない食物繊維を2.7 gも含むため、与え過ぎてしまうとウンチがゆるくなり下痢を起こしてしまいます。

また、カリウムを多く含んでおり、食べ過ぎるとオシッコの回数が増えます。

このため、与えすぎには注意しましょう。

ワンちゃんにとって梅の適量は、ワンちゃんの体格のサイズにもよりますが、1/2個が目安です。

「未成熟の梅は注意」

未成熟の梅を愛犬に与えるのはNGです。

未成熟のあんずには、有毒な「アミグダリン」という物質が含まれているため、絶対にワンちゃんに与えてはダメです。

アミグダリン自体は問題ありませんが、体内で加水分解されることで、青酸系の猛毒であるシアン化水素という物質に変化するため要注意です。

アミグダリンは主に、梅、ビワ、杏子(あんず)、モモなどのバラ科植物の未成熟な果実や種子、葉などに含まれており、みなさんもよく「青梅を生で食べてはいけない」と注意されたことがあるはずです。

アミグダリンの中毒になってしまうと、最悪死に至ることもあり、主な中毒症状は次の通りです。

主な中毒症状
・嘔吐

・発熱

・歩行困難

・意識障害吐

問題となるケースが、散歩コースに梅はもちろん、あんず、ビワ、モモがある場合です。

ワンちゃんは拾い食いが得意技のため、これらの未成熟な果実、種、葉などを愛犬が食べないように十分注意を払ってください。

「アレルギーに注意」

ワンちゃんは初めて食べるのもであれば、何でもアレルギーが出る可能性があります。

このため、初めてチワワに梅を与える際には極少量として、よく注意して与えましょう。

与えてから、数時間はチワワから目を離さず様子を観察してください。

ウンチの状態はしっかり確認しましょう。

口や目のまわりを痒がる素振りが見えたり、元気がなくなるなど普段と少しでも違った様子が見られたケースでは、アレルギーの可能性が高いです。

次のような症状が確認できれば、アレルギーの可能性が高いので、直ぐに動物病院を受診しましょう。

・嘔吐と下痢

・目の充血

・皮膚が赤くなり、湿疹、じんましんが出る

・元気がなくなる

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