チワワはわさびを食べても大丈夫?ワサビを使ったしつけ方と効果

2019年6月7日

わさびは、日本人にとっては欠かすことのできない薬味のひとつであり、お寿司やお刺身などには必需品です。
昨今の日本食のブームに伴い、世界中で認識度が高まり「wasabi」と呼ばれて愛されるようになっているそうです。

わさびは日本原産の野菜であり、飛鳥時代の資料に名前が記されているそうで、約1400年以上もの歴史があるわけです。
江戸時代にはもう広まっていて、現代同様にお寿司やお蕎麦の薬味として同じように食べられていたそうです。

わさびには、水辺で栽培される「水わさび」と、畑で栽培される「陸わさび」があり、どちらも「本わさび」と呼ばれています。
日本三大わさびとして有名なのが、次の3つです。
・匹見わさび
・安曇野わさび
・有東木わさび

昔からよく、犬にわさびを使ってしつけをすると有効だと言います。
実際に書物などにも、わさびを使ってのワンちゃんのしつけ方法が紹介されています。

わさびなどのような刺激物は、ワンちゃんに与えることはNGであるように思いますが、わさびでしつけを行ったりするわけですから、わさびはチワワに食べさせても大丈夫なのでしょうか?

チワワにわさびを食べさせても大丈夫?

チワワにわさびを食べさせても大丈夫かと聞かれたケースでの答えは、刺激物ですので止めておきましょうと答えることとなります。
しかしわさび自体に有害成分は含まれないので、少量であれば害はありません。
このため、わさびを使ったしつけが行われたりするわけです。
ただし当然ですが、大量に摂取すると胃腸などの消化器官に悪影響を生じてしまう恐れがあります。
わさびの栄養素を見てみましょう。

わさびの主な栄養素

成分(100g当たり)         含有量
エネルギー             88kcal
水分                74.2g
タンパク質             5.6g
脂質                0.2g
ナトリウム             24mg
カリウム              500mg
カルシウム             100mg
マグネシウム            46mg
リン                79mg
鉄                 0.8mg
亜鉛                0.7mg
ビタミンB1              0.06mg
ビタミンB2              0.15mg
ビタミンB6              0.32mg
葉酸(ビタミンB9)           50μg
ビタミンC                75mg
ビタミンK               49mg
β-カロテン              7μg
食物繊維                4.4g

わさびの効能

「アリルイソチオシアネート」

わさびを食べた時に感じる辛味の正体が「アリルイソチオシアネート」という成分です。
鼻にツーンとくるわさびの辛みは、実はそのまま食べればさほど辛く感じません。
すりおろすことで初めてアリルイソチオシアネートが本領を揮発し、辛みを感じるようになるのです。
詳しく言えば、わさびをすりおろすと、「ミロシナーゼ」という酵素が働き始めます。
そして、辛子油配糖体を分解してしまうので、あの独特な辛さが生じ出すのです。

わさびを薬味としてお刺身等の生ものに添えることは、とても有効です。
わさびに含まれるアリルイソチオシアネートは、強い抗菌効果があり、大腸菌O-157や腸炎ビブリオ、カビなどの細菌に強い威力を発揮します。

また、解毒酵素を活性化させることによって、ガンの原因となる酸化ストレスへの抵抗力を向上させるとされ、アリルイソチオシアネートには、ガンを予防する効果も期待できます。
さらに、神経細胞を再生する効果もあるため、記憶力をアップさせて、老化防止にも効果があります。

わさびの辛味や香りには、食欲増進効果と同時に、消化吸収を助け胃をサポートしてくれる作用も働きます。

わさびはチワワに与えない

わさびなどの刺激物はワンちゃんには与えないように注意しましょう。
わさび以外の刺激物である、唐辛子やこしょう、からし、カレーなどの香辛料なども与えないようにしておきましょう。

中毒性がないため、ごく少量であれば神経質にならなくても大丈夫と言われていますが、大量に刺激物をワンちゃんが食べてしまった場合は、消化器に大きな負担をかけてしまいます。
そして、口腔内の痛み、胃の痙攣、麻痺、嘔吐、下痢といった症状が起こる恐れがあります。
まあわさびのような強烈な刺激物を、チワワが大量に食べてしまうような事態は、そうそう起こらないと思いますが、世の中何が起こるか分かりませんからね。

わさびを使ったしつけの効果

わさびを使ったしつけの効果は、思った以上に効き目があるみたいです。
噛み癖がついた愛犬に対して、ワンちゃんがいつも噛んでいる机やソファの足など
にわさびを塗っておきます
あの強烈な辛みだから、一度ワンちゃんは食べれば、それこそトラウマ的に、ここは噛むと不味い大変な目にあうぞとしっかり学習するのでしょうね。

結構見事に、わさびを縫っておいて、噛んだ箇所はもう噛まないみたいです
何と獣医さんなども勧めたりする、メジャーなしつけなのですが、与えるべきではない刺激物を愛犬に与えるわけですから、それなりのリスクも伴うしつけ方法だとは認識しておきましょう
それこそ何かあったケースでは自己責任です。

臭覚の発達したワンちゃんのため、わさびのような刺激物を塗ればニオイを気にして、塗った箇所を噛んだりしないようにも思えますが、そんなことなく噛む習慣が出来ている箇所は、わさびを塗っていても噛むみたいです。

また、わさびのような辛さの刺激でしつけるケースでは、愛犬にストレスを感じさせないかという点も気にかかってしまいます。
しつけは大切であり、何らかの方法で悪い癖はしつけ直す必要があります。
時には厳しいしつけも仕方がないケースもありますが、常に愛犬に異常が生じないか様子を心配しなくてはいけないような方法でのしつけは、個人的にはあまりすすめたくはありませんね。

なお、わさびを塗ったしつけを行うケースでは、チワワが舐めて咳き込んでしまった時のために、忘れずに水を用意しておいてあげましょう。
そしてとにかくしっかり状態を観察することを忘れないでください。
少しでも様子がおかしいなと感じたら、動物病院へ連れて行ってあげましょう。