チワワはしそ(大葉)を食べても大丈夫?ハーブパワーで健康効果抜群

あなたは「シソ」と「大葉」どっちで呼んでますか?
実は東日本と西日本で呼び方が異なると言われています。
しその呼び方が異なるのは、青じそを販売するために、その「芽」と「葉」の区別が必要だったとする説が有力ですね。

スーパーなどでも手軽に購入ができ、実は庭やベランダでも栽培しやすく、手に入りやすい野菜です。
しそが大好物の愛犬によって、庭で育てていたしそが丸坊主にされてしまったなんてこともあるそうです。

独特の香りが特徴の栄養も豊富な万能ハーブであり、様々な料理に使われています。
そうめんの薬味や手巻き寿司に入れてみる、また抗菌作用があるため刺し身に添えることも多く、薬味などを中心に利用されます。

青ジソと赤ジソがあり、異なるパワーを発揮してくれます。
今回は、チワワはしそ(大葉)を食べても大丈夫なのか、また、ハーブパワーの健康効果や注意点などを紹介します。

チワワはしそを食べても大丈夫?

答えは「YES」チワワににしそをあたえても問題はありません。
ワンちゃんにしそを与えると、ちゃんと柔らかい所だけを食べて、硬い茎の部分は残すことが多いそうです。
硬い所は、消化が悪いことを本能的に把握しているのでしょうかね。

しそも野菜のため、肉食で腸が短いワンちゃんにとっては、消化が苦手な食材のため食べ過ぎには注意が必要です。

しその主な栄養素

成分(100g当たり)         含有量
エネルギー             37 kcal
水分                86.7g
タンパク質             3.9g
脂質                0.1g
ナトリウム             1mg
カリウム              500mg
カルシウム             230mg
マグネシウム            70mg
リン                70mg
鉄                 1.7mg
亜鉛                1.3mg
ビタミンB1              0.13mg
ビタミンB2              0.34mg
ビタミンB6              0.19mg
葉酸(ビタミンB9)           110μg
ビタミンC                26mg
ビタミンK               690mg
β-カロテン              11000μg
食物繊維                7.3g

チワワに与える適量はどれくらい

はたしてしそは、チワワに与える適量はどの程度なのでしょうか。
もちろん適量は、チワワの健康状態や年齢、犬種、運動量など様々な要因で異なってきます。
よく手作りご飯や、ドッグフードにトッピングしてあげるときの目安として言われるのが、野菜類は食事量の10%以下に抑えようということです。
これが一つの目安となります。
カロリーで表したケースでも言われる目安が、総カロリーの10%未満です。
しそをワンちゃんに1日に与える目安量は、ワンちゃんの体重別で以下の通り。

・3kg:しそ(大葉)1枚
・5kg:しそ(大葉)2枚~3枚
・10kg:しそ(大葉)3枚~4枚
・15kg:しそ(大葉)4枚~5枚
・20kg:しそ(大葉)6枚~8枚

チワワのような小型犬の場合は、1日に1枚程度与えてあげれば十分でしょう。

上記量はあくまで目安となります。
ワンちゃんに食べさせる量は、紹介量を限度に留めておくのがおすすめです。
特に初めてしそをワンちゃんに与えるケースでは、食物アレルギーはどのような食材からでも出るため、上記目安量の1/3程度から試してみましょう。

青ジソと赤ジソの特徴

本来、しそと言えば赤紫色の赤ジソのことを指しており、漢字でも「紫蘇」と書いたわけです。
青ジソは赤ジソの変種であったのですが、現在は大葉とも呼ばれ、今やしそといえば大葉や青ジソが一般的なものとなった感があります。

青ジソと赤ジソは異なるパワーを発揮し、青ジソは栄養価が高く、赤ジソは薬効が高いとされています。

青ジソの特徴は、赤ジソよりもβ-カロテンが豊富に含まれていることです。
このため抗酸化作用が働き、ガンの予防や老化予防に期待が持てます。
一方赤ジソは、梅干しを漬ける時に用いられることで有名です。
これは、抗酸化作用があり、防腐効果にも優れているために、梅干しの保存性を高めることができるためです。
梅干しのあの赤い色は、赤色の葉をした赤ジソに含まれている、アントシアニン色素である「シソニン」のためです。
さらに、「ロズマリン酸」と「ぺリルアルデヒト」が、青ジソよりも多く含まれるために、薬効としての効果が強いとされています。

チワワにしそを与えるメリット

「β-カロチン」

しそは100ℊあたり11000μgと、抜群の量のβ-カロチンを含んでいます。
この含有量は、野菜の中でも群を抜いています。

β-カロチンは抗酸化作用があり、有害な活性酸素を消去してくれて免疫力をUPさせ、がん予防に期待が持てます。

チワワの体内で酵素によってビタミンAに変わります。
また、必要に応じてビタミンA不足を補うかたちで変換するため、よく言われる中毒や過剰症などを引き起こす心配はありません。
チワワの皮膚を覆う上皮細胞を健康に保ち、被毛の保護、また、喉、鼻などの粘膜のバリア機能を高めて健康維持に効果を発揮します。
さらに、視力を正常に保ち、夜盲症の予防に効果があり、風邪を予防する働きもあります。

「アレルギーの改善」

しそに含まれる「αリノレン酸」と「ルテオリン」には、花粉症やアレルギーの原因となる物質の働きを抑えて症状を軽減する作用があります。
ワンちゃんにも何と、花粉症やアレルギー性鼻炎があります。
よくくしゃみを連発するワンちゃんを見かけたりします。
また、皮膚が赤くなって炎症を起こしていれば、アレルゲンに反応している可能性も高く、そのようなケースでは、一度しそを与えてみるのも有効です。
オメガ3脂肪酸の「α-リノレン酸」は、チワワが持つ変換酵素によって、体内でDHAやEPAに変換されます。
血流改善効果が働き、アレルギー改善に期待が持てます。

「ベリルアルデヒド」

しそはさすがにハーブだけに、特有の香りがあります。
あの独特の香りの正体は、ポリフェノールの1種の精油成分である「ぺリルアルデヒド」です。
防腐作用や殺菌作用があるため食中毒予防の効果が働き、昔から刺身にしそがよく添えられている理由がここにあります。
また、食欲増進作用があるため、フードに少し振りかけてあげれば、食いつきが悪いことの多いチワワには有効となることでしょう。

「微量栄養素も豊富」

微量栄養素と呼ばれるビタミンやミネラルは、少量で代謝機能などを維持し、貴重な働きをもたらしてくれます。
しそには、鉄やカルシウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラルや、ビタミンKや葉酸などのビタミンがバランスよく含まれており、チワワの健康維持に一役買ってくれます。
代謝機能とは、生命維持に欠かせない働きあり、エネルギーを生み出し、必要な栄養素を摂取して、同時に余分な物を排泄する働きを行ってくれます。

チワワにしそを与える際の注意点

「食べ過ぎには注意」

しそには、「ソラレン」という成分が含まれています。
ソラレンには、「光毒性(ひかりどくせい)」があるとされており、食べ過ぎてワンちゃんの身体中にソラレンが存在する状態となってしまい、その状態で紫外線を浴びてしまうと蓄積してしまいます。
そしてその溜まったエネルギーを皮膚の中に放出することで、皮膚にダメージを与えるとされています。
さらに、紫外線のバリア機能を低下させて日焼けを促進します。
また、食べて過ぎてしまうと口内の粘膜を荒らす働きもあります。

なお香りが強いため、中には嫌がって食べない愛犬もいるかもしれません。
そのような時には、決して無理強いしないことです。

「細かくカットする」

しそは生のままでも大丈夫ですが、消化がしやすいように細かく刻んであげるのがおすすめです。
大きな状態のままでチワワが飲み込んでしまうと、喉に張り付いて呼吸困難を生じるリスクもあります。
なお、包丁であまり細かく刻んでしまうよりも、はさみでカットした方が香りが残ってくれますよ。

「アレルギーに注意」

しそにアレルゲンを持っている子もいるはずです。
したがってチワワに初めて与える時は、細心の注意を払い、極微量与えるようにしてください。
与えてから、数時間はチワワから目を離さず様子を観察してください。
口や目のまわりを痒がる素振りが見えたり、元気がなくなるなど普段と少しでも違った様子が見られたケースでは、アレルギーの可能性が高いです。

・目の充血
・体を痒がる
・湿疹、じんましん、
・嘔吐、下痢

上記のようなアレルギー症状が見られたならば、すぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。

しそを長持ちさせる保存方法

しそをうっかり冷蔵庫に入れておいたら、気づいたらカピカピになってしまっていたなんてことありませんか?
しその弱点は乾燥です。
このため、しそを少しでも長持ちさせるテクが、「軸の端を少しカットして水に浸ける」ことです。
よく、切り花などで頻繁に使われる方法です。

軸の端が水に浸る程度のかさに、しそを立てて冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
なお、しそが丸々水に浸からぬように注意してください。
その状態になってしまうと、水腐りするので注意しましょう。