アスパラガスは、緑黄色野菜で栄養素も豊富。
春先から秋まで楽しめますが、旬は春であり、春から夏にかけた時期に収穫されたものが一番美味しいとされています。
ベーコン巻きやパスタなんかにも合いますね。
アスパラガスの主な種類は次の3つ。
一番一般的なのがグリーンアスパラガスで、通常アスパラガスと言えば、グリーンアスパラガスを指します。
普通に日光に当てて育てるために、植物のグリーン色になり、栄養価も高いです。
品種はグリーンアスパラガスと同じですが、育て方が異なります。
ホワイトアスパラガスは、日光に当てずに土中で育てるため白くなります。
栄養価はグリーンアスパラガスより低下しますが、味に苦みやアクがなくなり食べやすくなります。
輸入物に多く、品種も栄養価もグリーンアスパラガスと比較しても変わりません。
ただサイズが10cm程度と短く、ミニサイズとなります。
なお、新鮮で美味しいグリーンアスパラガスを食べるためには、以下のようなものを選びましょう。
・シワがなく艶があるもの
・鮮やかな濃い緑色をしている
・茎が曲がらず真っ直ぐなもの
・茎の太さが均一なこと
・根元の切口が丸く、みずみずしいこと
・しなびていない
・穂先がキュット締まっていて、正三角形に近いもの
今回は、チワワはアスパラガスを食べても大丈夫なのか、また、栄養素や問題点について紹介します。
答えは、アスパラガスはチワワが食べても大丈夫な野菜です。
しかしながら、よくアスパラガスは、ワンちゃんが食べてはいけない野菜だと誤解されています。
理由は、旧分類体系では、アスパラガスがユリ科とされていたからです。
このためユリ科のネギやニラなどのように、多くのユリ科の植物に含まれる中毒症状を引き起こす「硫化アリル」が、アスパラガスにも含まれていると誤解されていたためです。
成分 | 含有量 |
エネルギー | 22kcal |
水分 | 92.6g |
タンパク質 | 2.6g |
食物繊維 | 2.1g |
カリウム | 270mg |
カルシウム | 19mg |
マグネシウム | 9mg |
鉄 | 0.7mg |
β-カロテン | 370µg |
ビタミンE | 1.7mg |
ビタミンK | 43µg |
ビタミンB1 | 0.14mg |
ビタミンB2 | 0.15mg |
ナイアシン | 1.0mg |
葉酸 | 190µg |
パントテン酸 | 0.59µg |
ビタミンC | 15mg |
アスパラギン酸 | 430mg |
はたしてアスパラガスは、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうか。
もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。
よく手作りご飯や、ドッグフードのにトッピングしてあげるときの目安として言われるのが、野菜類は食事量の10%以下に抑えようということです。
これが一つの目安となります。
カロリーで表したケースでも言われる目安が、総カロリーの10%未満です。
チワワのような小型犬の場合は、本当に一口で十分でしょう。
具体的に、ワンちゃんの体重別で、アスパラガス1日の摂取目安量を紹介しましょう。
ワンちゃんの体重 | 1日のアスパラガスの摂取目安量 |
3kg | アスパラガス2分の1 |
5kg | アスパラガス1本 |
10kg | アスパラガス2本 |
20kg | アスパラガス4本 |
上記量はあくまで目安となります。
ワンちゃんに食べさせる量は、紹介量を限度に留めておくのがおすすめです。
特に初めてアスパラガスをワンちゃんに与えるケースでは、食物アレルギーはどのような食材からでも出るため、上記目安量の1/3程度から試してみましょう。
アスパラガスから発見されたアミノ酸の一種がアスパラギン酸。
アスパラギン酸は、チワワの体内で作ることができる非必須アミノ酸です。
ちなみに、アスパラギン酸は、穂先の方に多く含まれているそうです。
疲労物質である乳酸の代謝分解を促しエネルギーに変える働きがあり、疲労回復や体力アップが見込めます。
疲れやすい老犬や、散歩の後などに与えると効果が期待できそうです。
また、デトックス効果も期待でき、毒性があるアンモニアなどを体外に排出してくれる作用が働き、腎臓や肝臓の機能をフオロ―してくれます。
ルチンはポリフェノール成分であり、強い抗酸化作用を持ち、ワンちゃんの老化防止に役立ち、アスパラガスの穂先に多く含まれています。
ルチンはビタミンCの機能をサポートし、コラーゲンの生成を促進したり、毛細血管を強化して、脆くなった血管を新しい弾力ある血管に生まれ変えさせて、血管を正常に保つことから、出血性の疾病である脳卒中などの予防に効果があります。
また、血圧を下げる作用が働き、高血圧予防などの生活習慣病予防に効果を発揮します。
さらに、血液をサラサラにしてスムーズな血流を生み出し、コレステロールの抑制にも役立ちます。
アスパラガスには、カリウム、リン、カルシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。
その中でも、カリウムの含有量が100g当たり270mgと特に豊富であり、デトックス効果が働いて体の腐敗物を排出します。
また、エネルギー代謝を促し、心機能、腎機能のサポートを行うことで正常な細胞の機能を促します。
このため、チワワがアスパラガスを食べることで免疫力をアップさせ、ガン予防や疲労をとって体力回復が期待できます。
アスパラガスには、微量ですが「アルカロイド」という毒性を持つ成分が含まれています。
アルカロイドは、ワンちゃんが大量摂取しない限り、中毒症状を起こす可能性は低いとされています。
事実、過去にアスパラを食べてワンちゃんが、中毒症状を起こしたという事例の報告は見当たりません。
しかし、アルカロイドを愛犬が過剰摂取してしまえば、腹痛や嘔吐が生じ、重篤化すれば痙攣や貧血を引き起こすとされています。
チワワのような体の小さい超小型犬は、ほんの少しの量でも影響を受けやすので、毒性を持つ成分が含まれている以上十分注意を払いましょう。
ちなみに、アスパラガスの葉には中毒性があります。
自分で栽培しているようなケースでは、絶対にアスパラガスの葉は、ワンちゃんに食べさせないように注意しましょう。
アスパラガスをチワワに、1本丸々あげてしまうなんてことをしないようにしてください。
ワンちゃんは習性で、すぐ丸飲みしてしまうので、喉に詰まらせたり、大きな塊だと消化もよくありません。
このため、小さくカットしたり、すり潰して与えてあげましょう。
また、アスパラガスには、すじ(繊維)があるため、しっかりとってからあげてください。
ビラーなどで、白い部分が見えるまで皮を剥いであげれば、繊維処理は完璧です。
なお、生のアスパラガスには、食物繊維からなるセルロースが含まれているため、加熱をしてあげることで、柔らかくなり消化しやすくなります。
野菜を初めてチワワに与える時には、常にアレルギーに注意すべきです。
アスパラガスを食べてアレルギー症状が出るワンちゃんがいます。
このため、初めて食べさせるときは、極微量与えることがまずは常識となります。
紹介した適量の1/3程度を目安としてみましょう。
そしてチワワにアスパラガスを与えたならば、変化が何か生じないか観察します。
また、アスパラガスを食べた後のチワワのウンチも、しっかりチェックしておくことが肝心です。
チワワに元気がなくなるなど、少しでも気になる変化が感じられた時には、それ以上与えないようにしてください。
次のような症状がチワワに見られた場合、アレルギーの可能性が高いため、直ぐに動物病院に連れていってあげてください。
・目の充血や、体を痒がる。
・湿疹、じんましんが出た。
・嘔吐や下痢が起こる。
・元気がなくなる。