ねえ、ビビ姉どうしたのさ、何か浮かない顔して。
お腹でも痛いの?
モコはもう忘れたのかい。
昨日リアスが明日はシャンプーするぞと言ってたじゃないか。
まったくもう。
そうかすっかり忘れていたよボク。
だからビビ、浮かない顔付きだったんだ。
ボクも急に憂鬱になってきたよ。
リアスは几帳面だから、月に1度はボクたちをお風呂に入れてシャンプーするんだよな。
最近はリアスが、トリマーさんから教わった水道水の刺激を避ける犬用入浴剤の「ニコエコペット入浴剤」を使ってくれるから、少しは楽さ。
そうかすっかり忘れていたよボク。
だからビビ、浮かない顔付きだったんだ。
ボクも急に憂鬱になってきたよ。
リアスは几帳面だから、月に1度はボクたちをお風呂に入れてシャンプーするんだよな。
最近はリアスが、トリマーさんから教わった水道水の刺激を避ける犬用入浴剤の「ニコエコペット入浴剤」を使ってくれるから、少しは楽さ。
我が家が「ニコエコペット入浴剤」を使うようになった経緯が知りたければ、「犬は皮膚が敏感だからシャンプーが苦手さ!水道水のカルキはヤバイ」のコラムをチェックしてみて。
あたいは、シャンプーしてもらった後の香りは好きだし、抜け毛も取ってもらえるから嬉しいんだけどな。
でもどうしてもシャンプーは苦手だな。
ねえそういえばビビ姉、ボク凄い驚きの情報をリアスからゲットしたんだ。
リアスの話では、お風呂なんかで嫌がったりしてたら話にならないんだってさ。
何でも「サウナ」っていう、100℃も温度があるお風呂があるんだってさ。
ボク信じられないよ。
サウナか、確かに一時期結構リアスハマっていたからな。
いつもの悪友と一緒によく、サウナ通いしていた時期があったよな。
まあ健康目的だなんてリアスは体裁繕っていたけど、本当の理由をこのビビ様はお見通しさ。
チワワは鋭いんだぜ。
いつもちゃんと飼い主のチェックは怠らないのさ。
このあたいの目は節穴じゃないから、全て分かっているのさ。
何だよビビ姉。
勿体ぶらずに早くその理由教えてよ。
とってもボク気になちゃうよ。
このままじゃ、夜も眠れないよ。
大袈裟だな。
リアスのサウナ通いの目的は、ズバリ「生ビール」さ。
どうも、サウナのスカッと汗を流すあの快感や、水風呂も最高らしいけどな。
それでも一番の魅力が、汗を一杯かいて、喉が渇いたところにグッと一気に飲む、喉腰最高の生ビールなんだ。
でもビビ姉、リアスはボクにはサウナでダイエットするとか言ってたよ。
汗が一杯出るから体重が減少できるんだってさ。
甘いな、リアスとあの悪友は、サウナ後に必ず生ビール飲むんだから、ダイエットなんてできるわけないのさ。
返って水分が減った分だけ、とても吸収もいいんだぜ。
相変わらずビビにかかっては、私も形無しだな。
このように、愛犬たちは実によく飼い主さんのことを観察しているので、油断大敵ですね。
ねえリアス教えてよ。
ボクリアスにサウナのことを聞いてから、ずっと疑問に感じていることがあるのさ。
どうして100℃もあるサウナに入って、何故火傷(やけど)しないのかな?
なかなかモコ鋭い質問じゃない。
実はサウナについてのアンケート調査を行うと、必ず上位に入っているみなさんの疑問の一つなんだそうですよ。
くそお、さすがの博学のあたいも、この理由はわからないな。
リアス早く教えてよ。
液体と気体を比較すれば、その熱の伝わり方に差があることが、サウナの中で火傷しない理由の一つさ。
気体はなんと液体よりも、20倍も熱を伝えにくい物質なんだ。
これを熱伝導率っていうんだぜモコ。
空気の熱伝導率が低いのは、密度が低いためさ。
本来なら、分子が飛ぶ速さや重さなんてレベルまで説明しないとダメだけど、モコには難しすぎるから、空気(気体)は密度が低くて、水(液体)より熱伝導率が低く、そのため熱を20倍も伝えにくいとだけ覚えておいて。
人間の体は60%以上が水分なんだ。
だから水に近いわけ、したがって、ちょっと熱い空気が触れた程度では、そう簡単に皮膚の温度は上がらないのさ。
これは実験で証明されており、同じ量(体積)の0℃の水と100℃の空気を同じ容器に閉じ込めても、水の温度はほとんど0度から変化しないのさ。
同じ体積の水と空気を比較した場合、温まりやすさ(冷めやすさ)は、何と驚きの4,000倍も違うんだぜ。
つまり、空気は熱しやすく冷めやすい性質なのさ。
そのため、皮膚表面の空気の温度はすぐに下がってしまうわけ。
さらに、温度の低い空気の層が、体のまわりに出来て皮膚を守ってくれるんだ。
みなさんお馴染みの分かりやすい例を紹介。
あなたが熱いお風呂に入った時、そのまま動かずじっとしていれば、案外平気じゃない。
ところが、少しでも体を動かせば熱くなるのさ。
この状態は、体のまわりに温度が低いお湯の層ができているからで、これこそまさしくサウナの中で、体の周りに温度の低い空気の層ができているのと同じ原理なのさ。
サウナに入れば、大量の汗をきますね。
実はこの汗が、熱さから身を守ってくれる手助けをしてくれています。
サウナでなくても夏場になれば、みなさん直ぐに汗をかいて、「服がベトベト」なんてことになるはず。
実はこれ、汗をかくことで、皮膚の周りに薄い水分の膜を張って、熱から体を守ってくれる作用が働いているわけ。
さらに汗には、もう一つの重要な働きがあります。
それが気化熱。
汗が蒸発する時に、気化熱として熱を奪って、体を冷やす働きをしていてくれたのです。
露天風呂が好きな人も多いはず。
野外にあって寒いわけだけど、最初まだ体が乾いた状態の時には、さほど寒さを感じませんね。
ところが一旦お湯に浸かって、体が濡れた状態で外に出れば、今度は寒さが倍増してひんやり感じるはずです。
この状態こそが、濡れた水分が蒸発して気化熱として熱を奪うために寒く感じるのです。
よく夏の暑いときに打ち水しますね。
これも打ち水の水が蒸発する際に、熱を奪って周りを冷やしてくれる効果があるからです。
もしかして、冷たい水を撒いて、温度を下げるなんて勘違いしてた人いませんよね。
さて、モコ分かったかな。
この3つの働きから、100℃もの高温のサウナに入っていても、火傷をしないのさ。
凄いなボク疑問が解けたよ。
リアスはさ、結構いろんなサウナに入ったと言ってたけど、どんな種類のサウナがあるの?
またみんな本当に、100℃もするの。
それじゃ最後にモコのリクエストに答えて、主なサウナの種類と平均温度を紹介するか。
サウナの種類 平均温度
高温サウナ 85℃~110℃
中温サウナ 60℃~90℃
低温サウナ 60℃前後
スチームサウナ 40℃~70℃
遠赤外線サウナ 55℃~65℃
ミストサウナ 40~50℃
ソルティサウナ 40~50℃
乾式サウナ 80~100℃
冷凍サウナ ―10℃
私も結構一時期サウナ通いしましたが、まだ、残念ながらソルティサウナと冷凍サウナには入ったことがありませんね。
さすがのあたいも、サウナは暑いものとばかり思い込んでたけど、何だ冷凍サウナなんて代物があったのか。
これにはあたいもビックリしたな。
でも―10℃だって信じられない、こっちも半端ないサウナだな。