たくさんの種類があるキノコのなかでもしいたけは、食用きのこの主役を担い、煮物や鍋物などに欠かすことのできない食材です。
今やスーパーなどでも必ず見つけることが可能なお馴染みのきのこですが、昔は人工栽培が、なかなか上手くいかなかった時もあったそうです。
現在では、しいたけは「原木栽培」と「菌床栽培」の2種類の栽培法で作られています。
もしも人工栽培が成功しなければ、しいたけも松茸のような高根の花の高級品だったかもしれません。
きのこといえば秋というイメージが浮かびますが、シイタケの旬は春と秋であり、「春子」と「秋子」と呼ばれます。
春ものの春子は、肉厚で美味しく、秋ものの秋子は、香りが高いとされています。
今回は、チワワはしいたけを食べて大丈夫なのか、また、栄養素や注意点や適量について紹介します。
結論を言えば、チワワはしいたけを食べて大丈夫です。
低カロリーで高栄養価なしいたけは、1年中手に入る魅了溢れる食材です。
チワワにも積極的に与えてあげたい食べ物と言えます。
成分(100g当たり) 含有量
エネルギー 19 kcal
水分 90.3g
タンパク質 3g
脂質 0.3g
ナトリウム 1mg
カリウム 280mg
カルシウム 1mg
マグネシウム 15mg
リン 87mg
鉄 0.3mg
亜鉛 1mg
ビタミンB1 0.13mg
ビタミンB2 0.2mg
ビタミンB6 0.21mg
葉酸(ビタミンB9) 44μg
食物繊維 4.2g
はたしてしいたけは、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうか。
もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、体重、運動量など様々な要因で異なってきます。
よく手作りご飯や、ドッグフードにトッピングしてあげるときの目安として言われるのが、野菜類は食事量の10%以下に抑えようということです。
これが一つの目安となります。
このため、少量を主食にトッピングする程度にしておきましょう。
あくまでもしいたけは、栄養補助として取り入れるべきであり、主食に影響がないように注意してください。
また、カロリーで表したケースでも言われる目安が、総カロリーの10%未満です。
チワワのような小型犬の場合は、本当に一口で十分でしょう。
きのこ類の中でもシイタケやマッシュルームにしか含まれないとされる水溶性成分が、「エリタデニン」です
肝臓の働きをサポートし、血中の悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあります。
そのため、動脈硬化のリスクを下げる予防効果や、血圧の上昇を抑えるなどの効果が期待できて、生活習慣病予防に持ってこいです。
しいたけをはじめ、キノコ類に多く含まれるとされるβグルカンの一種である「レンチナン」は、免疫力を高めてくれる成分とされ、アレルギーの改善や予防効果、また、がん細胞を収縮させたりする働きがあり、抗ガン剤としても実用化されています。
しいたけには、「エルゴステロール」という成分が豊富に含まれています。
エルゴステロールの特徴は、日光(紫外線)に当たるとビタミンDに変わることであり、カルシウムの吸収を高める作用があり、小腸や腎臓でカルシウムとリンの収集を促進します。
そのため骨や歯の形成、骨そしょう症の予防などに効果が期待できます。
なお、エルゴステロールの働きにより、生しいたけより干しいたけの方が「ビタミンD」の含有量が多くなります
しいたけのセレン含有量は、エリンギの約3倍あります。
セレンは、ビタミンEの100倍も強力であるといわれる強い抗酸化作用を持っている必須微量ミネラルです。
そのため、がん予防、老化・成人病防止などに効き目があるとされています。
ある研究では、セレンの血液濃度が低い人ほど、がんの発生率が高いとされています。
また最近ではセレンには、体の中の有害金属・水銀・カドミウムなどの働きを封じこむ作用があることが分かり、注目を集めています。
食物繊維を多く含むしいたけは、チワワが消化しにくい食材です。
実はきのこ類の生食は、人間でも「腹痛・嘔吐・下痢」といった食中毒症状が起きてしまいやすいリスクが生じます。
このため、生で与えずに火を通して、安全な加熱調理をしてあげるのがおすすめです。
しいたけは、油を吸収しやすい性質を持つため、調理方法には注意が必要となります。
したがって、しいたけを油で炒める場合は、油の量をごく少量にするように努めましょう。
また、茹でたケースでは、出汁に溶け出る栄養素もあるため、フードを出汁でふやかしたり、スープとしてフードにトッピングするのもおすすめです。
なお、干ししいたけの戻し汁にも、栄養素が多く含まれているため、同様に活用してあげましょう。
消化をよくするためにも、細かく刻んであげましょう。
特に茎の部分は消化しにくいため、細かく刻み消化しやすいように工夫をしてください。
なお、フードプロセッサーなどで粉末状にすると一層消化しやすくなります。
チワワはあまり噛まずに丸飲みする習性があるため、大きな塊のまま与えてしまうと、喉に詰まらせてむせて嘔吐したり、呼吸困難に陥ることがあります。
万一呼吸困難を起こせば大事です。
その意味でも、細かく刻むことが大切となります。
散歩にでれば、公園や道端に自生する「野生のきのこ」を結構見かけるものです。
拾い食いはワンちゃんのおはこのため、チワワが野生のきのこを食べてしまわないように注意しましょう。
きのこの種類は6万種を超えるとされていますが、そのうち食用になるのは、およそ200種類程度しかないのです。
毒きのこと食用きのこの違いなんて、詳しい人にしか判別できません。
きのこがはえていれば、愛犬を近づけないように注意をはらい、決して野生きのこをチワワに食べさせないようにしましょう。
食物はすべてアレルギンになる要素を含んでいます。
このため、しいたけを食べてアレルギーを起こす子もいます。
したがってチワワに初めて与える時は、細心の注意を払い、極微量与えるようにしてください。
与えてから、数時間はチワワから目を離さず様子を観察してください。
口や目のまわりを痒がる素振りが見えたり、元気がなくなるなど普段と少しでも違った様子が見られたケースでは、アレルギーの可能性が高いです。
・目の充血
・体を痒がる
・湿疹、じんましん、
・嘔吐、下痢
上記のようなアレルギー症状が見られたならば、すぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。