「マンゴー」「チェリモヤ」「マンゴスチン」の三つが世界三大美果と言われ、美味しい上に食べ得れば綺麗になれるというのだから最高。

日本では輸入マンゴーが主体だったけど、ようやく2000年頃から国産マンゴーが本格的に流通し出しています。
沖縄県・宮崎県で生産が盛んです。
しかしまだ国産マンゴーは、高価なものが多く高級フルーツと言えるでしょう。
マンゴーは、水々しく甘くて柔らかい食感が魅力。
とても甘い香りがするから、チワワたちワンちゃんも誘惑されそうです。

ちなみに、こんなマンゴーを選べば美味しいですよ。

・皮にツヤ、ハリがある
・鮮度がいいと表面に白い粉が出る
・柔らかすぎないこと
・ふっくらとしているもの

なお、マンゴーは人工的に赤みを増すことが可能なので、見た目のオレンジ色の濃さには騙されないようにしましょう。

そんなマンゴーをチワワが食べても大丈夫か、また注意点やメリットなどを紹介します。

チワワはマンゴーを食べて大丈夫?

基本的には、チワワがマンゴーを食べても問題ありません。
マンゴーって実は「ウルシ科」の植物なのです。
だからウルシ同様、触れてしまうと”かぶれ”を引き起こす可能性があります。
「マンゴール」という成分が痒みを引き起こします。
マンゴーの食後2~3日は、痒みが出る危険があり、アレルギーがあると全身にかゆみや発疹などの症状が出てしまいます。

マンゴーの主な栄養素

成分(100g当たり) 含有量
エネルギー 64kcal
水分 82g
タンパク質 0.6g
脂質 0.1g
炭水化物 16.9g
灰分 0.4g
食物繊維 1.3g
β-カロテン 610μg
ビタミンE 1.8mg
ビタミンB1 0.04mg
ビタミンB2 0.06mg
ビタミンB6 0.13mg
ビタミンC 20mg
ナイアシン 0.7mg
葉酸 84μg
ナトリウム 1mg
カリウム 170mg
カルシウム 15mg
マグネシウム 12mg
リン 12mg
0.2mg

チワワにマンゴーを与えるメリット

「免疫力UP」

マンゴーには、β-カロテンやビタミンCが豊富に含まれており、抗酸化作用が働き免疫力をUPします。
活性酸素の働きを抑制してくれて、老化やガンの予防効果を期待できます。
チワワの被毛艶が悪くパサついたり、フケが多くみられようなケースでは、β-カロテンを摂取するのが有効となります。
またチワワの体内でビタミンAに変換されて、目や粘膜の健康を維持し、皮膚や被毛、骨の成長をアプローチします。

ビタミンCにはコラーゲンを合成する働きもあり、ターンオーバーをサポートしてくれます。
ワンちゃんはビタミンCを合成できますが、1日に合成できる量は60mg程度でまだまだ足りないため、どんどん摂取したいビタミンです。

「体のクールダウン」

マンゴーは体の熱を取り除くことが期待できると、東洋医学では考えられています。
そのため、夏場の熱中症が心配される季節のおやつにはおすすめです。

「ビタミンB1」

「神経系のビタミン」と呼ばれるビタミンB1は、記憶力や認知機能を正常に保つ作用が働き、不足すれば運動失調や神経伝達に障害が発生するリスクが生じます。
また、エネルギー代謝に関わり、脈拍数や血圧の調整に努めてくれます。

「食物繊維」

食物繊維は腸内環境を整えてくれて、便秘の予防や解消、また大腸がんの予防にも効果があります。
チワワのお腹がゆるいときに少し食べさせると効果が生じ、ウンチをいい状態に整えてくれる働きがあります。
さらに、コレステロールを制御する効果もあり、動脈硬化などの予防にも期待が持てます。
ただし、本来チワワたちワンちゃんが持つ消化酵素では、食物繊維は消化吸収できないことも認識しておきましょう。

「カリウム」

カリウムは利尿作用があり、体内の余分な水分やナトリウムなど、毒素を排出してくれる働きがあります。
また、血圧を下げる働きがあり、疲労回復や夏バテ効果もあります。
ただし、カリウムは摂取しすぎると高カリウム血症の原因となる為、与え過ぎは厳禁です。
ワンちゃんのカリウムの摂取目安量は、132mg × 体重(kg)とされます。

チワワにマンゴーを与える量はどれくらい?

チワワに与えるマンゴーの適量はどの程度でしょう。
もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。

具体的に、ワンちゃんの体重別で、マンゴーの1日の摂取目安量を紹介しましょう。

ワンちゃんの体重 1日のマンゴーの摂取目安量
1kg 5g
3kg 12g
5kg 18g
10kg 30g
20kg 50g

上記量はあくまで目安となります。
ワンちゃんに食べさせる量は、紹介量を限度に留めておくのがおすすめです。
特に初めてマンゴーをワンちゃんに与えるケースでは、マンゴーは非常にアレルギー反応が出やすい果物のため、上記目安量の1/3程度から試してみましょう。

チワワにマンゴーを与える際の注意点

「皮の部分や種は必ず取り除く」

マンゴーを丸ごと与えるのはNG。
皮は、消化に悪いです。
そして要注意が種、消化できない上に、喉や胃腸に詰まるリスクが高い。
だから必ず、皮の部分や種は取り除いて、また、小さくカットしたものを与えるようにしてあげましょう。

「与えすぎに注意」

カロリーは100gあたり、約64kcal。
食べ過ぎは肥満の元。
また、食物繊維も含まれているため、食べすぎてしまうと消化不良を起こし、嘔吐や下痢の原因となります。
さらに、カリウムも含み、水分量も82%と多いため、オシッコの回数が増えたり、場合によってはおもらししてしまいます。
そのため、1日の摂取量は15g程度までにしておきましょう。

「かぶれに注意」

マンゴーは「ウルシ科」の植物なので、マンゴーを食べたチワワの口がかぶれる可能性があります。
数日経ってからかぶれの症状が出ることも多いので、食後2~3日は注意が必要です。
特にアレルギー反応が出てしまうと、体全身に痒みが出てしまい大変なことになるケースもあります。

「マンゴーの加工品はNG」

「ドライマンゴー」

ドライマンゴーは、生マンゴーと比較して成分が凝縮されてさらに高カロリー。
また一口あたりの繊維の量も多くなり、下痢をする可能性も高まります。
さらに、砂糖を使っている製品も多く、肥満の原因となります。

「マンゴープリン」

砂糖や人口甘味料、牛乳などチワワにとってNGなものがてんこ盛り、健康を害するリスクが高まります。

人間の加工品はワンちゃんには厳禁。
またこのような味の濃い食べ物を与えてしまうと、メインの薄味のドッグフードを食べてくれなくなってしまいます。

「アレルギーに注意」

マンゴーはアレルギーが出やすい果物なので要注意。
だからチワワにマンゴーを与えてから数時間は、チワワから目を離さず様子を観察し、ウンチの状態はしっかり確認しましょう。

少しでも元気がなくなるなど、普段と違った症状が見られれば、それ以上与えないようにしてください。

次のような症状が確認できれば、アレルギーの可能性が高いので、直ぐに動物病院を受診しましょう。

・嘔吐と下痢
・目の充血
・皮膚が赤くなり、湿疹、じんましんが出る
・元気がなくなる

なお、マンゴーの場合、全身に痒みが出てしまうケースが多いです。

riasu