ライチはクレオパトラなどと並ぶ、世界三大美女に例えられる楊貴妃が愛してよく食べたフルーツとして有名で、日本ではレイシよりもライチの名前でお馴染みとなっています。

直径は3~4cmくらいの大きさで、大きめの種が1つ入っています。

ゴツゴツした感じの皮に覆われていますが、簡単に手でむくことができます。

中にはみずみずしい乳白色の果肉が詰まっており、甘味に加えて程よい酸味があり、豊かな香りとプリっとした弾力がある食感が楽しめます。

熟すと果皮が、緑色から鮮やかな赤色に変わります。

主な品種としては、妃子笑や黒葉、玉荷包などがあります。

なお、玉荷包は熟しても果皮が緑色のままです。

ライチの選び方(見分け方)

ライチの選び方(見分け方)
・果皮に張りがありふっくらしておりみずみずしさがある

・シワや傷がないもの

・果皮がきれいな赤(ピンク色) (玉荷包のように緑色でもおいしい品種があります)

多く出回る時期は6月~7月頃で、原産地は中国南部、日本の主な産地は、鹿児島と宮崎県です。

チワワにライチを食べさせて大丈夫?

答えはYESです。

ライチは犬が食べても大丈夫な果物ですが、中に大きな種が入っているなど、食べさせ方にはいくつか注意が必要となります。

ライチに含まれる成分

実際にどのような成分がライチに含まれているのか紹介します。

ライチの成分(100gあたり)

成分            含有量

エネルギー         63 kcal

水分            82.1g

タンパク質         1.0g

脂質            0.1 g

炭水化物          16.4 g

カリウム          170 mg

カルシウム         2mg

マグネシウム        13mg

リン            22mg

鉄             0.2 mg

亜鉛            0.2 mg

ビタミンB2         0.06mg

ビタミンB6         0.09mg

ビタミンC                     36 mg

葉酸            100μg

食物繊維                       0.9 g

参照:食品成分データベース(文部科学省)

ライチの主な栄養素

「葉酸」

ライチには葉酸が100μgと豊富に含まれていあます。

葉酸は、妊娠初期に必要となる栄養素としてよく知られています。

その理由は、細胞の生成に必要な栄養素だからです。

また葉酸は、正常な遺伝情報を持つDNA細胞の生成に深くかかわり、そのため胎児の先天異常のリスクを減らしてくれます。

さらに、生まれてくる子犬の発育にも役立つため、妊娠中の母犬には積極的に摂取して欲しい栄養素です。

ビタミンB12とともに造血のビタミンと呼ばれ、細胞や新しい赤血球を作り出すため、貧血を予防する効果があります。

犬は腸内細菌によって多少の葉酸が作られるそうですが、犬の1日の必要量を満たしているとはいえないようです。

「ビタミンC」

ライチには、ビタミンCが豊富に含まれています。

ビタミンCは抗酸化作用が働くため、老化の元となったり癌に影響を与える活性酸素を無毒化してくれます。

このため、皮膚や粘膜のバリア効果を高めて健康的に保ちアンチエイジング効果が働き、またコラーゲンの生成を促すなどの健康維持作用や疲労回復にも効果があります。

活性酸素が増えると血管や細胞を錆びさせてしまい、実に病気の約90%が、活性酸素が原因で起こるとも言われているほどなのです。

しかし、水に溶けやすく熱に弱いという特徴があるため、加熱してしまうと減少してしまい思ったより摂取しにくい成分であり、年齢と共にその能力は低下していきます。

ただしビタミンCは、ワンちゃんの体内で生成される非必須ビタミンでもあります。

「カリウム」

カリウムには、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制して、ナトリウムを排泄する効果があります。

そのため血圧を下げるのを手助けしてくれて、高血圧の予防やむくみの解消に効果的です。

また、余分なナトリウムを排出することにより、神経刺激の伝達を高め、筋肉機能の調節、心臓機能などに効果を発揮してくれます。

チワワにライチを食べさせる時の注意点

「ライチ病に注意」

ライチといえば、ライチ病が気になってしまう人がいるはずです。

2013年頃にインドで1~5歳の子供たちが、空腹時にライチを食べ過ぎて、命を落としたというニュースがあり、これをライチ病と呼んで騒がれました。

原因は未熟なライチに含まれる「ヒポグリシン」という毒素のためであり、血糖値が下がる低血糖症を引き起こしてしまいます。

子犬やチワワなどの小型犬は低血糖症を起こしやすいため心配ともいえます。

ただしライチ病は、熟したライチを食べる分には問題ありません。

また、一度に食べ過ぎることなく適量に収め、さらに糖分が低下している空腹時に食べないなどの注意点を守れば大丈夫です。

このため愛犬にライチを与える場合は、1粒までに留めておきましょう。

「与えすぎない」

ライチ病の問題もありますが、犬が消化できない食物繊維を0.9 g含んでいます。

このため食べ過ぎてしまうと消化不良を起こし、下痢や嘔吐の原因になってしまう可能性があります。

「皮を剥く」

ライチをそのまま丸ごと愛犬に与えないように注意しましょう。

そのまま皮を剥かずに与えてしまうと、皮は消化が悪いため、下痢や嘔吐の原因となってしまいます。

皮は簡単に手で剥けるので、手間もかかりません。

「種を取る」

ライチには、大きめの種が1つ入っています。

このため必ず種を取り除いてから愛犬に与えるようにしてください。

丸呑みして、喉に引っかかってしまえば大騒ぎの元となります。

呼吸困難を引き起こしてしまえば、最悪命の危険も生じてしまいます。

このようなケースでは、応急処置法を実施する必要がありますが、あなたは仕方を理解していますか?

いざという時に役立つ、愛犬への応急処置法を知っておきたい飼い主さんは、次の記事を参照してみましょう。

チワワがご飯と違う異物を誤飲!知っておくべき役立つ応急処置法

また、種は消化できないため、消化不良を引き起こし、下痢や嘔吐の原因となってしまいます。

「新鮮な間に早く与える」

ライチは傷みやすく日持ちしない果物です。

ライチは枝から採ると一日で色が変わってしまい、二日で香り、三日で味が落ち、四日目にはもう美味しくないと言われる程です。

このため、生のライチを手に入れた場合、すぐに愛犬に食べさせてあげましょう。

保存方法は、枝付きの場合は果実を取らずそのままポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ入れてください。

なお、長期保存させたい場合は、冷凍保存が有効となります。

ポリ袋へ入れて空気を抜いて密封し、そのまま冷凍庫へ入れておきましょう。

解凍する場合には、電子レンジでチンしないように注意してください。

冷凍ライチを電子レンジで解凍してしまうと、大量の水分が出てしまいダメです。

また、常温で冷凍ライチを自然解凍するのもNGです。

この場合も、水分が多く出てしまいます。

このため「冷蔵庫」を使って半解凍状態にするのがランチの解凍方法のポイントとなります。

この後流水で解凍して仕上げます。

「アレルギーに注意」

食物はすべてアレルギンになる要素を含んでいます。

このため、ライチを食べてアレルギーを起こす子もいます。

したがってチワワに初めて与える時は、細心の注意を払い、極微量与えるようにしてください。

与えてから、数時間はチワワから目を離さず様子を観察してください。

口や目のまわりを痒がる素振りが見えたり、元気がなくなるなど普段と少しでも違った様子が見られたケースでは、アレルギーの可能性が高いです。

・目の充血

・体を痒がる

・湿疹、じんましん、

・嘔吐、下痢

上記のようなアレルギー症状が見られたならば、すぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。

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