愛犬に与えるドッグフードを切り替えるタイミングがいろいろあります。
必須となるタイミングは、子犬から成犬に成長した時期と、シニア期に突入した時期です。
その他にも、使っていたフードの販売が中止になるケースもあるでしょうし、違った味に切り替えてあげたいと考えることもあります。
今回は、愛犬へのドッグフードの正しい切り替え方と、その際の注意点や変更時期について紹介します。
ドッグフードの切り替え方は、大きく2つの方法に大別できます。
一般的に奨励されているドッグフードの切り替え方は、今まで食べていた慣れたフードに徐々に新しく切り替えるフードを混ぜていき、10日間くらいかけてゆっくりと切り替えていく方法です。
割合は、まず最初は現在のフード8割に対し、新たに与えるフード2割から始めます。
当然決まりはなくあくまで目安です。
9:1でスタートしても良いし、7:3でも問題ありませんが、一般的に無難とされる最初の割合が8:2とされています。
そして愛犬の様子を観察しながら、日ごとに1割ずつ増やしていきます。
新しいフードに変えると、最初お腹を壊したり、アレルギーが出る子も多いため、特に胃腸が弱い子は、割合をもっと減らし、ゆっくりと長い時間をかけて切り替えた方が安心とされています。
このようにドッグフードの切り替えを徐々に行う理由は、ワンちゃんの身体への負担を軽減させることが目的とされています。
また、犬は新しい味に敏感で警戒心が生じるため、元の食べ慣れた味が混じっていた方が安心して食べてくれという理由もあります。
仮に新しいフードに、愛犬のアレルギー成分が入っていた場合、少量の方が負担が少なくてすむわけです。
ただし、少量ずつ慣らすため、最初はアレルギーが出ていないと感じていたケースでも、ある程度の量から一気にアレルギーが出るようなこともあります。
多くのドッグフードにおいて、切り替え方を紹介している場合、「徐々に切り替えて下さい」と書かれているものです。
確かに今述べたように、ワンちゃんの健康を留意するという意味あいもありますが、ゆっくり切り替えてもらった方が、自社の商品で問題が出にくくなるため、ドッグフード会社にとって都合がいいからだとの指摘もあります。
実際のところ、細かいことなど気にせずに、前のフードから一気に新しいフードに変えてしまう飼い主さんも多くいます。
そしてワンちゃんも、問題なく平気で食べてしまうことも多くあります。
特にメイン食材などに変化がないケースでは、さほど問題は出にくいようです。
仮に新しいフードが、愛犬の体に合わなかったとしても、一気に切り替えることで返ってはっきり分かり、下手に体に慣らす状態で長く無理して食べさせるよりも良いとする考え方もあります。
このように、それぞれの切り替え方には、一長一短があるといえます。
ただし、今までと全く違う原材料のフードに変えるときなどは、一気に切り替えるのは少し注意が必要となります。
特定の種類の肉や魚が、アレルゲンとなることがあります。
また、肉が主原料だったフードから穀物が主原料のフードに変える、あるいはその反対のパターンでも注意が必要です。
特に犬は穀物の消化が苦手で、アレルゲンにもなりやすいため、穀物が主原料のフードに変える場合は要注意といえます。
したがって、このようなケースでは、徐々に切り替えていく方が、愛犬の体への負担が少なくてすむと思えます。
このように、その時の切り替えパターンの状況を見抜き、臨機応変に対応するのがおすすめといえます。
ドッグフードを新しく切り替える主な理由のタイミングは次の通りです。
・シニア期に突入するとき
・今までのフードにアレルギーが出たとき
・今までのフードが在庫切れや販売中止となった
・ローテーションさせたいとき
・違った味に慣れさせたい
・良いフードを勧められた
・病気になり変える必要が生じた
・新しく気になるフードが出た
・味に飽きて食いつきが悪くなってきた
上記のように、いろいろな理由でフードを切り替えることとなります。
新しいフードに切り替える場合、愛犬の食いつきが悪かったり、アレルギーが出る可能性があります。
このため、お試し品などの少量サンプルがあれば、先ず最初はそのような商品を試してみるのがおすすめです。
先ほども述べたように、新しい味(原料)に替える場合は、少量ずつ混ぜて徐々に替えていく方が良いといえます。
子犬を始めて家に迎え入れる際に、フードを別の商品に替えてもよいのでしょうか?
子犬は、ペットショップやブリーダーさんからあなたの家に来て、環境が急激に変化してストレスを感じている状態です。
そのため、夜鳴きなども起こっているかもしれません。
したがって、出来れば今まで子犬が食べていたのと同じ、食べ慣れたフードを与えてあげるのがおすすめです。
必ず子犬を買う時に、今まで食べていたドッグフードを聞いてくるようにしてください。
ただし問題は、ペットショップやブリーダーさんがどのようなドッグフードを与えていたかです。
どうしてもショップなどでは、食事代を安く抑えようとするため、あまりオススメでないフードを与ええているケースが多いといえます。
子犬期は、最も成長する一番大事な時期だけに、良質なフードを絶対に食べさせてあげたい時期です。
このため、オススメできないフードの場合は、環境に慣れるまでの1週間程度は、今までのフードを与えて、それから徐々に新しく切り替えたいフードを混ぜて切り替えていくようにしましょう。
なお、どのようなフードが良いか分からない飼い主さんは、次の子犬向きフードをランキングで紹介した記事を参考にしてみてください。
・フードを切り替える際には、出来る限り少量サンプルなどを試す。
・メイン食材が変わらない場合は、一気に替えても問題が生じにくい。
・肉メインから穀物メインに替えるケースは、少しずつ替える方が良い。
・子犬の時期はあまりフードを替えない。