愛犬ビビが虹の美しさに感激!由来や七色の順番と国別の見え方の謎

ビビ

モコってさ、虹を見たことある?

あたい虹を初めて見た時は、その神秘的な美しさにとっても感動したのさ。

何故か幸せな気分に浸れるよな。

(犬の世界はモノクロといわれる通り、元来人間のようにいろんな色が見えないとされていますが、ここではそんな野暮なことは言わないで、ビビには綺麗な七色の虹が見えるのさ)

モコ

ボクはお外が苦手で散歩もできないから、本物はまだ見たことがないけど、テレビでならあるよ。

確かにビビ姉が感激するように、神秘的な美しさだよね。

ああ何か急に本物の虹がボク、どうしても早く見たくなってきちゃったな。

虹って、雨上がりによく出るんだよね。

でも日本では、そうたびたび出ないよな。

あ~あ見たいよ。

 

また、モコのぐずりが始まったか。

それじゃモコ、ハワイに行ってみるか。

ハワイならすぐ虹が見えること請け合いさ。

モコ

意地悪!

ボク空飛ぶ飛行機何て怖くて乗れ無いよ。

まだなかなか外にだって出られないのに。

それにリアス、外国に行くようなお金なんてないでしょ。

 

あなたは、ハワイが虹の国だと知っていましたか?

ハワイ旅行に行ったことがあれば、イメージが湧くかもしれませんね。

数日の滞在の間にも、一度くらい虹が見えた可能性も高いはず。

確かにハワイにいれば、街の至る所において虹のデザインのオンパレード。

見て見て、これがハワイの車のナンバープレートのデザイン。

こんな具合にハワイでは、本物の虹もよく見られるけど、至るところで虹のデザインだらけ。

 

さてビビ。

虹っていくつの色があったかな。

ビビ

なんだリアス、あたいをバカにしてる。

せめてモコに質問するならともかく、そんなの七色にお決まりさ。

 

そうだねこれは常識、なんて思ったら大間違い。

虹が七色と相場が決まっているのは日本の話さ。

これが外国になれば話は別で、国によって色の見え方が変わるわけで、確かに微妙な感じの色もあるだろ。

例えばお前らワンちゃんの鳴き声だって、国によっていろいろ違って表現されるのさ。

日本:wan-wan (ワンワン)

アメリカ:bow-wow (バウワウ)

フランス:ouah-ouah (ウワウワ)  

ドイツ語:haff-haff (ハフハフ)

ロシア語:gaf-gaf (ガフガフ)  

中国語:wu-wu (ウーウー)  

なんて具合さ。

 

でも虹の色の場合は、お国柄が出るのかななんて曖昧な程度じゃすまないのさ、ちゃんとした科学的データに基づく根拠があるからビックリなのさ。

ビビもモコも虹の七色を発見したのが誰か何てしらないだろ。

リンゴが木から落ちた。

それを見て、あの有名な法則を発見といえば分かるかな。

ビビ

えっそうなんだ。

あたいはもう分かったけど何か意外。

モコは分かりそうもないから、言っちゃうよ。

あの万有引力の法則で有名な、「ニュートン」だったわけだな。

 

じつは虹の色って、ニュートンが七色と発表するまでは、虹は「3色」または「5色」が定番だったのさ。

3色:青、緑、赤

5色:紫、青、緑、黄、赤

ニュートンは、中間色の「あい色」と「だいだい色」の2とを、紫と青の間と、黄と赤の間に入れて、、虹は7色だと発表したわけ。

 

「虹は国によって色の数が違う」

日本では、虹の色は七色ですが、他の世界の国では何色に見えているのか紹介。

出典:Mikurumi Cafe

全く驚き、まさか虹の色の見え方が、各国でこんなに違うなんてね。

何とバイガ族なんてたったの赤と黒の2色のみ、これではワンちゃんのモノトーンの世界と差がありませんね。

しかし何故、同じ虹の色がこれほど各国で見え方に違いが生じるのでしょうか?

 

ポイント1:文化や歴史による違い

歴史や文化の各国の違いからも、色へのイメージは大きく変化するということを知っておくべきです。

例えば日本であれば、「冠位十二階」という官位制度を聖徳太子が西暦603年に作っています。

冠位十二階とは、その階級が儒教の徳目である「徳・仁・礼・信・義・智」で分けられ、「紫・青・赤・黄・白・黒」の6つの色を冠の色に定め、さらに濃淡と大・小をつけて12の位に区別したのです。

この色の中で最も位が高いのが「紫」。

したがって日本において紫は、高貴・尊い・優雅といったイメージが強く刻まれた色であると、長年の歴史の歩みや文化の継承によって培われてきたのです。

このようにそれぞれの国の文化・歴史により、色に対するイメージが大きく違うことがポイントの一つとなり、同じ色を見ても見え方の感覚が異なるのです。

 

ポイント2:太陽の光の違い

色の見え方は、太陽光の波長によって変化が生じます。

見え方の特徴は、赤道に近づくほど赤みが強調され、反対に赤道から遠ざかるほど青みが強調されるとされています。

このため、その国が存在する場所の経度によって色の見え方が異なり、色の好みにも影響が生じるといえます。

例えば日本のような小国でも、南北に長いため、北と南に分かれる北海道と沖縄では、随分色のイメージに差が生じます。

あなたにもしも、「赤」と「白」の2つの色を例にとり、これを北海道と沖縄に当てはめてと、お願いすればどうなるでしょう。

この場合、ほぼ9割以上の人が、北海道に白色、そして沖縄に赤色を当てはめることが容易に想像できるはず。

このように気候などの影響からも色のイメージは自然と生まれ、南国であれば暖色系が好まれ、北欧などの国々では、色みを抑えた寒色系が好まれるのが自然の摂理といえるのです。

このような理由からも、同じ色でも国・地域ごとの色の好みが起こり、これらのことからも虹の見え方に差が出てくるのです。

 

ポイント3:人種による瞳の色の差

人間の目の色は、人種によって瞳の色が違い、違った色をしているのは周知の事実。

じつはこの瞳の色の違いによって、光の感じ方や色彩感覚が影響を受けてしまうのです。

目の虹彩の色が異なる原因は、メラニン色素の量の違い。

メラニン色素が、多いほど瞳は濃い色になり、少ないほど青色となり、光の感じ方に違いが生じます。

瞳の色の違いは、メラニン色素が多い順に、

黒い瞳 ⇒ 茶色の瞳 ⇒ グリーンの瞳 ⇒ 青い瞳 

と変化し、世界で一番多い瞳の色はブラウンとされています。

ヨーロッパ人に多いブルーアイは、メラニン色素が極端に少ないため、眩しさを感じやすくなります。

昔から、何故白人はあんなにサングラスを愛用するのか疑問だったのですが、決してファションではなく、実用面の問題から白人の多くがサングラスをかけていたわけです。

このような、瞳の色の違いも、虹の色が違って見える要因の一つとされています。

 

さてモコ、ハワイに行くのはちょっと困難だから、日本での虹の見つけ方のコツを教えておくか。

モコ

リアスボクだってね、雨が上がった後で、虹がよく出ることくらいは知っているのさ。

でもその外に、何か注意すべき条件があれば教えてよ。

ビビ

よしビビ様が教えてやるぜ。

モコいいかい、虹が出る時間帯はね、朝や夕方なんだ。

虹は真昼間には滅多に出ないんだぜ。

 

さすがはビビだな。

でも多分その理由はまでは知らないだろうな。

真昼間にまず虹が見えないのは、太陽の位置が真上にあるためで、この位置だと光が届かないからさ。

朝や夕方になれば太陽が傾き、太陽光線が水のツブに当たって屈折して、地上へ届くようになるため、虹を見ることができるようになるのさ。

じつは七色の虹の正体は、雨粒に反射した太陽の光。

だから虹が生まれるピッタリの気象条件は、「晴れ→雨→晴れ」と続く空模様。

これに見事に当てはまるのが夕立なんだ。

それではここで、虹の探し方を伝授しましょう。

 

その方法とは、雨が止んで日が差したら「太陽を背にして逆の空」を見ると、たったこれだけ。

なおこの時、上空ばかり見ていてもいけませんよ。

山間部の場合であれば、眼下に虹が見えるなんて現象も起こりますからね。

また、狙い目の探し方の一つが、地平線付近を探すこと。

これが俗によく言う「虹の足」です。

とにかく夕立後の虹が一番の定番。

したがって、夏に出やすいともいえますが、虹の出方は季節ごといろいろあります。

最後に、その出方を紹介しておきましょう。

・春雨の虹。

・梅雨の晴れ間の虹。

・夏の夕立の虹。

・秋雨の虹。

・冬の時雨虹。

モコ

ねえねえリアス、ボク遂にね虹を発見したよ。

もうビックリ。

ふわふわ空中に漂うシャボン玉の中にさ、キレイな虹を発見したのさ。