チワワはラフランス(洋梨)を食べても大丈夫?栄養素や注意点
ラフランスは、フランス原産の洋梨の品種ですが、日本で洋梨といえば、ラフランスが代名詞となっています。
日本のシャリシャリした梨と比較して、柔らかくてねっとりとした舌触りとなります。
ラフランスは、食べ頃を見分けるのが難しいと言われるフルーツです。
理由は、果実の色が変化しないからです。
食べ頃の見分け方は2つあり、一つ目は軸の状態のチェックです。
ピンと張っていた軸が、枯れてきていれば食べ頃です。
2つ目は、軸の周りの状態をチェックします。
軸の周りにシワがよってきていれば食べ頃です。
今回は、チワワはラフランス(洋梨)を食べても大丈夫なのか、また、栄養素や注意点について紹介します。
チワワはラフランス(洋梨)を食べても大丈夫?
答えは「YES」ラフランスをチワワに与えても大丈夫です。
ただし、洋梨は収穫してから熟成させる「追熟」を行って食べるため、先ほど紹介したように食べ頃が難しいフルーツです。
特に、未成熟な洋梨には、中毒症状を起こす成分が含まれると言われるため、注意が必要となります。
ラフランスの主な栄養素
成分(100g当たり) 含有量
エネルギー 54 kcal
水分 84.9g
タンパク質 0.3g
脂質 0.1g
カリウム 140mg
カルシウム 5mg
マグネシウム 4mg
リン 13mg
鉄 0.1mg
亜鉛 0.1mg
ビタミンB1 0.02mg
ビタミンB2 0.01mg
ビタミンB6 0.02mg
葉酸(ビタミンB9) 4μg
ビタミンC 3mg
食物繊維 1.9g
チワワに与える量はどれくらい
はたしてラフランスは、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうか。
もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。
よく手作りご飯や、ドッグフードにトッピングしてあげるときの目安として言われるのが、果物類は食事量の10%以下に抑えようということです。
これが一つの目安となります。
カロリーで表したケースでも言われる目安が、総カロリーの10%未満です。
チワワのような小型犬の場合は10g程度、本当に一口で十分でしょう。
チワワに与えるメリット
「ソルビトール」
ソルビトールは糖アルコールの一種で、天然の甘味料といわれ、また、便秘解消に効果があります。
便のphを下げる作用があり、腸管内に水分を保つことによって便を軟らかくする効果があり、通じが良くなります。
「アスパラギン酸」
ラフランスに含まれるアスパラギン酸は非必須アミノ酸です。
タンパク質の代謝を促してエネルギーを作る働きがあり、疲労回復の効果が期待できます。
また、利尿作用が働き、体内の毒素を体外に排出するデトックス効果があり、アンモニアを素早く無毒化して対外に出すことができるため、肝機能を保護してくれます。
さらに、保湿効果が高く、しっとりした、なめらかな肌を作り、肌の新陳代謝を高める作用が働きます。
「食物繊維」
ラフランスは、100gあたり1.9gの食物繊維を含みます。
食物繊維には、「不溶性繊維」と「水溶性繊維」があり、便質を改善して便通を促したり、腸内の不要なものを排出してくれます。
また善玉菌を増やして、チワワの腸内環境を整えてくれて、便秘改善の効果が期待できます。
「カリウム」
ラフランスは、100gあたり140mgのカリウムを含みます。
カリウムはミネラルの一つであり、ナトリウム(塩分)と相互に作用しあって、細胞内の浸透圧を維持するため、摂りすぎたナトリウムを排出する働きがあります。
利尿作用によって体内の水分量を調整するため、代謝が良くなり、疲労回復にも良い効果を与えてくれます。
なお、カリウムは、欠乏すると「低カリウム血症」を発症し、また、過剰摂取してしまうと高カリウム血症」の原因にもなるため、適量摂取に心がける必要があります。
「水分補給できる」
ラフランスには、84.9gもの水分が含まれています。
そのため、水をあまり飲んでくれないワンちゃんには有効であり、与えることで水分補給に役立ってくれる期待が持てます。
チワワにラフランスを与える際の注意点
「熟成状態を必ず確認する」
追熟が必要となる洋梨は、熟成状態を必ず確認してください。
未成熟な洋梨(ラフランス)には、「アミグダリン」と呼ばれる成分が含まれ、体内で分解される際に毒性のあるシアン化水素に変化します。
押してみてまだ硬いときは、軸周りが柔らかくなり、芳醇な香りが漂うまで、直射日光を防いだ状態で保存してください。
「与え過ぎない」
ラフランスは、ソルビトールと食物繊維を豊富に含んでいるため、過剰に摂取するとお腹がゆるくなり、下痢になる原因となってしまう恐れがあります。
食物繊維は、適量であればお腹の調子を整えてくれますが、本来はチワワが消化できない苦手なものだと認識しておきましょう。
「腎臓病のワンちゃんは注意」
ラフランスにはカリウムが豊富に含まれているため、腎臓に病気のある愛犬には控えるようにしましょう。
「小さくカット」
チワワたちワンちゃんは、ほとんど噛まずに丸飲みする習性があるため、チワワが喉に詰まらせることがないように、小さくカットしてあげてください。
「皮を剥く」
ラフランス与える際は、皮は剥いてあげましょう。
硬くて噛みきりにくく、消化がしにくいです。
また、残留農薬のリスクもあるためです。
「アレルギーに注意」
食物はすべてアレルギンになる要素を含んでいます。
このため、ラフランスを食べてアレルギーを起こす子もいます。
したがってチワワに初めて与える時は、細心の注意を払い、極微量与えるようにしてください。
与えてから、数時間はチワワから目を離さず様子を観察してください。
口や目のまわりを痒がる素振りが見えたり、元気がなくなるなど普段と少しでも違った様子が見られたケースでは、アレルギーの可能性が高いです。
・目の充血
・体を痒がる
・湿疹、じんましん、
・嘔吐、下痢
上記のようなアレルギー症状が見られたならば、すぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。
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