愛犬の食物アレルギー対策として、魚系のフードを選ぶ飼い主さんもみえることでしょう。
最近は、ドッグフードのラインナップの中に魚系のフードとして、サーモンを主な原材料として使ったドッグフードが増えています。
今回は、サーモンの効果とともに、サーモンフードの正しい選び方をアドバイスします。
また、サーモンベースの犬におすすめドッグフードランキングを紹介するので、選択の際の参考にしてみてください。
ワンちゃんは元来肉食であり、動物性タンパク質の摂取が必須です。
ただし、鶏肉や牛肉などのポピュラーな肉類は、愛犬のアレルギーの原因になりやすいという問題があります。
現在では、アレルギー対策として注目の的であったラム肉でさえ、アレルゲンとなってしまうケースが増加しています。
肉と魚を比較した場合、圧倒的に魚の方がアレルゲンとなる可能性が低いといえます。
そこでアレルギー対策として、魚系ドッグフードを選ぶのが有効な手段の一つといえ、サーモンはおすすめです。
魚系ドッグフードの中で、圧倒的に使用頻度が高いのがサーモンです。
ドッグフードのラインナップの中には、高い確率でサーモンベースのフードが含まれています。
そのため、多くの種類のドッグフードから自由に選ぶことが可能となっており、サーモンはオススメといえます。
サーモンは、鶏肉や牛肉などの肉類と比較して消化吸収しやすいというメリットがあります。
ワンちゃんの胃腸に優しいのは、健康を考慮した際には大きな武器となります。
特に胃腸が弱くて、すぐ消化不良を招き、下痢などで悩んでいる愛犬にはサーモンを一度試してみるのがおすすめです。
魚と肉では、脂質の種類が異なります。
魚に含まれている脂質は不飽和脂肪酸であり、犬の皮膚を健康に保つ効果があり、血液や血管などの質も高めてくれます。
一方、肉類に含まれている脂質は飽和脂肪酸であり、これは皮膚炎を悪化させる可能性があります。
また、魚であるサーモンには、オメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。
EPAには抗炎症作用、DHAには痴呆予防効果が期待できます。
魚系ではなく、わざわざサーモンベースのフードを選ぶ理由は、サーモン以外の例えば白身魚(タラ)などにアレルギーがあるからです。
このためできる限り、魚の種類を正確に明記するドッグフードを選び、サーモン以外の魚が混ざっていないものを選ぶようにしましょう。
サーモンの魅力は、オメガ3脂肪酸であるEPAとDHAを豊富に含むことです。
このため、サーモンベースのドッグフードは、「EPAやDHAが豊富」と紹介しウリにしています。
しかし実際には、多くのフードにおいて含有量を公表していない場合があります。
このため、ごまかし表現に騙されることなく、しっかり含有量を確認してください。
わざわざサーモンベースのドッグフードを選んでいる理由として、一番多いのが食物アレルギーの問題です。
そのようなワンちゃんは、肉類のみならず、穀物にもアレルギー反応してしまう可能性が高まります。
したがって、サーモンを使用した上で、穀物不使用のグレインフリーや、グルテンを含む小麦やとうもろこしを除いて、大麦や米などに絞って穀物を選んだグルテンフリーがおすすめです。
ドッグフードを選ぶ際の必須条件が、無添加フードを選ぶことです。
これはサーモンベースのドッグフードを選ぶのに限ったことではありませんが、愛犬の健康維持を考慮した場合必ず注意してあげたいところです。
本来着色料や香料は、ドッグフードには必要ありせん。
さらにBHA、BHTなどの発がん性の恐れがあるような成分を使用したドッグフードは、多分値段が安くて魅力を感じるかも知れませんが、その時点で却下して欲しいと思います。
これらの成分は、見てくれや嗜好性を上げるために使用されることが多く、犬の健康維持を考えた場合マイナス効果しか生じません。
| 商品名 | オメガ3脂肪酸 | その他の動物性タンパク質 | 穀物 | 評価 |
| アーテミスオソピュアグレインフリー(サーモン&ガルバンソー) | 0.4%以上 | 〇 | 〇 | 〇 |
| アディクション(サーモンブルー) | 不明 | 〇 | 〇 | 〇 |
| AATU サーモン | 4.5% | △(乾燥ニシン) | 〇 | 〇 |
| アボ・ダーム(トラウトレシピ) | 不明 | ×（トラウト(マス)多く使用） | 〇 | △ |
| カークランド(サーモン&ポテト) | 0.3%以上 | △(フィッシュミール) | 〇 | △ |
| go!(SS LID サーモン) | 0.5%以上 | 〇 | 〇 | 〇 |
| ネイチャーズロジック(ダック&サーモン) | 不明 | ×（ダック同量） | × | 〇 |
| パーフェクション(サーモン) | 1% | 〇 | × | △ |
| ピナクル(トラウム&スィートポテト) | 不明 | 〇 | 〇 | 〇 |
| ピュリナワン(食物アレルゲンケア サーモン) | 0.7% | △（チキンミール） | × | △ |
| フィッシュ4ドッグ(サーモン) | 1.9% | 〇 | 〇 | 〇 |
| プロマネージ(皮膚・毛づやをケアしたい犬用 サーモン) | 不明 | △（鶏脂・チキンエキス） | × | × |
| ボジータ(サーモン&ライス) | 0.06% | 〇 | × | △ |
| モグワン | 1.29% | △（チキン同量） | 〇 | 〇 |
フィッシュ4ドッグの特徴は、シングルプロテインという考え方に基づいたフードであることです。
これは、自然界で肉食動物が同時に2種類のタンパク質を摂取することは非常に稀との考えから自然な食事を理想と考え、タンパク質源として消化吸収に優れた魚1種類のみを使用し、単一タンパク質のフードを定期的にローテーションすることで、アレルギーにも対応して栄養バランスや免疫力向上を図っています。
このためフィッシュ4ドッグの「ファイネスト サーモン」は、タンパク源はサーモンだけであり、また飼育時にホルモン剤や抗生物質などを使用していないので安全です。
オメガ3脂肪酸も1.9%と豊富に含みます。
アディクションドッグフードは、理念に基き未加工で最高品質の食材のみを使用し、アレルギーに配慮した最高品質のたん白質源のみを使用するニュージーランド産のドッグフードです。
主原料を肉・魚の一種類のみに絞った単一フードで、アディクションサーモンブルーは、ニュージーランド産の天然もののサーモンのみを使用します。
このため、アレルギー持ちの愛犬にも安心して食べさせてあげられます。
ペットフードの新しい製法とされる、「低温乾燥フード」を使用するのも魅力です。
新鮮な食材の栄養価を保持しながら緩やかに脱水する製法であり、ビタミン類やアミノ酸、脂肪酸、抗酸化物質や酵素などの、様々な有用成分を保持することが可能となります。
さらなる低温乾燥フードの魅了は、ワンちゃんにいろんな給与方法で与えてあげられることです。
ドライフード・生食・ウエットフード全てにトッピングして可能であり、またそのまま与えてもＯＫ、水を加えて与えてもＯＫです。
37℃以下のお湯を注いで軽く混ぜれば、特に良いニオイが漂い嗜好性が向上されます。
Go!は、カナダ産の高品質な肉や魚などの新鮮な食材を使用し、粗悪な原料や副産物不使用の高品質ドッグフードです
go!（SS LID サーモン）は、サーモンをメインとしたフードであり、他の動物性タンパク質は使用していません。
このため、肉アレルギーのワンちゃんにはおすすめで、アレルギーの原因となる原料を最小限に抑える工夫が施されており、メイン食材は低アレルゲンであるサーモンを使用しています。
なお、オメガ3脂肪酸は0.5%以上とさほど高くはありません。
Go!ドッグフードの原材料は、「副産物、レンダリング原料、ミートミール、素性が分からない肉類、中国産の食材は使用していません。」と説明されており、さらにペトキュリアンの厳格な基準を満たした生産者のみからの入手となっており安全・安心な原材料といえます。
油は、ココナッツ油やサーモン油が使われています。
ココナッツ油には、善玉コレステロールを増やし、腸の動きを促進する効果や、体の中に溜まった老廃物を外に出すデトックス作用もあり、腸内環境を整えたり、便秘解消効果が期待できます。
このため、皮膚の健康が維持されやすくなります。
サーモン油は、炎症を抑えるEPAと抗酸化物質であるアスタキサンチンを豊富に含み、皮膚や被毛の健康維持に期待できます。
アーテミスの「オソピュアグレインフリー サーモン&ガルバンソー」は、穀物不使用のサーモンベースのドッグフードです。
原材料表の一番目と二番目にサーモン系原材料が記載されており、含有量もかなり高いと思えます。
「ガルバンゾー」って何と思うかもしれませんが、これは「ひよこ豆」のことです。
ひよこ豆には、ビタミンB1・カルシウム・カリウムなどの豊富なビタミンとミネラルが含まれています。
アーテミスは、アメリカの犬の専門誌「WDJ（ホールドッグジャーナル）」で、最高品質の評価を受けて推薦されており、日本はもちろん世界25か国以上の国々で人気を誇るヒューマングレイドのドッグフードです。
危険とされる添加物や副産物などは、合成ビタミンや合成ミネラル以外は一切使われておらず、良好なドッグフードです。
モグワンは当サイトのナンバーワン評価のドッグフードであり、我が家でも愛犬に与えており、健康維持に役立ち、また毛艶もよくなっており、自信を持ってオススメできますね。
メインにチキン＆サーモンの動物性タンパク質を使用し、野菜や果物などもバランス良く配合したヒューマングレードフードです。
サーモンとチキンをブレンドしているため、アレルギー対策としては効果が低下しますが、素材がシンプルなだけにアレルゲンの特定はしやすそうです。
オメガ3脂肪酸は1.29%含みます。
合成保存料、香料、着色料、防腐剤といった人工添加物も一切使用していません。
全ライフステージ対応のドッグフードであり、小犬から老犬まで安心して食べられます。
原材料は手作りレシピを再現しており、いろんな食材のトッピングにも適しています。
グレインフリー・生肉使用！
プレミアムドッグフード『モグワン』
アートゥー(AATU)とは、「高貴な狼」との意味を持ち、そのネーミングからも分かるように、オオカミのエサに迫るように動物性食材80%を含む、効率の良い消化・栄養吸収に優れたイギリス産のグレインフリードッグフードです。
アートゥー(AATU)は新しいフードのため、まだ認識度は低くペットショップでの取り扱いもまだまだ少ないフードですが、原料にこだわった良質のフードのため、これから人気が出てくると予想できます。
動物性食材80%でハーブを多く使っており、人気フードの「ティンバーウルフ」と似ています。
現在、ティンバーウルフの輸入が中止されているため、アートゥーを代替品として購入される方も多いようです。
AATU（アートゥー）サーモンは、乾燥ニシンも使用されているため、サーモン単独使用ではありませんが、サーモン生肉（骨抜き）51%と豊富な量を含みます。
またオメガ3脂肪酸は、4.5%と圧倒的な量を含みます。