チワワはマシュルームを食べて大丈夫?栄養素と与える際の注意点
丸いカサを持ち、可愛らしい姿をしたマッシュルームは、主に「ホワイト種」と「ブラウン種」があり、日本においては白いホワイト種が主流として広まっています。
その他の種類としては、オフホワイト種やクリーム種などがあり、成分に違いはありませんが、菌の種類の違いによって、風味や味わいに差が生じるとされています。
日本ではマッシュルーム(Mushroom)と呼ばれていますが、英語では「キノコ」全般を示す言葉とされています。
ちなみに、和名は「ツクリタケ」と言います。
日本へは明治時代に伝わりましたが、なかなか最初のうちは生鮮のマッシュルームは普及せず、そのため缶詰や水煮などの加工品が主流でしたが、最近は生のホワイトマッシュルームや、ブラウン種のものでは、傘の大きなジャンボマッシュルームなどの種類が登場しており、いつでも新鮮なものが簡単に手に入るようになりました。。
マッシュルームは、カサが開いておらず締まっているものを選びましょう。
表面がなめらかで肉厚で、軸が太く短めなものがおすすめです。
また、カサや軸が変色してくると、鮮度が落ちてきた証拠なので、カサの裏側のヒダが白いものを選びましょう。
マッシュルームはあまり日持ちがしないため、冷蔵庫にラップで包んで保存し、保存の目安は2~3日以内となります。
今回は、チワワはマシュルームを食べて大丈夫なのか、また、栄養素と与える際の注意点について紹介します。
チワワはマシュルームを食べて大丈夫?
結論を言えば、チワワはマシュルームを食べて大丈夫です。
ワンちゃんは、毒キノコ以外であれば、きのこ類を食べても問題がないとされています。
ただし、生で食べさせるのはNGなので、必ず加熱して与えてあげましょう。
マシュルームの栄養素を見ていきましょう。
マシュルームの主な栄養素
成分(100g当たり) 含有量
エネルギー 11 kcal
水分 93.9g
タンパク質 2.9g
脂質 0.3g
ナトリウム 6mg
カリウム 350mg
カルシウム 3mg
マグネシウム 10mg
リン 100mg
鉄 0.3mg
亜鉛 0.4mg
ビタミンB1 0.06mg
ビタミンB2 0.29mg
ナイアシン(ビタミンB3) 3.0mg
パントテン酸(ビタミンB5) 1.54mg
ビタミンB6 0.11mg
ビオチン(ビタミンB7) 10.6㎍
葉酸(ビタミンB9) 28μg
食物繊維 2g
チワワに与える量はどれくらい
チワワに与えるマシュルームの適量を見ていきましょう。
チワワへ与える適量は、チワワの年齢や健康状態、体重、運動量など様々な要因で異なってきます。
よく手作りご飯や、ドッグフードにトッピングしてあげるときの目安として言われるのが、野菜類は食事量の10%以下に抑えようということです。
これが一つの目安となります。
このため、少量を主食にトッピングする程度にしておきましょう。
あくまでもマシュルームは、栄養補助として取り入れるべきであり、主食に影響がないように注意してください。
また、カロリーで表したケースでも言われる目安が、総カロリーの10%未満です。
チワワのような体が小さい小型犬の場合は、本当に一口で十分でしょう。
チワワにマッシュルームを与えるメリット
「パントテン酸」
マッシュルームに含まれるパントテン酸は、糖質や脂質、タンパク質といった三大栄養素に対する代謝とエネルギーを作るのに必要な酵素をサポートします。
また、ストレスを緩和する効能が作用します。
ストレスを感じることで血圧が上がりやすくなり、脳や心臓に大きな負担をかけてしまい、特に高血圧の人の場合には、ストレスは要注意となります。
さらにパントテン酸には、血中の善玉コレステロールであるHDLや、ホルモン、免疫抗体を合成する働きがあり、動脈硬化の予防効果の期待ができます。
「ナイアシン」
ナイアシンはビタミンB3とも呼ばれ、本来は肉や魚に多く含まれている成分であり、動脈硬化を予防する効果があるとして期待されます。
油を摂りすぎたり、人口調味料を摂取することなどによって、ドロドロの血液の人が増えています。
このような流れの悪い状態だと、血液が詰まってしまい動脈硬化を引き起こす原因となる恐れがあります。
ナイアシンを多く含むマッシュルームには、ドロドロの血液の原因とされる高コレステロールを「コレステロール低下」へと導く作用が働きます。
また、糖質、脂質、タンパク質の代謝を行い、循環系、消化器系、神経系などの働きをサポートする作用が生じます。
さらにナイアシンは、アルコールの分解をサポートする働きがあります。
ワンちゃんは、お酒を飲むことはできませんが、二日酔いばかりしている飼い主さんは、お酒のつまみとしてマッシュルームを一緒に食べておくといいですよ。
「カリウム」
マッシュルームには、100gあたり350mgとカリウムを豊富に含みます。
カリウムは、ミネラルの一つであり、ナトリウムと力を合わせて細胞内の浸透圧を保ち、細胞の活性を促進する役割があります。
このため、体内の不要なナトリウムを排出して細胞内の浸透圧を維持したり、腎臓に溜まる老廃物などの不要物質を尿と一緒に処分してくれます。
また、疲労回復にも効き目があります。
「食物繊維」
食物繊維には「水溶性」と「不溶性」の2種類があります。
マッシュルームに含まれる食物繊維の割合は、100gあたり不溶性1.8g、水溶性0.2gと、不溶性食物繊維を多く含みます。
不溶性食物繊維は、腸内の発がん性物質を吸着してくれるため、大腸ガンの予防効果があり、また、水を吸収することで膨らむため、腸を刺激する作用が働き、蠕動運動(ぜんどううんどう)」を活発にすることに繋がり、スムーズに便を排出しやすくするため、便秘改善の効果が生じます。
一方、水溶性食物繊維は、コレステロールを吸着して体外に排出する働きがあります。
また、水に溶けやすく、腸内で水分を含むことでドロドロしたゲル状となり、腸壁にくっつき腸の粘膜を守ります。
さらに、便に水分を与えることで、便の滑りを良くする潤滑油的な役割をはたして、便通のサポートをしてくれます。
善玉菌のエサにもなるため、善玉菌の増殖をサポートして、腸内環境が良好な状態になるよう腸内環境を整え、便秘などの腸トラブルの予防に効果があります。
チワワにマッシュルームを与える際の注意点
「生で与えない」
きのこ類は、生で食べると食中毒になってしまう危険性があるので、必ず加熱調理するようにしましょう。
人間でも生で食すると、嘔吐や下痢を起こすことがあります。
また、加熱することで柔らかくなり消化がしやすくなります
「細かく刻む」
チワワはあまり噛まずに丸飲みする習性があるため、細かく刻むことで食物繊維を潰し消化がしやすくなります
フードプロセッサーでペースト状にしてあげれば、さらに効果的です。
大きな塊のまま与えてしまうと、チワワが喉に詰まらせる危険もあり、喉に詰まって嘔吐したり、万一呼吸困難を起こせば大事です。
その面からも、細かく刻むことはとても有効です
「与え過ぎない」
マッシュルームは食物繊維を含んでいます。
そのため、与え過ぎてしまうと消化不良を引き起こし、嘔吐や下痢を起こす原因となる恐れがあります。
チワワは食物繊維を消化できないと認識しておきましょう。
ちなみに、ワンちゃんに1日あたりの必要な量の計算式は、「犬の体重㎏×0.17g」となっているので、摂取量の目安にしてみましょう。
「アレルギーに注意」
食物はすべてアレルギンになる要素を含んでいます。
このため、マッシュルームを食べてアレルギーを起こす子もいます。
チワワに初めて与える時は特に注意が必要であり、わずかな微量を与えるようにしてください。
与えてから、しばらくの間は目を離さず様子をチェックしてください。
ウンチの状態も忘れずにチェックしましょう。
口や目のまわりを痒がる素振りが見えたり、元気をなくしてあまり動かないなど、普段と様子がわずかでも違ったケースでは、アレルギーの可能性が高いため、すぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。
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