チワワはトマトを食べて大丈夫!注意点やメリットは

2019年4月19日

トマトは栄養価が高く、トマトが赤くなれば医者が青くなると言われるように、緑黄色野菜の代表格であり、食卓に並ぶ機会も多い野菜の一つとなります。
ちなみに、次のような条件を満たしたトマトが甘くてみずみずしいですよ。

・ヘタが緑色で新鮮でシャンとしている
・丸みのある形で重量感がある
・放射状のスジが、お尻の部分に入っている

今回はトマトをチワワに与えて大丈夫なのか、また注意点やメリットについて紹介します。

トマトをチワワが食べて大丈夫?

回答を述べれば、赤く完熟したトマトならチワワが食べても大丈夫です。
トマトには微量ですが、中毒性のある物質が含まれているため、注意が必要となります。

トマトの主な成分

成分 含有量
エネルギー 19kcal
水分 94g
タンパク質 0.7g
脂質 0.1g
炭水化物 4.7g
食物繊維 1.0g
カロテン 540μg
ナイアシン 0.7mg
葉酸 22μg
パントテン酸 0.17mg
ナトリウム 3mg
カリウム 210mg
カルシウム 7mg
マグネシウム 9mg
0.2mg
ビタミンC 15mg
ビタミンE 0.9mg
ビタミンB1 0.05mg
ビタミンB2 0.02mg
ビタミンB6 0.7mg

チワワにトマトを与えるメリット

「リコピン」

トマトと言えば「リコピン」と言われくらいです。
リコピンは抗酸化作用が強く、細胞の老化を防ぐ効果が期待できて、シワやシミの予防、血管の衰えや、代謝の予防などに力を発揮してくれます。

また、癌の発生抑制にも大きな期待が寄せられ、関節痛の軽減にも効果があります。
さらに最近では、花粉症の症状をやわらげる効果も認められています。

「水分補給」

トマトの94%は水分です。
このため、トマトを食べることで水分が補給できます。
夏場などの熱中症対策にもトマトはとても有効です。

「血管が丈夫になる」

トマトの皮には「ケルセチン」が豊富に含まれています。
ケルセチンは、血管を再生し丈夫にしなやかにしてくれる効果が働き、血流が活性化し、血圧の上昇を抑制して高血圧の予防に繋がります。
このため、血液や血管系の病気の予防効果が働きます。

「3大抗酸化ビタミン」

トマトには、3大抗酸化ビタミンと呼ばれる「ビタミンC」「ビタミンE」「βカロテン」が豊富に含まれます。

そのため、以下のような効果が期待できます。

・免疫力UP
・抗酸化作用
・がん予防
・老化の予防
・皮膚や粘膜の健康維持
・コラーゲンの生成
・ホルモンバランスの調整
・悪玉コレステロールの酸化を減少
・血行促進作用

チワワにトマトを与える時の注意点

「有毒成分に注意」

トマトには「トマチン」という有毒成分が含まれており、摂取してしまうと中毒を起こす可能性があるため注意が必要です。
トマチンは完熟したトマトの果実であれば、極少量しか含みませんが、成熟していない青いトマトや、葉や茎などには大量に含んでいます。

部位&状態 トマチン含有量
1,100mg/kg
896mg/ kg
未熟果実 465mg/kg
熟した青い果実 48mg/kg
完熟果実 0.4mg/kg

参照サイト:日本植物生理学会

表から分かるように、果実以外の箇所には多くのトマチンを含むため、必ずヘタや葉は取り除くようにしてください。
また、成熟していない青いトマトの状態でも多くのトマチンを含むため、必ず赤い完熟したトマトを与えるようにしましょう。

うっかりチワワが届いてしまうような場所に、トマトを保管するのはNGです。
チワワが誤って、毒のあるヘタの部分を食べてしまえば大事です。

「与え過ぎない」

チワワがトマトを食べ過ぎると、水分が多く含まれるためにお腹を壊す原因となります。
プチトマト1個分(約10~20g)でも、チワワであれば多いくらいです。
半粒くらいにしておきましょう。

トマトは100g中に1.0gと食物繊維は少ないですが、食べさせすぎれば、ウンチが緩くなったり、下痢を起こす可能性があります。

なお、プチトマトをそのまま与えてしまうと、大きすぎて誤嚥する危険性があります。
小さく刻んだり、ミキサーでドロドロにしてあげるのもおすすめです。
また、生で与えるよりも加熱してあげたり、ペースト状にしてあげることで、リコピンの吸収率がアップするため有効です。

「アレルギーに注意」

果物を初めてチワワに与える時には、常にアレルギーに注意すべきです。
稀にですが、トマトを食べてアレルギー症状が出るワンちゃんがいます。
このため、初めて食べさせるときは、極微量与えることが大切な注意点となります。

そしてトマトをチワワに食べさせた後では、目を離さずチワワに何か変化が生じないか観察してください。
ぐったりして元気がなくなるなど、少しでも気になる変化が感じられた時には、それ以上与えないようにしましょう。

なお、目の充血や、体を痒がる素振りが見え、湿疹やじんましんが生じたり、嘔吐、下痢などの症状が現れたケースでは、アレルギーの可能性が高いため、直ぐに動物病院を受診しましょう。

「トマトジュースは与えて大丈夫?」

結論から言えば、加工した人間用の食品はワンちゃんには与えないのが基本となります。
トマトジュースには、塩や保存料などの添加物が入っている可能性が高く、チワワの健康面に害を与えてしまします。

なお、果汁100%ジュースであればあれば大丈夫ではないかと言われますが、ジュースの状態では、本当に安全な無農薬トマトが使われているか分かりませんし、法律的にはビタミン類などの添加が5%以下であれば「100%」と記載してもいいのです。
だからトマトジュースをチワワに与えたいのであれば、頑張って飼い主さんが絞ってジュースにしてあげましょう。

また、トマトケチャップをチワワに与えるのは絶対に止めておきましょう。
ケチャップは、色々なものが加えられています。
一度トマトケチャップの原材料を実際に見てください。
多分びっくりするはずです。

ちなみにここで参考として、最もポピュラーなカゴメのトマトケチャップの原材料を紹介しましょう。

カゴメのトマトケチャップ原材料
トマト、砂糖・ぶどう糖果糖液糖、醸造酢、食塩、たまねぎ、香辛料

結構いろんな物が入っていると感じたでしょうが、「たまねぎ」が入っていることに驚かれたはずです。
これはカゴメのトマトケチャップが特別なわけではありません。
他の会社のケチャップをチェックすれば分かりますが、実はケチャップには大概玉ねぎが入っているものなのです。

まあ仮に玉ねぎが入っていなくても、こんなにいろんな添加物が入っていれば当然NGですが、ケチャップにはワンちゃんの天敵と言える中毒症状を招く玉ねぎが入っていることを認識しておきましょう。