チワワたち犬にしじみを与えて大丈夫?注意点やメリットは

2020年3月29日

 

お吸い物などでも食べるしじみですが、最近は「オルニチン」を豊富に含む健康食材として注目を集めています。

肝機能の働きと疲労回復を助ける作用に優れ、飲みすぎた時の二日酔いにはもってこい。

しかし貝類は、犬に与えない方が良いともよく言われたりしています。

ただしそれは、貝の種類にもよるものなので、はたして今話題の健康食材であるしじみは、ワンちゃんに与えて大丈夫でしょうか?

 

チワワにしじみを与えて大丈夫?

 

結論を言えば、答えはYES大丈夫です。

しじみには、犬にも必要な栄養が含まれており、人間同様ワンちゃんにも健康に良い食材と言えます。

ただし貝類は、例えばアワビやサザエなどのように、犬に与えるのが危険視される種類もあるため注意が必要です。

 

しじみの主な栄養素

 

成分名           成分量(100gあたり)

エネルギー         64kcal

水分            86g

タンパク質         7.5g

ナトリウム         180mg

カリウム          240mg

リン            120mg

亜鉛            2.3mg

銅             0.41mg

ビタミンB2          0.44mg

ビタミンB6          0.1mg

ビタミンB12        68.4μg

ビタミンC                      2mg

葉酸                26μg

ナイアシン         1.5mg

参照:食品成分データベース(文部科学省)

 

「オルニチン」

オルニチンは、細胞分裂を活発にして、細胞の新陳代謝を向上する働きがあり、そのため、肝臓や腎臓の働きを助ける効果が期待でき、また有害なアンモニアの解毒を促す働きも行ってくれます。

このため、肝臓や腎臓が弱ってくる老犬にはおすすめです。

最近では、しじみを一度冷凍し、それから解凍して使用することで、さらにオルニチンが8倍にも倍増することも分かってきています。

なお冷凍する際には、必ず砂抜き後に冷凍するように注意してください。

解凍後には、砂抜きができません。

 

「タウリン」

しじみには、タウリンが豊富に含まれています。

栄養ドリンクなどでもお馴染みの成分と言えます。

タウリンは、犬の体内でも合成されますが、欠乏症を防ぐためにも、食事から積極的に摂取したい成分です。

タウリンは胆汁の主成分ですが、食事なのによる体外摂取で補うことで、胆汁酸の働きが活発となり、肝臓の働きをサポートしてくれます。

このため、体の疲労感が緩和され、また動悸や息切れの改善作用もあります。

さらに、血糖値の上昇を抑え、高血圧を抑える働きもあります。

また、強い抗酸化作用を持っており、眼の角膜や網膜の細胞を修復したり、視力を回復させる、さらに皮膚のバリア機能も高めてくれるので、皮膚が弱いワンちゃんには有効です。

 

「鉄分」

鉄分もしじみには、多く含まれています。

鉄分は、血液の赤血球に含まれるヘモグロビンを作り、全身へ酸素を運んでくれます。

このため、貧血予防に効果を発揮して役立ちます。

また、鉄分が不足してしまうと、チワワの元気がなくなり、疲れやすくなるので注意が必要です。

 

「亜鉛」

亜鉛には、免疫力の向上や細胞の再生やストレスの軽減などの効果があります。

ワンちゃんには亜鉛が、人間と比較してより多くの摂取が必要だとされるため、不足しないよう摂取してあげたいものです。

仮に亜鉛が不足してしまえばワンちゃんは、フケが多く出てしまい、皮膚や肉球、鼻などの部位のカサカサの原因にもなってしまいます。

 

犬にしじみを与える時の注意点

「砂抜き」

これは人間が食べる際にも当然行いますが、しっかり事前の下処理として、砂抜きを行ってください。

濃度1%の塩水に、最低3時間は浸して砂抜きを行いましょう。

 

「火を通す」

貝類は、絶対火を通すと覚えておきましょう。

犬に貝類を与えるのがNGとされる理由の一つが、ビタミンB1欠乏症です。

その原因が、貝類に含まれるチアミナーゼ酵素の一種である「アノイリナーゼ」というビタミンB1を分解する酵素のためです。

アノイリナーゼは熱に弱い性質があり、加熱すれば活力を失うため、必ず火を通すようにしてください。

 

「アレルギーに注意」

どのような食べ物でも、初めて愛犬に与える時には、常にアレルギーに注意すべきです。

このため、初めて愛犬にしじみを食べさせるときは、極微量与えることがまずは常識。

そしてしっかり、愛犬に変化が何か生じないか観察します。

元気がなくなるなど、少しでも気になる変化が感じられた時には、それ以上与えないようにしてください。

アレルギーが起こったケースでは次のような症状が起こります。

・目の充血

・体を痒がる

・湿疹、じんましんが出る

・嘔吐、下痢など

 

しじみ汁を作って愛犬に与えてあげよう

 

栄養価の高いしじみを使って、犬用の手作りレシピを紹介。

 

「材料」

・しじみ(むき身):30ヶ

・ワカサギ:20g

・小松菜:10g

・舞茸:10g

・減塩味噌:2g

・水適量

 

「作り方」

1.塩抜きをする

水1リットルに対し、塩小さじ1を入れた塩水に3時間以上浸してしじみの砂抜きをします。

 

2.しじみを火にかける

鍋に水としじみを入れて火にかけます。

沸騰してしじみの殻が開いたらアクをすくい取ります。

 

3.他の材料を加える

一口大の犬が食べやすい大きさに切った小松菜、マイタケ、ワカサギを入れて、味噌を加えれば完成です。

 

犬用のしじみオススメ商品

 

今や人間用のしじみの健康食品が、目白押しで販売されていますが、同様にワンちゃん用のしじみオススメ商品もたくさんありますが、私がお気に入りの商品を一つ紹介します。

 

「犬用無添加スープ しじみと煮干しのスープジュレ」

しじみ汁をジュレ状にして固められた犬用の商品。

解凍してそのままジュレでもOK、またお湯をかけてしじみ汁としても当然OK。

自由に好みで楽しめます。