チワワにアサイーを与えて大丈夫?メリットと注意点!

 

アサイーは2013年にブームを巻き起こし、そのため日本でも有名となりすっかり定着して、人気の定番果物となりました。

元々はブラジルのサーファーの間で話題となった果物であり、その後米国やハワイに広がり、その高い栄養効果からブームとなりました。

アサイーはとにかく豊富な栄養価がウリであり、必須脂肪酸、アミノ酸、食物繊維、ビタミンA、ビタミンE、ポリフェノール、鉄分、リン、マグネシウム、亜鉛などが豊富に、バランスよく配合されています。

このようなすぐれた果物であるアサイーは、飼い主の皆さんも是非愛犬に与えてみたいと考えるはずですが、果して食べさせても大丈夫でしょうか?

 

チワワにアサイーを食べさせて大丈夫?

 

栄養満点の果物であるアサイーに関しては、今のところ特に中毒に関する報告も無く、アサイーが犬に危険を及ぼすとはなさそうです。

ただし、アサイーには「テオブロミン」という成分が含まれている点が少し気になります。

テオブロミンは、アルカロイドの1種であり、チョコレートの原料であるカカオなどに含まれています。

犬にチョコレートはNGであり、万一チョコレートを与えてしまえば中毒を引き起こし、最悪死に至るケースさえあるといわれている危険な食べ物です。

犬はテオブロミンの代謝速度が遅いため害になりやすく、小型犬であれば50g程度摂取すれば、中毒を起こすとされています。

主な中毒症状は、消化不良や脱水症状、過度の興奮、心拍数の低下などであり、ひどいケースではてんかんのような発作も生じてしまいます。

スーパーフードとされるアサイーですが、このように気になる点もあるため、与える場合もごく少量とし、他に素晴らしい果物もたくさんあるので、愛犬に無理をして与える必要はないといえそうですね。

 

アサイーの主な栄養素

 

「ポリフェノール」

アサイーにはポリフェノールが豊富に含まれ、ブルーベリーの18倍、赤ワインの30倍にもなります。

抗酸化作用や免疫力を高める効果があり、アンチエイジングやがん予防などの効能が期待できます。

 

「鉄分」

鉄分も非常に多く含まれており、鉄分が多いことで定番であるほうれん草の2倍というからちょっと驚きです。

鉄分は、ヘモグロビンの構成成分となる栄養素であり、貧血の予防に役立ちます。

また、血液量を増やしてくれて栄養を全身に届けてくれるため、疲労回復効果もあります。

 

「食物繊維」

アサイーには食物繊維も多く含まれています。

食物繊維は、お腹の調子を整えて、便秘の解消や腸内環境の改善に大きな力を発揮してくれます。

また、コレステロール値や血糖値の急激な上昇を抑える効果、さらに満腹感が得られるなどの働きがあります。

ただし、ワンちゃんは、食物繊維が消化吸収できないので注意が必要です。

 

「カルシウム」

果物にカルシウムが含まれているというのは、少しピンとこないイメージがありますが、何とアサイーには、牛乳の約3倍ものカルシウムが含まれているから驚きです。

このため、歯や骨を丈夫にしたり、筋肉の働きを滑らかにするなどの効果が期待できます。

 

「カリウム」

アサイーはカリウムも豊富に含みます。

カリウムには、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制して、ナトリウムを排泄する効果があります。

そのため血圧を下げるのを手助けしてくれて、高血圧の予防やむくみの解消に効果的です。

また、余分なナトリウムを排出することにより、神経刺激の伝達を高め、筋肉機能の調節、心臓機能などに効果を発揮してくれます。

 

「オレイン酸」

オレイン酸とは不飽和脂肪酸の一種であり、血中のコレステロールの上昇を抑えて、善玉コレステロールを低下させることで、血液をさらさらにして循環をサポートしてくれる役割があります。

このため、動脈硬化などの病気予防が期待できます。

また、便秘の予防・改善効果も働くとされています。

 

チワワにアサイーを食べさせる時の注意点

 

「与え過ぎない」

アサイーには、テオブロミンが含まれているため与え過ぎないように注意しましょう。

また食物繊維も豊富に含むため、与え過ぎてしまうと消化不良を引き起こし、下痢や嘔吐の原因になる恐れがあります。

 

「アレルギーに注意」

食物はすべてアレルギンになる要素を含んでいます。

このため、アサイーを食べてアレルギーを起こす可能性があります。

したがってチワワに初めて与える時は、細心の注意を払い、極微量与えるようにしてください。

与えてから、数時間はチワワから目を離さず様子を観察してください。

口や目のまわりを痒がる素振りが見えたり、元気がなくなるなど普段と少しでも違った様子が見られたケースでは、アレルギーの可能性が高いです。

・目の充血

・体を痒がる

・湿疹、じんましん、

・嘔吐、下痢

上記のようなアレルギー症状が見られたならば、すぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。