チワワはきゅうりを食べても大丈夫!注意点やメリットは

2019年4月19日

きゅうりは夏に旬を迎える夏野菜の1つですが、実際は1年中売り場に並んでいます。
サラダに欠かせない食材であり、毎日のように食卓に頻繁に登場しているのではないでしょうか。

きゅうりの水分は95.4%と高く、100gあたりのカロリーも14kcalと低カロリーです。
そのため、水分ばかりで栄養がないイメージが生じがちですが、多くのビタミンやミネラルを含んでいます。

今回は、チワワはきゅうりを食べても大丈夫か、また、注意点やメリットについて紹介します。

チワワはきゅうりを食べても大丈夫?

結論を言えば、チワワはきゅうりを食べても大丈夫です。
食物繊維が100g中に1.1g程度とそれほど多くなく、しかも低カロリーなため、多量に食べすぎなければ水分補給にも打って付けです。

きゅうりを食べさせる目安量は?

はたしてきゅうりは、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうね。
もちろん与える適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。

具体的に、ワンちゃんの体重別で、きゅうりの1日の摂取目安量を紹介しましょう。

ワンちゃんの体重 1日のきゅうりの摂取目安量
1kg 10g
3kg 25g
5kg 35g
10kg 63g
15kg 85g
20 105g

 

上記量はあくまで目安となります。
ワンちゃんに食べさせる量は、紹介量を限度に留めておくのがおすすめです。
特に初めてきゅうりをワンちゃんに与えるケースでは、食物アレルギーはどのような食材からでも出るため、上記目安量の1/3程度から試してみましょう。

きゅうりの主な成分

「水分」

きゅうりには、約95%もの水分が含まれます。
このため、暑い季節の水分補給にきゅうりはとても効果的な食材です。

「ビタミンC」

ビタミンCはワンちゃんの体内で生成されますが、生成量が減少する老犬や病気のワンちゃんなどには積極的に摂取したいものです。
抗酸化作用が働き、また皮膚や粘膜の健康維持にも効果があります。

「カリウム」

過剰に摂取したナトリウムを排泄する効果が期待できます。
また、利尿作用もあるため、むくみなどを軽減してくれます。

血圧を下げる働きがあり、疲労回復や夏バテ効果もあります。
ただし摂取しすぎると、高カリウム症のリスクが高まるため注意が必要です。
ワンちゃんのカリウムの摂取目安量は、132mg x 体重(kg)とされます。

「βカロテン」

βカロテンは、チワワの体内で酵素によってビタミンAに変化します。
ビタミンAは視力、皮膚、粘膜などを健康に保つ働きがあります。
抗酸化作用があり、有害な活性酸素を消去してくれて免疫力をUPさせ、がん予防に期待が持てます。

「ホスホリパーゼ」

ホスホリパーゼは最近注目を浴びている酵素です。
脂肪分を分解する働きが期待できるために、脂肪燃焼をフオローしてチワワの肥満に効果が働きます。

「ビタミンK」

きゅりには、100g当たり約34㎍のビタミンKが含まれています。
この量は野菜の中では比較的多く、トマトと比較すれば4個分に相当します。

ビタミンKにはカルシウムを沈着させる働きがあります。
だからチワワの骨を丈夫にしてくれます。
また、血液を凝固させるタンパク質の一種です。

「モリブデン」

モリブデンは鉄分の代謝促進や造血作用があり、貧血や食道ガンの予防に効果があります。
また、体内の不要なプリン体の代謝・分解を助ける作用があり、尿酸ととして体外に排出し、肥満予防も期待できます。

「シトルリン」

きゅうりの皮の部分にシトルリンが多く含まれています。
利尿作用や血管拡張作用があり、血液の流れをスムーズに改善して、むくみや冷えの解消に効果があります。

きゅうりを食べさせる際の注意点

「ククルビタシンに注意」

きゅうりのへた周辺に含まれているウリ科の植物が含む「ククルビタシン」には、毒性成分が含まれているので注意が必要です。

きゅうり特有の青臭さがして、苦味が異常に強いケースでは、ククルビタシンが出ている可能性があるので注意しましょう。
ククルビタシンで食中毒を起こすと、唇の痺れが生じ、吐き気、下痢といった症状が起こります。

「食べ過ぎると下痢になりやすい」

きゅうりを食べ過ぎると、水分の摂り過ぎと内臓が冷えてしまうため、下痢の原因になる可能性があります。
よくきゅうりを食べることで、体の熱を取り除く効果があると言われますが、内臓の冷えなどの原因にもなってしまうのです。

「窒息に注意」

きゅうりを丸ごと与えてしまうと、喉に詰まらせる危険があります。
そこで当然、小さくカットして与えるわけですが、ここで注意してもらいたいポイントがあります。

実はきゅうりの薄い輪切りも、口腔内に貼り付いてしまう可能性がありとても危険なのです。
そのため輪切りは止めて、細かくカットするか、すり潰してチワワにきゅうりは与えるようにしてください。

「カリウムに注意」

きゅうりにはカリウムが多く含まれているため、食べ過ぎてカリウムを過剰摂取してしまうと高カリウム血症になるリスクがあります。
不整脈や四肢の痺れが生じ、筋力の低下などの症状が起こってしまいます。

「きゅうりの漬物は食べてはダメ」

きゅうりの漬物には、ぬか漬けや浅漬け、ピクルスなんて具合にいろいろありますが、チワワにきゅうりの漬物はNGです。
いずれの漬物も香辛料や塩分量が多いため、チワワの健康を害してしまいます。
漬物はしっかり味が染み込んでいるため、仮に水洗いしてもダメだと認識しておきましょう。

「きゅうりに味は付けない」

きゅうりにはほとんど味が付いていないので人間が食べる場合、塩や味噌、ドレッシングなどを付けることが普通でしょう。
しかしチワワにきゅうりを与える場合、味をつけることはNGです。

味のついていないきゅうりをもしもチワワが食べないのであれば、与えるのを止めればよいだけです。
そこで食べさせるために味付けをすることは、わざわざ毒を付けて食べさすようなものなのです。

「アレルギーに注意」

ウリ科の食べ物にアレルギーがある子の場合、きゅうりを食べることでアレルギー症状が出る可能性があります。
したがってチワワに初めて与える時は、要注意です。

まずは量ですが、極微量与えるようにしてください。
与えてから、数時間はチワワから目を離さず様子を観察してください。
口や目のまわりを痒がる素振りが見えたり、元気がなくなるなど普段と少しでも違った様子が見られたケースでは、アレルギーの可能性が高いです。

皮膚が赤くなり、湿疹、じんましんが出たり、目の充血や嘔吐や下痢の症状があれば、すぐに動物病院を受診してください。