チワワはゴーヤを食べて大丈夫!注意点やメリットは

夏になるとスーパーでよく見かけるゴーヤですが、独特のにがみがありちょっとワンちゃんは苦手そうですね。
チワワたちワンちゃんには、与えてしまうと中毒を起こしてしまうような野菜もあるので注意が必要。

少し癖のある味のゴーヤだけに、チワワに食べさせても大丈夫か心配です。
今回はチワワにゴーヤを食べさせても大丈夫か、また、注意点やメリットについて紹介します。

チワワはゴーヤを食べて大丈夫?

チワワはゴーヤを食べて大丈夫かの答えは「OK」です。
実は犬用のおやつとしても市販されているくらいなのです。
あの独特の苦みを想像すると少し意外ですが、割とゴーヤ好きのワンちゃんが多いというからビックリです。

ゴーヤをチワワに食べざせていい量の目安

チワワに与える適量はどの程度なのでしょうね。
もちろん与える適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。
チワワであれば、1日にあげる量は5gまでにしておきましょう。
補助的な物として捉えるのがオスス。
多くの栄養素を含みますが、食物繊維が豊富なので与え過ぎは下痢となりやすく厳禁です。

ゴーヤに含まれる主な栄養素

成分(100gあたり) 含有量
エネルギー 17kcal
水分 94.4g
タンパク質 1.0g
脂質 0.1g
炭水化物 3.9g
食物繊維 2.6g
カロテン 210μg
ナイアシン 0.3mg
葉酸 72μg
パントテン酸 0.37mg
ナトリウム 1mg
カリウム 260mg
カルシウム 14mg
マグネシウム 14mg
リン 31mg
0.4mg
ビタミンC 76mg
ビタミンE 0.9mg
ビタミンK 41μg
ビタミンB1 0.05mg
ビタミンB2 0.07mg
ビタミンB6 0.06mg

参照:日本食品標準成分表

上記量はあくまで目安となります。
ワンちゃんに食べさせる量は、紹介量を限度に留めておくのがおすすめです。
特に初めてゴーヤをワンちゃんに与えるケースでは、食物アレルギーはどのような食材からでも出るため、上記目安量の1/3程度から試してみましょう。

チワワがゴーヤを食べるメリット

「モモルデシン」

ゴーヤ独特のあの苦味成分が「モモルデシン」。
食欲増進効果があり、夏場バテなどの食欲不振にもってこいの食べ物がゴーヤです。
さらに、胃腸の粘膜の保護の働きもあります。

なお厳密に言えば、食欲を増進させる効果が直接あるわけではなく、胃液が分泌されやすくなるため、その結果として、胃腸の働きが良くなり、食欲を増進させるのです。
その他にも、自律神経のバランスを整える効果もあることが近年分かってきました。

「カリウム」

ゴーヤには、100gあたり260mgと豊富なカリウムを含みます。
ただし、カリウムは摂取しすぎると高カリウム血症の原因となる為、与え過ぎは厳禁です。

カリウムは利尿作用があり、体内の余分な水分やナトリウムなど、毒素を排出してくれる働きがあります。

「認知症予防」

ワンちゃんも寿命延長に伴い、認知症を発症する割合が増加しています。
そこで有効なのがゴーヤです。
ゴーヤに含まれるビタミンB1には、認知機能や記憶力を正常に働かせる機能があります。
神経伝達の働きを促進してくれるのです。

「丈夫な骨になる」

少しの衝撃で骨折してしまうことが多いチワワにとって、骨が丈夫になることは大きな魅力です。
ゴーヤに含まれるビタミンKには、丈夫な骨を形成する働きがあり、骨の中にあるタンパク質の働きを活性化させてくれます。
チワワたちワンちゃんは、ビタミンKも体内で合成していますが、1日に必要な量には及ばないので、ゴーヤを食べてどんどん補給したいビタミンの一つです。

「老化&ガン予防」

ゴーヤに含まれるβカロチンは、抗酸化作用があり、有害な活性酸素を消去してくれて免疫力をUPさせるため、老化・ガン予防に力を発揮してくれます。

さらにβカロチンは、チワワの体内で酵素によってビタミンAに変わります。
なお、必要に応じてビタミンA不足を補うかたちで変換するため、よく言われる中毒や過剰症などを引き起こす心配はありません。
視力や皮膚、喉、鼻などの粘膜を正常に保ち健康維持に効果を発揮します。

「貧血予防」

ゴーヤに含まれる葉酸には、赤血球を生成して、免疫力を向上して貧血を予防する効果があります。
また、神経組織の発達を促す効果や、組織細胞の増殖を助ける働きも期待ができ、老化を防止する効果もあります。

「便秘の改善」

ゴーヤは食物繊維を多く含む野菜のため、適量を与えることで腸内環境を整え、便秘解消に効果が期待できます。
しかしワンちゃんは、食物繊維が消化吸収できないので与えすぎには注意が必要です。

チワワにゴーヤを食べさせる時の注意点

「小さくカット」

丸ごと与えてしまうと、丸のみして喉に詰まったりしてしまいます。
喉に詰まらせ、呼吸困難になれば大変です。

それこそ応急処置としてチワワを逆さにして、背中を叩き吐き出させる必要が生じます。
また、小さくカットすることで、消化しやすくなります。

「生で与えない」

チワワたちワンちゃんは、本来野菜の消化が苦手です。
そのため、生で与えずに加熱処理を行ってあげましょう。
熱を加えることで、消化吸収がしやすくなります。

「種とワタは取り除く」

ゴーヤの種は害はありませんが、消化できないので必ず取り除きましょう。
また、ワタは必ずしも取り除く必要はありませんが、やはり消化はよくないため、消化不良を起こして、下痢や嘔吐の原因になってしまうことが多いため取り除くのがおすすめです。
種やワタは人間だって食べませんよね。

「アレルギーに注意」

果物を初めてチワワに与える時には、常にアレルギーに注意すべきです。
稀にですが、ゴーヤを食べてアレルギー症状が出るワンちゃんがいます。
このため、初めて食べさせるときは、極微量与えることがまずは常識となります。

そしてチワワにゴーヤを与えたならば、変化が何か生じないか観察します。
また、ゴーヤを食べた後のイワワのウンチも、しっかりチェックしておくことが肝心です。
チワワに元気がなくなるなど、少しでも気になる変化が感じられた時には、それ以上与えないようにしてください。

次のような症状がチワワに見られた場合、アレルギーの可能性が高いため、直ぐに動物病院に連れていってあげてください。

・目の充血や、体を痒がる。
・湿疹、じんましんが出た。
・嘔吐や下痢が起こる。

完熟ゴーヤをおやつ代わりに

ゴーヤのあの苦みが苦手なチワワもいることでしょう。
まあ苦手ならば与えなくてもいいのですが、ゴーヤを食べさせてあげたいと考えるならば、完熟のゴーヤをおやつ代わりに与えてみるといいでしょう。

完熟ゴーヤは黄色をしています。
そして切ってみれば分かるのですが、種の付近がドロドロしておりとても甘みがあります。
また、身の部分も通常の緑のゴーヤよりは甘みがあるので、苦いのが嫌いなチワワでも食べやすいのが特徴です。

「完熟ゴーヤ」を販売している店はなかなかありませんが大丈夫です。
通常の緑のゴーヤを買ってきてから、しばらく置いておけば、熟してきて色が黄色く変化していきます。
黄色く色が変化してからチワワに与えてあげればOKです。