チワワは大根を食べても大丈夫!注意点やメリット
大根は、葉っぱにも白い根の部分にもそれぞれに栄養があります。
大根おろしを食べると、ときたますごく辛い味がします。
大根は一般的には、葉に近い部分ほど甘みがあり、根の下の方になるほど辛いという特徴があります。
このためチワワには、葉に近い部分がおすすめとなります。
今回は、チワワに大根を与えても大丈夫なのか、また、注意点やメリットについて紹介します。
チワワは大根を食べても大丈夫?
チワワは、大根を食べても大丈夫の答えは「YES」です。
与え過ぎないように注意すれば、緑の葉っぱも、白い根の部分も両方とも食べても問題ありません。
チワワに大根を与える量はどれくらい?
チワワに与える大根の適量はどの程度でしょう。
もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。
具体的に、ワンちゃんの体重別で、大根の1日の摂取目安量を紹介しましょう。
ワンちゃんの体重 | 1日の大根の摂取目安量 |
1kg | 10g |
3kg | 25g |
5kg | 32g |
10kg | 62g |
15kg | 85g |
20kg | 105g |
上記量はあくまで目安となります。
ワンちゃんに食べさせる量は、紹介量を限度に留めておくのがおすすめです。
特に初めて大根をワンちゃんに与えるケースでは、食物アレルギーはどのような食材からでも出るため、上記目安量の1/3程度から試してみましょう。
大根の主な栄養素
成分(100g当たり) | 含有量 |
エネルギー | 18kcal |
水分 | 94.6g |
タンパク質 | 0.5g |
脂質 | 0.1g |
ナトリウム | 19mg |
カリウム | 230mg |
カルシウム | 24mg |
マグネシウム | 10mg |
リン | 18mg |
鉄 | 0.2mg |
亜鉛 | 0.2mg |
ビタミンB1 | 0.02mg |
ビタミンB2 | 0.01mg |
ビタミンB6 | 0.04mg |
葉酸(ビタミンB9) | 34μg |
ビタミンC | 12mg |
チワワに大根を与えるメリット
「殺菌作用」
「イソチオシアナート」という成分には殺菌作用があり、大根をすりおろすことで作られるとされています。
ただし、大根をおろしてから時間が経過することで、だんだん作用が減少するため、すりおろして直ぐに摂取しましょう。
さらに、血液をサラサラにする働きがあり、血栓の予防に効果を発揮し、老廃物の排出をしてくれます。
「酵素による消化の補助」
大根にはさまざまな酵素が含まれています。
大根の白い根の部分に含まれるジアスターゼ(アミラーゼ)は、大根をすりおろすことで活性化する酵素であり、穀類に含まれるデンプンの消化を助けてくれる作用があります。
「プロテアーゼ」は、タンパク質を分解して、肉や魚などを柔らかくしてくれます。
「リパーゼ」は、脂肪を分解します。
これらの大根に含まれる各種酵素の作用で、消化を助ける働きがあります。
なお酵素は、熱に弱い性質があるため生の状態が有効です。
だから、大根おろしとして食べるのがおすすめです。
「葉と根の部分で異なる栄養素がとれる」
大根は、葉の部分は緑黄色野菜で、根の部分は淡色野菜となり、異なった栄養素を摂取できます。
特に緑色の葉っぱの部分が栄養が豊富で、次のような栄養素を含みます。
・β-カロテン
・カリウム
・カルシウム
・マグネシウム
・リン
「水分補給」
大根は水分が約90%です。
このため、あまり水を飲まないチワワの水分補給に役立ちます。
「免疫力の維持・向上」
大根の葉っぱには、β-カロテンが豊富に含まれています。
β-カロテンは、抗酸化作用があり有害な活性酸素を消去してくれて、成長や代謝を助けて免疫力の維持・向上に役立ち、がん予防に期待が持てます。
また、チワワの体内で酵素によってビタミンAに変わります。
なお、必要に応じてビタミンA不足を補うかたちで変換するため、よく言われる中毒や過剰症などを引き起こす心配はありません。
視力や皮膚、喉、鼻などの粘膜を正常に保ち、バリア機能を高め健康維持に効果を発揮します。
チワワに大根を食べさせるときの注意点
「葉は加熱する」
大根の葉や茎の部分は消化が悪いため、茹でたり煮るなどして熱を加えてあげましょう。
おすすめは、油炒めです。
理由は、葉に含まれるβ-カロテンが、油によって吸収力が高まり、効率的に摂取できるからです。
「根は生でおろす」
白い根の部分に含まれる消化酵素は熱に弱いため、酵素の働きを期待するのであれば、加熱せずに生であたえたいものです。
ただし、生野菜は消化が悪いため、消化しやすくするために、大根おろしにして与えるのが有効です。
また、皮に近い部分は栄養素が豊富であるため、皮ごとおろすことで、固い皮も消化をよくすることができます。
なお、消化酵素を気にしなければ、加熱してあげるのもOKです。
柔らかく煮て、消化をよくしてあげましょう。
また、大根の根は、しっぽに近い先の部位が辛みが強いため、甘い葉に近い部分をチワワに与えるのがおすすめです。
なお、大根おろしにせずに与えるケースでは、細かく刻んで消化をよくしてあげましょう。
細かく刻んであげることで、チワワが喉に詰まらせることを回避できます。
また、細かく刻むと言えば、お刺身のつまにした極細の千切り大根が頭に浮かびます。
お刺身のつまは、細かく刻んであるため消化はしやすくそのまま与えても大丈夫です。
ただし、長すぎるつまは細かく切って与えるように注意しましょう。
ここで注意ポイントがあります。
お刺身のつまは、わさびや醤油がついてしうことも多いため、他の物が付いていない綺麗な部分だけを選んであげる必要があります。
また、お刺身から出る水分を吸収している可能性があるため、魚にアレルギーのあるワンちゃんには与えないようにしましょう。
「与えすぎに注意」
チワワは肉食であり、野菜を消化するのが苦手な体の仕組みのため、与え過ぎてしまうと吐いたり、お腹を壊して下痢を起こしてしまいます。
また、シュウ酸が含まれているため、過剰摂取すると結石の原因になるリスクが高まるので注意しましょう。
「アレルギーに注意」
初めてチワワに大根を与える際には極少量として、よく注意して与えましょう。
稀に、大根でアレルギーが出るワンちゃんもいます。
大根を与えてから数時間は、チワワから目を離さず様子を観察し、ウンチの状態はしっかり確認しましょう。
少しでも元気がなくなるなど、普段と違った症状が見られれば、それ以上与えないようにしてください。
次のような症状が確認できれば、アレルギーの可能性が高いので、直ぐに動物病院を受診しましょう。
・嘔吐と下痢
・目の充血
・皮膚が赤くなり、湿疹、じんましんが出る
・元気がなくなる
加工品をチワワに与えても大丈夫?
「大根の漬物」
大根の漬物には、浅漬け、べったら漬け、たくあんなどいろんな種類がありますが、すべてチワワには与えないようにしましょう。
大量の塩や調味料が含まれているため、チワワの健康の害をなし、特に腎臓や心臓に負担をかける可能性が高まります。
「切り干し大根」
切り干し大根は、カルシウム補給が期待できて、基本的にはチワワに与えても大丈夫です。
しかし、食物繊維が凝縮されているため消化が非常にしにくいです。
このため、軽く洗ってから水に浸しておきましょう。
こうすることで、柔らかくすることができます。
さらに消化しやすいように、細かく刻んであげましょう。
「カイワレ大根」
チワワに与えても大丈夫ですが、辛味や苦味が強いため、好まないワンちゃんも多いようです。
過度な辛味が生じることもあり、強い刺激は胃や粘膜には悪影響となります。
無理強いはしないようにしましょう。
「市販の大根おろし」
チューブなどに入っているすりおろし済みの大根おろしは、使い勝手がよく便利ですが、調味料や保存剤を含むケースが多いため、チワワには与えないようにしましょう。
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