チワワはパイナップルを食べて大丈夫!適量は食糞に良いって本当?

2019年4月19日

南国の果物として真っ先に思い浮かぶ一つがパイナップル。

南国の果物は特に旬もなく、一年中スーパーに通年安定で並んでくれています。

パイナップルはほとんどが、フィリピン産です。

実は日本国内でも、沖縄と鹿児島県で少量作られていますが、その流通量はわずか1%程度ですから、まず見かけることすらないでしょうね。

パイナップルは栄養も豊富な果物で、ビタミンCを多く含みます。

またよく、酵素の働きで肉をやわらくするのに活用されています。

このように酵素の働きが期待できて、ダイエットに利用する人も多い果物です。

さらに注目に値するのが、ワンちゃんの食糞に効果を発揮するという話です。

これは愛犬の食糞に悩んでいる飼い主さんには、とても気になる情報ですね。

今回はチワワがパイナップルを食べても大丈夫なのか。

また適量や注意点、本当に食糞に効果を発揮してくれるのかなどについて紹介します。

チワワはパイナップルを食べても大丈夫?

ズバリ最初に答えてしまえば、チワワがパイナップルを食べても大丈夫です。

確かに食糞に効果を発揮するとの情報があるくらいですから、チワワがパイナップルを食べられるはずですね。

パイナップルは、チワワの健康に役立つ大切な栄養素が多く含まれている果物です。

味も甘みが強く、ワンちゃんも美味しいと感じるフルーツの一つでしょう。

しかし、舌への刺激が強く、酸味もあるので中には食べたがらないワンちゃんもいるため、そんなワンちゃんには無理強いして与えることはしないようにしましょう。

さらに、いくつか注意点もあるので、これから詳しく紹介していきます。

パイナップルの主な栄養素

最初に、パイナップルに含まれる多量栄養素を見ていきましょう。

パイナップルの成分(100gあたり) 含有量
タンパク質 0.6g
食物繊維 1.5g
水分 85%
炭水化物 13.7g
カリウム 150mg
ビタミンC 35mg
エネルギー 51kcal/100g

 

パイナップルの成分特徴としては、ビタミンCを多く含み、水分が85%と豊富です。

カロリーは若干高めというくらいですね。

また、食物繊維が1.5gであり、特にべらぼうに多いというほどではありませんが、ワンちゃんは、食物繊維が消化吸収できませんから注意が必要となります。

「ビタミンC」

パイナップルには、ビタミンCが豊富に含まれていますが、水に溶けやすく熱に弱いという特徴があるため、加熱してしまうと減少してしまいます。

ビタミンCには、抗酸化作用があり、また皮膚や粘膜の健康維持にも効果があります。

ビタミンCは、ワンちゃんの体内で生成される非必須ビタミンですが、老犬になってくると生産量も低下し、少しでも多く欲しい有効成分です。

「ブロメリン(ブロメライン)」

パイナップルには、タンパク質を分解する消化酵素の一つであるブロメリンが含まれています。

パイナップルを食べたときに、よく口がピリッと刺激を受けますよね。

その犯人がこいつですよ。

チワワたちワンちゃんの主食はタンパク質。

その意味から言っても、タンパク質を分解する働きがあるプロメリンは、チワワの消化を助け、胃腸の健康に役立つと考えられます。

ただし、ワンちゃんたちは肉の消化は得意なので、実際どれほど役立っているのかは正直よく分かりませんが、手助けとなることには間違いないでしょうね。

またさらに、腸内の腐敗物を分解してくれる作用もあり、消化器系のフォローをしてくれます。

「食物繊維」

パイナップルに含まれる食物繊維は、100gあたり1.5g。

フルーツの中では、多めの食物繊維が含まれています。

ワンちゃんは、食物繊維が消化吸収できないので注意が必要ですが、食物繊維は便秘の予防に役立ち、腸内の環境を整えてくれます。

「カリウム」

パイナップルには、ミネラルの一種であるカリウムも、100gあたり150mgと多く含まれています。

カリウムの働きは、不要な水分を体外に排出してくれることです。

また、高血圧の予防にも効果を発揮してくれます。

パイナップルを食べさせる目安量は?

はたしてパイナップルは、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうかね。

もちろん与える適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。

よく言われるカロリー目安が、総カロリーの10%未満です。

チワワのような小型犬の場合は、本当にパイナップル一口分で十分でしょう。

具体的に、ワンちゃんの体重別で、パイナップルの1日の摂取目安量を紹介しましょう。

ワンちゃんの体重 1日のパイナップルの摂取目安量
1kg 10g
3kg 25g
5kg 35g
10kg 50g

上記量はあくまで目安となります。

ワンちゃんに食べさせる量は、紹介量を限度に留めておくのがおすすめです。

特に初めてパイナップルをワンちゃんに与えるケースでは、上記目安量の半分程度から試してみましょう。

チワワにパイナップルを食べさせる時の注意点

「食べさせすぎに注意」

パイナップルに限りませんが、フルーツ類やおやつなどは、絶対に食べさせすぎは良くないと認識しておきましょう。

必ず先ほど紹介した目安量を厳守してください。

パイナップルを食べさせすぎた時の注意点をみていきましょう。

パイナップルは、水分が85%と多いため、水分の過剰摂取となり得ます。

また、利尿効果があるカリウムも豊富に含むため、チワワのオシッコの回数が増える可能性が高まります。

個体によっては、お漏らしをするケースも生じそうです。

食物繊維も100g当たり1.5g含んでいるので、便が緩くなり、下痢をする可能性もありますね。

後、カロリーも100gあたり51kcalと意外に多いので、カロリーオーバーによる肥満も注意すべきでしょう。

「アレルギーに注意」

果物を初めてチワワに与える時には、常にアレルギーに注意すべきです。

稀にですが、パイナップルを食べてアレルギー症状が出るワンちゃんがいます。

定番の目の充血や、体を痒がる、湿疹、じんましん、嘔吐、下痢などの症状が現れます。

このため、初めて食べさせるときは、極微量与えることがまずは常識。

そしてしっかり、チワワに変化が何か生じないか観察します。

元気がなくなるなど、少しでも気になる変化が感じられた時には、それ以上与えないようにしてください。

また、パイナップルを食べた後のウンチもしっかりチェックしておくことが肝心です。

「皮や芯は与えない」

当然の注意点となりますが、皮や芯は消化できませんので、食べさせないでください。

それこそパイナップルの皮は、棘のようになっているので、うっかりチワワが噛みついたりすれば、口の中を怪我してしまいます。

万が一食べてしまった場合には、喉や胃腸などに詰まる可能性があり、その場合吐いたり便秘になったり、また、急に元気がなくなったりすることがあります。

皮や芯を誤飲してしまったケースでは、何か症状が出た場合は、直ぐに動物病院で診てもらってください。

「小さくカットする」

パイナップルの果肉は、結構フルーツの中では固さがあります。

チワワなどが丸のみしてしまえば、一発で喉に詰まらせる可能性が大です。

そのため、必ず小さくカットしてから、ワンちゃんに食べさせるのがおすすめです。

また、細かくカットすることで、消化もしやすくなります。

さらに、ミキサーでパイナップルジュースにしてあげるのも、消化吸収がよくなりおすすめです。

「加工品を与えない」

パイナップルには、缶詰やドライフルーツなどの加工品が数多く出回っていますが、必ず大量の砂糖が使用されていることが多いので、与えないように注意してください。

太ってしまう原因になります。

また、あまり甘い味に慣れさせてしまうと、主食のドッグフードを食べなくなってしまうケースもあり要注意となります。

ワンちゃんの食糞が治るって本当?

パイナップルを食べることで、愛犬の食糞が治るという情報をよく耳にしますが、はたして信憑性はどうなのでしょうね。

まあ火が無いところから煙は生じないはずなので、何らかの効果が生じる可能性はあるわけでしょう。

実際に効果を感じた飼い主さんたちが、口コミ情報を発信しているわけですからね。

さて実際の効果が生じる理由は、パイナップルのブロメリン酵素により、消化が向上されることで、ウンチからドッグフードなどの美味しそうなニオイが消えるからだそうです。

ただしブロメリンは、60度以上の熱で壊れてしまうので注意が必要、加熱するとパイナップルは消化しやすくなりますが、この効果を期待するケースでは生で与える必要がありそうですね。

実際にワンちゃんが食糞してしまう理由はたくさんあります。

食事が足りなく空腹感から、過度なストレスから、子犬期では興味本位から、また飼い主さんがビックリするオーバーアクションを面白がっているケースすらあります。

このため、パイナップルを食べたから、必ず効果が生じるとは言えないでしょうが、食糞への効果が期待できるのは事実です。

愛犬の食糞に悩んでいるケースであれば、パイナップルは手軽にいつでも購入できるフルーツで栄養も豊富です。

一度愛犬にダメもとで、パイナップルを食べさせてみるのがおすすめです。

効果が生じればラッキーですよ。

これぐらいの気楽な気持ちで試してみるのがいいと思います。

なお、最近は食糞用の専用サプリなどもたくさん販売されており、沢山の食糞対策法があります。

愛犬の食糞でお悩みの飼い主さんは、獣医師などと相談しながら良い方法を見つけて、試してみるのがおすすめです。