犬は甘酒を飲んでも大丈夫?ビックリ効果と注意点は

2020年3月29日

 

結構私は甘酒が好きで時々飲んでいたのですが、まさかこんなにブームになるとはビックリ。

やはりメディアの力は偉大で甘酒ブームのきっかけは、テレビ番組での放送となりますが、人気が出るにはそれ相応の理由がいります。

その甘酒がブームになった理由とは、米麹で作られる「米麹甘酒」が、なかなかオシャレに「飲む点滴」なんて表現され、免疫力を上げる栄養素が豊富に含まれていることより、風邪やインフルエンザを防ぐ最強ドリンクの飲み物として紹介されたため。

さて、そんな魅力満載の力があるならば、是非愛犬にも甘酒を飲ませてあげたいものです。

しかし甘酒という以上、アルコールが含まれているのでは?

さすがにアルコール入りではワンちゃんには不可能かな?

でもマジで、愛犬に甘酒を飲ませている人がいるとかいう噂も広がっているけど、その真相は?

はたして犬は、甘酒を飲んでも大丈夫なのでしょうか?

 

犬は甘酒を飲んでも大丈夫?

 

結論を言えば、「米麹甘酒」ならば、犬が飲んでも大丈夫です。

さて、頭を捻っている飼い主さんのために、分かり易く説明しますね。

まずは知っておくべき情報として、甘酒は大きく分けて「米麹甘酒」と「酒粕甘酒」の2種類があるのです。

誰しも「酒」と名前に付く以上、アルコールが入っていると思って当然ですが、そんなことがないという事実が、犬でも甘酒が飲めるオチ。

・米麹甘酒:アルコール0%

・酒粕甘酒:市販商品の多くがアルコール1%未満

上記の通り、酒粕甘酒でもアルコール1%未満と決して強い酒ではないが、少しでもアルコールを含めばワンちゃんには致命傷で与えることは不可でNG。

しかし、米麹甘酒であれば、酒と名が付きながらも、実際にはアルコールを含まないため、犬に与えることが可能なのです。

 

「米麹甘酒」

米麹甘酒の原料は、米麹・米・水だけのため、アルコールを一切含みません。

また、発酵過程でブドウ糖ができるため、自然の甘味が生まれるのが特徴であり、このため基本的に砂糖を使用しません。

このためワンちゃんには持ってこい。

「飲む点滴」なんて宣伝していましたが、まさしく米麹から作る甘酒の成分は、実際に病院で行う点滴の成分と変わらないのです。

さらに発酵時点で栄養素が分解されるため、とても吸収力に優れるメリットもあります。

 

「酒粕甘酒」

酒粕甘酒の原料は、日本酒を作るときに出る「酒粕」。

この酒粕を水に溶かして、そこに砂糖を加えて煮込んで作るため、アルコールはもちろん、カロリーも高くなってしまいます。

実は煮込む過程で酒粕に含まれているアルコールは、ほとんど飛んでしまいますが、それでもゼロにはならず、微量のアルコールが残っていることがあるため、犬に飲ませるのはNGです。

 

甘酒の主な栄養素

成分名           成分量(100gあたり)

エネルギー         81kcal

水分            79.7g

タンパク質         1.7g

糖質            0.1g

ナトリウム         60mg

カリウム          14mg

リン            21mg

亜鉛            0.3mg

銅             0.05mg

ビタミンB2          0.03mg

ビタミンB6          0.02mg

葉酸                8μg

ナイアシン         0.2mg

食物繊維                        0.4g

参照:食品成分データベース(文部科学省)

 

「ビタミンB群」

甘酒には、ビタミンB群がバランスよく含まれています。

ビタミンB群とは、「ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン(B3)、葉酸、パントテン酸(B5)、ビオチン(B7)」の8種類を刺します。

ビタミンB群は、炭水化物、脂肪、タンパク質の代謝を行いエネルギーを作り、体・脳・心・肌の健康を維持してくれます。

・ビタミンB1:糖質をエネルギーに変える働き。

・ビタミンB2:糖質だけに留まらず、タンパク質や脂質もエネルギーに変えてくれます。

・ナイアシン:3大栄養素からエネルギーを作り出すとともに、アルコールを分解します。

・ビタミンB6:タンパク質や脂質をエネルギーに変える働きのほか、神経伝達物質の合成にも関与します。

・葉酸とビタミンB12:赤血球のヘモグロビンを作るためにタッグを組みます。

・ビオチン:3大栄養素をエネルギーに変える代謝補助。

・パントテン酸:多くの代謝を行う際に、補酵素の構成成分のコエンザイムAとして働きます。

 

犬に甘酒を与える時の注意点

 

「与え過ぎない」

甘酒と呼ばれるだけあって甘さに注意が必要であり、カロリーや糖質が多いため、与え過ぎないように注意する必要があります。

このため、おやつ程度に与えてあげましょう。

 

「腫瘍のある犬は要注意」

がんなどの悪性腫瘍は、ブドウ糖をエネルギー源として増殖します。

このため、甘酒の主成分が、ブドウ糖や果糖などの単糖類であるため、腫瘍のある犬には

甘酒はNGです。

 

「酒粕から作る甘酒は与えない」

前述した通り甘酒には、酒粕甘酒と米麹甘酒の2種類あります。

この事実を認識していないと、犬に甘酒を与えて大丈夫という情報を聞き、酒粕

から作られる酒粕甘酒を平気で与えてしまう可能性があります。

もちろんこれはNG、酒粕甘酒はアルコールを含むからであり、大事になってしまう可能性もありあます。

 

最後にワンちゃんが、美味しそうに甘酒を飲む動画を見てみましょう。

ワンが甘酒好きだとよく分かりますね。

 

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